白魔道士が絶竜詩戦争を振り返る
はじめに
絶竜詩戦争を白魔道士で参加した。
絶オメガ検証戦のクリア後に、同様の固定メンバーが少ない活動時間を割いて遊びに連れてくれた経緯で開始したものの、割とトントン拍子で進んでクリアすることが出来た。
白魔道士としてのヒールの難易度は個人的には最新の絶オメガ検証戦を超えると思っているので、忘れないためにも残しておこうと思う。
蒼天のイフストーリーとして実装されたこのコンテンツは難易度も設定も含めて完成度が非常に高いと思うので、絶竜詩戦争に魅力を感じている人には是非挑戦して欲しいと思う。
それなりに覚悟の必要な難易度ではあるものの、達成感は計り知れないので挑戦する価値は十分にあるはず。
ジョブ構成
メンバーについては先述のとおり絶オメガ検証戦と同じ。
MT:ガンブレイカー
ST:ナイト
PH:白魔道士(筆者)
BH:学者
D1:リーパー
D2:忍者
D3:吟遊詩人
D4:召喚士
各フェーズの感想とか
フェーズ1:教皇庁
ここをフェーズ1と呼ぶべきなのかフェーズ0と呼ぶべきなのか、それとも90IDと呼ぶかは人によって分かれると思うが、一応最初のフェーズなのでこう呼称させていただく。
恐らくストーリーの再現のために用意された前座的なフェーズで、ここをクリアすると次のトールダンから始まるのでそういうことだと思う。
ギミック自体は大きく分けて3つしかなく、ヒールも「減ったら戻す」を繰り返すだけの簡単な作業になる。
しかし、ハイパーディメンションとフェイスアンムーブ(プレステ)には一部不規則の優先度が付与されるのでそういったギミック処理に慣れていなければ少し体感難易度が上がるかもしれない。
グリノーとアデルフェルのHPを削り切った後のオルシュファンが守ってくれる演出は良いなと思った。
地味にヒールが少し厳しかったが、DPSチェックも緩くなっているためパーティのHPを注視しながらラプチャーを入れるなど対応することで攻略出来た。
ちなみに、消化時にも普通にミスるからムズカシイ。
フェーズ2:トールダン
シャリベルのHPをある程度減らすことで教皇庁から移動してトールダンフェーズに移行する。
ギミックは「雷槍」と「聖杖」の2種類だが、それぞれが漆黒以前の3絶の1フェーズ相当の密度があるため、難しいものととらえて挑むと良い。
要求DPSは少ない上に、運動会と木人の繰り返しなのでスキル回し上の難易度はかなり低いはず。ヒールも運動会中に行うので詠唱をたくさん入れることが出来るのでプレッシャーも少なく処理が出来た。
聖杖はエフェクトが多くて見づらい上に塔踏み処理も情報過多で認識するのが非常に難しい。おまけにコメット処理もキャラコンが下手な自分にとっては選ばれた時点でGGだった。
大振りは結局消化時点でも一度も当たらなかったが、絶竜詩戦争が実装されてから1年以上経過した今でも当たった人はいないと聞いた。
フェーズ3:ニーズヘッグ
曲もギミックも素晴らしいと思ったコンテンツ。でも開幕から最大HPを超える全体ダメージはおかしいと思った。絶だから仕方ないかもしれない。
こちらもギミックは集約されているので処理自体は少ないが、手前のトールダンと比べて運動会フェーズが無いのでヒールしながら殴ることが常に要求された。
DPSチェック自体は、緩和されているという点と薬を割っているという点を含めて1人落ちるくらいでは気にせず倒せるくらいには余裕だった。
現行では厳しいという意見も聞いたので、緩和の恐ろしさを知った。
堕天のドラゴンダイブは、絶竜詩戦争の最初の難関だと思う。
一度に「サイコロデバフの優先度、分身のジャンプの方向、牙尾の順番」という3つの情報を即座に判断して尚且つ他プレイヤーとも位置が被らないように調整しなければいけない点は、挑戦レベルだと絶望的な難易度である。
ギミックが慣れている人や得意な人が「何番のサイコロがジャンプ方向があるのか」や「牙尾がどちらからなのか」を判断してコール出来るとパーティの進捗が良くなると思うので、協力し合って攻略できると良い。
