アリアドネは糸を切った

花屋、先生、指揮者
プリキュアにカメラマン
僕にはたくさん夢があった
本当にたくさんあった
ただでさえ小さい手で
ありったけの夢を大切に
そっと包み込んで笑っていた

僕の血が冷たくなったのはいつからだろう
いつの間にか夢なんてものなくなって
心はいつでもスッと冷えている
自分は特別な人間だ
その思い込みが解けたかのように
ただの使い捨てのおもちゃが
総武線の線路沿いで笑っていた

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