近所と仲良く1
地域おこし協力隊を終え、定住しました。色々あったけど、今は役場や地域の人と仲良くやってます。少なくとも私はそう思っている。
半農半X的な生き方をしているので、駅前の唯一の商店街もどきを今日もルーティンで顔見せに行きました(挨拶してると不意に仕事が来ることもあるので)。
ルーティーンと言っても協力隊時代の知り合いに、ほんと顔見せるだけ。時にはお菓子食べながら長話になったり、新しい人脈ができたりするけど、基本は文字通り「顔を見せる」だけ。でもね、やっぱりそれが大事でして、この町は人口はほんと少ないけど、それでも商店は新規にできたり潰れたり新陳代謝が激しい。だから商店街もどきを闊歩するのは楽しいし、大事なことなんだ。
で、いつもの日用雑貨屋さんでおしゃべりしていたら。
おもむろに・ねぇさん店長に「向かいのA店は、何やってるか知ってる?」・と聞かれた。A店は元は鮮魚店か何かで、そこを東京出身の人たちが借りている。私はその東京出身の富士田さん(仮名)とは都会出身者の横の繋がりで面識があった。酒を酌み交わしたことはないけれど、町で会えば立ち話するくらいの仲だった。半年前から元魚屋を自分たちでリノベーションして、イベントスペースを作るのは聞いていた。
だから雑貨屋さんのねぇさんに、その説明をしました。でもね、どうやらそういう単純な話ではないらしい。
「何かやってるのはしってるけど、挨拶がないんだよね。……あそこで配ってるフリーペーパー読んでみたいけど、うちには持ってこないし」
A店は不定期で結構オサレなフリーペーパーを出しているのだけれど、それをどうやら近所には配っていないらしい。というか、挨拶に来ていないって?!
私が協力隊時代で培った唯一無二の「技術」(笑)といえば、田舎の人には「ともかくコチラから、挨拶!挨拶!挨拶!」なんだと思っている。聡い移住者はそれを肌で感じているはずだ。だからこそ。
それができていない富士田さんどうなのよ?! それでいいの? 素敵なイベントスペースができたと、喜んでいたのに。あなたも挨拶できない移住者ですか?! すっかり悲しい気持ちになったのと、挨拶しないことに理解できないのと、ねぇさんの寂しい横顔と。いろいろない交ぜになって……とりあえず、今度富士田さんに向かいの雑貨屋さんに「一緒に挨拶行こうよ」って云おうと決めました。