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FF7Rプレイ感想文 RPGにおける機械文明

FF7R、大満足です

一周目のプレイを終え、今はトロコンを目指しながら黙々とハードモードを進めているところ。アクションゲームが得意ではないのでかなり苦戦する。十分に育てた武器と十分に育てたマテリアを戦略的に組み合わせてもなお、致命傷を負い、ギリギリのところで勝つというのを繰り返している。ストーリーや演出を満喫した一週目とは違って、二週目はそのゲーム性の高さにも唸らされている。

よほどかったるくならない限りはムービー演出もスキップせずに見ているのだけど、機械のディティールは何回見ても飽きない。なんといっても「速い」。クラウドの数倍はあるガードスコーピオンが魔晄炉内を縦横無尽に飛び回ってはミサイルを放ってくる。速い機械はめちゃくちゃ怖いのである。

リメイクを分作として舞台をミッドガルに絞った時点で「スチームパンクを徹底的に描きます!」と宣言しているようなものなので、機械の表現に気合いを入れるのは当然なのだけど、こういった架空の文明が限りなく実写に近いクオリティで描かれているのはめちゃくちゃワクワクする。


FFシリーズにおける機械文明

僕は生まれて初めて遊んだFFが「7」で、徐々に遡って4,5,6あたりをスーパーファミコンでプレイした。当時このように逆順にプレイしても映像技術の違いによるインパクトはあまりにも強く、7がFFシリーズの転換点と言われるのも納得だった。順番通りに技術の進歩を体験した人がどれほどの衝撃を受けたのかは想像に難くない。

ところが今年、リメイクをプレイする前にストーリーの復習のためにオリジナル版のFF7をプレイしていて思ったのは、6→7の流れはかなり「わかる」のである。ポリゴンになったとはいえ、キャラクターは分かりやすく笑い、驚き、少々バカバカしい展開も独特の説得力をもってスムーズに進んでいく。随所にスタッフの遊び心も散りばめられ、ドット絵シリーズの「ノリ」が十分に踏襲されていると感じた。

機械文明に話を戻す。
シリーズの中で「雰囲気が変わった」という意味での転換点は、FF6とFF7の間ではなく、FF5とFF6の間のように思われるのだ。FF5以前は古代だったり別の星だったりの「異文明」として機械文明が描かれていたが、FF6からは、全体に機械文明が浸透している世界が描かれるようになり、とりわけ軍事目的で機械が使用されるシーンが数多くフィーチャーされることになる。FF10に至っては機械文明に対する「信仰」の概念も登場し、ストーリーの核心にも深く関わってくる。
もはやFFシリーズにおいて機械の表現は切っても切れないものになっている。


RPGにおける機械表現

少し異なる方向性で、ワクワクする機械の表現というと思い出されるのは鳥山明氏である。ファイナルファンタジーと双璧をなすジャパニーズRPG「ドラゴンクエスト(DQ)」シリーズのキャラクターデザインも手掛けていて、一部のモンスターもデザインされている。彼の描く機械は、もうなんというか「可愛い」のである。

ところがDQはシリーズ全体を通して「剣と魔法の世界」が徹底されており、メカメカしい存在の出番はかなり少ない。DQ6あたりまでは「キラーマシン」が唯一の機械の存在だったといっても過言ではない。

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DQ7あたりからは少しずつ機械文明が描かれるようになった印象はあるが、部分的なエピソードに限られている(そもそも、このあたりの作品のほとんどのモンスターデザインは鳥山明氏ではないという話もある)。

DQ11では機械系モンスターがフィールド上を練り歩く様を見ることができ、一部のモンスターは乗り物として操作することもできるが、これらのモンスターもおそらく鳥山明デザインではない。PS4のグラフィックで機械がコミカルに動き回る表現の可能性は十分に感じられただけに惜しい。

こうなってくると見たい。鳥山明デザインの機械が最先端グラフィックで動き回るのを見たい。見たいぞ。


『クロノ・トリガー』リメイクという可能性

とすると、もうこれはクロノ・トリガーなのではないか。
「ロボ」を操作できるというだけでもかなり魅力的だが、やはり人間が機械に支配されている退廃的な未来世界のことを考えると心躍らずにはいられない。
グラフィックはDQ11ベースでいいと思うんだよね。クロノ・トリガーは原作ですでにシームレスバトルができていたので今の技術との親和性も高いだろう。できるぞきっと。

あらぬ方向で話をまとめてしまった。でもPS4レベルのグラフィックでロボとルッカのやりとり見たいじゃないですか。

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