田舎は「子供が居るか」がすべて
今日も、極寒の作業所で総菜の加工だった。
私は地域おこし協力隊を3年終え、そのまま田舎に定住した。その後、縁あって地元の食材を使って地域のお店に卸す、いわゆる地産地消の総菜屋でアルバイトをすることになった。
このマガジンでは主にその総菜屋であった出来事を残そうと思う。田舎であるがために、ほかの世界では通用しないような常識がまかり通るこの閉鎖空間で。
起こったことを唯一の家族である夫にも言えない時がある。そのウラミツラミとまではいかないにせよ、喉の小骨のように気になったあれやこれやを残していきたい。そうしないと私が浮かばれないよ。
今日はタイトルのように子供の話。私には子供が居ない。不妊治療もうまくいかない。それなのに。
「子供が居ない人は食費を気にしなくていいよね」
今日作業所で言われた一言。田舎は子供が居るかいないか、それが全てみたい。私は子供ができなくて、それはあまり話題に出さないでってお願いしたのに。そんなお願いは忘れて自分の価値観の中で生きている先輩たち。
この一言がどれほど私を落ち込ませているか、作業所の人は誰もわからない。わかろうともしないのです。いいなー、なんの苦労もなく子供のできた人は。この町から出ることもなく一生を終える世間の狭い人はいいなー。
そんな加工所で今日も働いてきました。