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あの公園

あの日、あの公園で、ボールを夢中で追いかける希望に満ちた目をした少年達が居た。

それから年月が経ち、あの公園にはもう誰も居ない。整備もされなくなって雑草が生い茂っている。近くに住んでいた友達は今となってはどこにいるのかもわからない。特に連絡をとっていたわけではないが放課後に自然と集まった何人かの仲間達だ。近くの駄菓子屋がいつも集合場所になり、憎めないいじりがいのあるおばちゃんに絡んでいたものだ。

そんな仲間が今となっては社会人となり、それぞれの道を歩んでいる。0時過ぎの駅は冷えきり仲間達の騒ぎ声はもう聞こえない。

ただ、童心を忘れていない私を残してみんな大人になっていっただけだ。誰も間違ってなんかいない。ただ、ただみんなが大人になっただけだ。

それでも私はずっとガキのままでいたい。
無理ならせめて、ありのままでいたい。

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