ダークドラゴンダイブ(塔踏み)は遠隔ポジションなので調整が無かったから難しく思わなかったが、近接も法則通りにしっかり動けば事故も少なく出来ると思う。
ドラッケンランスとかいう架空のギミックに1度当たった。死んだ。
フェーズ4:竜の邪眼
こちらもデバフ欄を見ながら調整したり受け渡したりするフェーズ。
他絶でもよくある「すれ違い注意」の交通整理が大事になるフェーズだが、しっかりと整理出来ていれば難易度は高くない。
ヒールは持っているヒーリングリリーを使ってラプチャーをしながらメディカラを適宜入れていればクリアできるくらいの難易度だった。
1分に満たないフェーズなので、処理が自分の解釈に落とし込むことが出来れば休憩フェーズになると思う。開幕のペイン対策を忘れずに。
フェーズ5:時間遡行(オルシュファン救出)
特殊演出の後に見れる教皇庁の後半をやり直すフェーズになる。
TLBを撃つことでオルシュファンにヒールを入れることが可能になる。
ヒーラーが腕を発揮するところでもあるが、逆に言えばヒーラーが突破できなければ全員指をくわえて待つフェーズになる。
とはいえ、ギミックは教皇庁の後半と同じなので難しいわけではない。
マクロ「 /targetnpc 」でオルシュファンを自動でターゲット出来るのでヒールが楽になる。リジェネを入れながら単体ヒールをしつつPTメンバーには強いアビリティでケアしていれば何とかなったりする。
救った後に少し時間があるのでメディカラをすると偽典フェーズで全員のHPを満タンに戻すことが出来る。
フェーズ6:偽典トールダン
ここからイフストーリーで通過してきたフェーズをやり直すという展開が素晴らしく思った。ギミックの構成も既存のものに準拠しており、難易度を底上げしているコンセプトは完成されていると感じた。
フェーズ2同様に目玉となるギミックは「風槍」と「死刻」の2つで、それぞれ安定化させるまで非常に難しかった。
風槍に関してはこれまでも経験してきたがデバフを判断して担当の位置に待機すること、着弾が痛いのでヒールを個別にも差す必要があることが難易度を上昇させた。
死刻は恐らく絶竜詩戦争の2個目の難関だと思う。
教皇庁でも登場したプレステマーカーの散開が非常に事故を誘発しやすく、1人のミスで最低でも2人死ぬという連帯責任ギミックも後のコメット破壊のDPSチェックを苦しめることになりプレッシャーも大きい。
死の宣告のデバフ付与時に整列するが、そこを未クリアということで調整なしの姫ポジをいただいたおかげで簡単に感じたが、同時に邪眼の視線を回避することやプレステ位置をイメージする、全体ヒールを入れておくことを想定すると密度がとても濃かった。
こちらのフェーズでも薬を割る関係で、DPSチェックには大きく余裕があり、トールダンへ命乞いをさせるために手を止めて待つこともあるくらいには緩かった。ミゼリを撃ちかけたのは内緒。
尚このフェーズからはボスの攻撃が痛すぎるので、基本的に全体攻撃前には必ずHPを満タンに戻すことを心掛けた方が良い。
フェーズ7:二天竜
絶竜詩戦争最大最強の敵。ここの到達がなんと、絶竜詩戦争の折り返しと言われているので本当に恐ろしいフェーズである。
教科書にも載っている「均等化を考えた人はロクな死に方しない。」
チェックポイントでHP差が3%を超えている時に実質ワイプとなるギミックは嫌がらせ以外の何物でもない。
タンクとその他で処理がほとんど違うので、体感難易度も少し変わりそうであるがどちらのロールからの視点でも最大の難所ととらえて問題なさそう。
DPSチェックは非常に緩いので、ヒールに徹することが出来る…のだが、
ヒールが本当につらい。忙しい。難しい。
ギミックとしての一番鬼だったのはやはり「邪念の炎」である。
短時間で下記確認が必要となる。
・自分に付与されたデバフ(無職も含めて)
・安置の待機位置(4隅のどこか)
・アクモーン処理後の安置(フレースの詠唱を見る)
狂ってる。
持っているヒールリソースをこのフェーズで全て使うつもりでとにかくHPを減らさないことを意識して戻すことに徹底していれば、攻撃する回数が少なくなるのはある意味当然だが、ヒーラーは殴らなくても足りるはずなので慣れるまではヒールに全力集中で問題ない。
ヒカセンのことを殺しにかかってくるフレースヴェルグに、望み通り殺されたら「何で死んでるんだよ」という言いがかりで全員殺しに来るのは流石に理不尽すぎると思った。
フェーズ8:騎竜神トールダン(最終)
二天竜との死闘が終わってからいきなり即死級のペインが付与され、全力ヒールを余儀なくされる。しかも2セット。
最終フェーズへの演出が綺麗だったり凝っていることに気づいたのは本当にクリアしてからだった。
まず開幕からHPの倍近い全体攻撃から始まるのが狂っている。
白魔道士としてサポートできることは単体バリアなどを入れるだけだったが、それも怠ると落としかねないくらいには痛かった。
最終フェーズは、各絶同様にギミック自体はシンプルで繰り返しだった。
騎竜剣エクサフレアは、感覚をつかむまで祈りながら踏んだり踏まなかったりを繰り返していた。トラウマは案外簡単に作ることが出来ることが分かった。
狂ったように痛い全体攻撃がアクモーンとギガフレアに来るので、そこはヒール優先でアビリティを駆使する必要があるので手癖で押さないように注意した。間違えてアサイズをリキャで撃った時は心臓が止まった。
緩和後の挑戦でもあったので、誰も死ななければ最終詠唱のモーンアファーを処理することなくクリアすることが出来た。
ヒーラーとして非常にやりがいのある最終フェーズだったので、楽しく終わらせることが出来たことが嬉しく思った。
白魔道士のスキル回し(ヒールワーク)
フェーズ1:教皇庁
ヘブンズブレイズにテンパランス、以降リキャ
開幕ホリエストホーリーにアサイズ、以降リキャ
ハイパーディメンションにアサイラム、メディカラ、ラプチャー
フェースアンムーブにインゲン、メディカラ、ラプチャー
ピュアオブハート詠唱時にアサイラム、ベル、ラプチャーを使い、ミゼリを使い切ってシャリベルのHPを削る
フェーズ2:トールダン
雷槍
散開時にメディカラ、メルシーを避けながらラプチャー
スカイワードリープ散開、塔踏み頃にアサイラムを設置
トールダン出現時にアサイズ、ラプチャーで全体ヒール
聖杖
散開時にメディカラ、テンパランス
移動して突進直前にベルを中央設置、ラプチャー
トールダン出現時にバーストのため、ラプチャーを使ってミゼリを貯める
フェーズ3:ニーズヘッグ
着弾にカウンターヒールでケアルガ
タンクには適宜ベニゾン、リジェネを入れる
サイコロ1塔あたりでアサイラム、テンパランス
サイコロ2塔あたりでメディカラ、ラプチャー
タンク線取りで非無敵タンクにアクアヴェール、ベニゾン
フェーズ4:竜の邪眼
開幕ペインにメディカラ
デバフ付与でアサイラム中央設置
恐らく右眼を攻撃しながらになるが、ラプチャーを適宜入れる
ミゼリは1回使用して、リリー消費が落ち着いたらメディカなど詠唱ヒールを使いながらHPを戻す
ミラージュダイブ着弾が続くDPSなどにはテトラグラマトンやソラスなど単体を差し込む
フェーズ5:時間遡行(オルシュファン救出)
開幕バーストでミゼリ、アサイズを必ず入れる
TLB成功後にオルシュファンにリジェネ、以降リキャ
シャリベル詠唱の「【ピ】ュア・オブ・ハート」あたりでテンパランス、ベルを設置する
オルシュファンはHPが減ったらソラスやケアルラを入れる
全体HPはメディカラとラプチャーで戻す
シャリベル詠唱の「ピュア・オブ・ハー【ト】」でオルシュファンにベネディクション(白魔道士最強のマウント)
フェーズ6:偽典トールダン
風槍
散開時にメディカラ
ツイスターでラプチャー、リキッド誘導にリジェネ
薬バーストに備えてラプチャーを空撃ちしてでもミゼリを用意
死刻
散開時にメディカラ
プレステ付与時にメディカラ、アサイラム
コメット出現時に中央でアサイズ(最強!!)
フェーズ7:二天竜
息吹後に中央へアサイラム設置
アサイズは2体を巻き込むためになるべく真ん中で入れる
アクモーンで待機中にやや中央でベル設置、テンパランス、移動直前にメディカラを入れる。移動開始後はラプチャー2回とアサイズを使用
タンクには適宜リジェネを入れながらケアをする。落ち込んでいる時は容赦なくベネディクションを使う。
滅殺対象者(特にDPS)はリジェネを常時入れる。2回目の息吹後は特に注意。
最終詠唱時はタンクのDoT対策でリジェネを入れつつ空いている時間でグレアガを撃つくらいで良い。時間稼ぎならヒールのみで大丈夫。
フェーズ8:騎竜神トールダン(最終)
履行前
なるべくリソース温存のため、詠唱ヒールでケアをする
メディカラ1回とメディカ2回、シンエアー+ケアルガも可
リリーが溢れそうならラプチャーでも可
DoTが切れて1GCDしたらレンジや忍者、BHにベニゾンやアクアヴェールを必ず入れる(GCDは回してなくてもいい)
着弾にカウンターケアルガを入れれたらめちゃくちゃカッコいい
履行後
高難易度を始めた初期から参考にしているぽにこねさんの動画を参考にしながら構築しました。いつも参考にしています。
タンクにはAA前にリジェネをそれぞれ入れておく
アクモーン
1、3回目でテンパラス、インゲン、メディカラ、ラプチャー
2回目でベル、インゲン、メディカラ、ラプチャー
リリーが枯れていればメディカで代用する
ヒーラーのAA担当をアクモーン後にすると、2回目のベルが被弾で割れるのでタンクのHP回復をやや上乗せすることが出来る。
ギガフレア
開幕着弾にケアルガ、移動しながらアサイズ、迅速ケアルガ
最終着弾はメディカラ、ラプチャーで戻す
AA対象のDPSには時間があるのでしっかり戻し、ベニゾンなどを付与しておく
2回目はアサイラムが使用できるので設置してヒールを上乗せする
Tipsとして、最後のアクモーンは7連続で、理論上すべてのGCDをヒールに割いても間に合わない可能性も出てくる。(衰弱があったり、ヒール漏れが少しでも発生したら)
そのため、火力に余裕があることを確信出来ているならTLB1を使うことも検討しても良い。
また、タンクのAAが敵視管理出来ていても素で痛いのでベネディクションも悩んだら使うスタンスで挑むべき。
さいごに
絶竜詩戦争は、20日間、約60時間でのクリアとなった。
1度クリアすれば火力による難関は無いので安定して消化することが出来た。
ヒーラーとしての最高難易度のコンテンツを挑戦することが出来たのは非常に嬉しかったが、タンクでも非常にやりがいのあるコンテンツと思っているのでまだ挑戦したいと思っている。
とにかく演出が素晴らしく、ギミックも過去のコンテンツをオマージュして最高難易度に仕上げているので、その工夫も味わいながら楽しむことが出来ると思う。
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