7.0で追加される白魔道士のスキルについて(メディアツアー情報より)
はじめに
パッチ7.0に向けた日本、海外のメディア向けに公開された「黄金の遺産(レガシー)メディアツアー」の情報が解禁された。
ファミ通などのメディアを通して公開された新スキルなどについて現時点で分かる点や、暫定スキル回しやヒールワークなどを考察したいと思う。
「スキル紹介はされたけど、結局どう強化されたのか分からない」や、「このスキルはどう使うべきなのか」といった疑問がある方は是非目を通していただけたら幸いである。
新しいスキルなどを紹介した動画は、下記Youtube公式アカウントにあるので、こちらを参照。
また、本記事はメディアツアーで紹介されたものを元に作成しているため、パッチ公開時には一部変更されている点もあると思うのでその点はご容赦いただきたい。
尚、全スキルの性能を詳細に知りたい方はソース元であるメディア記事を参照いただければと思う。
変更点、新スキルの紹介
パッチ7.0に伴い、ヒーラーを含む全てのロールで既存スキルの強化が実施される。ヒーラーは1点のみ、ロールアクションの迅速魔のリキャストが短縮される。
それを含めて、一気に今回追加となるスキルを全て紹介しようと思う。
迅速魔 リキャストを60秒→40秒に短縮(キャスター、ヒーラー共通)
エーテリアルシフト 新規実装
グレアジャ 新規実装
メディガ メディカラの上位置換
ディヴァインカレス 新規実装
スキルとしては上記5種が強化、追加となった。
それ以外にも、下記TRAITSが追加されている。
神速魔効果アップ
アクション威力アップ
メディカラマスタリー
テトラグラマトン効果アップ
テンパランス効果アップ
「神速魔効果アップ」、「メディカラマスタリー」、「テンパランス効果アップ」については、それぞれ上記新スキルと同様の内容のため説明を割愛する。
ここから、それぞれ新しくなったスキルの紹介、暫定的な使い方を紹介していきたいと思う。
迅速魔リキャスト短縮
こちらはPLLでも注目されていた機能である。
注意していただきたいのは、迅速魔が一律短縮されるのではなく、94レベルから短縮されるため、暁月パッチ以前のコンテンツにレベルシンクで攻略する場合は従来通り60秒のリキャストである。
100レベルの零式や、絶などで40秒のリキャストを有効に活用するギミックが出てくるのではないかと推測できる。
これまでは2分間に2回しか使えなかったところが、短縮されたことによって3回使える点は非常に魅力的だと思う。
零式や絶では、迅速魔を下記タイムラインで使用する可能性はあり得る。
開幕バースト:迅速魔+グレアガ
40~1分20秒以内のギミック中:迅速魔+メディガ(orケアルガ)
2分バースト:迅速魔+グレアガ
グレアガは、詠唱開始から着弾までに時間を要する魔法のため、バースト中のシナジーや薬に計上されない場合が多いため、神速魔の最後に迅速魔+グレアガを入れる火力の盛り方がある。
また、移動中のギミックでリキャストが返ってきてヒール目的で迅速魔を使うことも要求される可能性が高い。
新規実装のメディガや、狭い範囲であるが、後述するエーテリアルシフトを使用して小範囲を強くヒールすることが出来るケアルガを用いるテクニックも要求されるかもしれない。
ともかく、蘇生の可能性を広くすることが出来る強化機能は、とても良いと思う。
エーテリアルシフト(Lv40)
待ち望んでいた白魔道士の移動スキルである。
リキャストタイムは60秒で、移動距離は破格の15mである。
(参考までに、踊り子のアン・アヴァン、侍の夜天は10m。リーパーのヘルズイングレス、イーグレスと竜騎士のイルーシブジャンプと同距離。)
ギミック的に遠くに散開する場面で特に有効に使えると思う。
一応、保険の移動用に保管しておくのも手段として有りだと思う。
高難易度のギミックとして使える場面(一例)
散開の直前までHoTやヒールを入れて動きたい場合(竜詩の聖杖など)
離れた場所から急いで中央に戻る(またその逆)場合(オメガのP1など)
その他、詠唱をして集合したり安置への移動が遅れた場合
高難易度以外で使用できる場面(一例)
IDで詠唱して遅れた時のリカバー
徒競走
ちなみに、片道切符だから戻ることを想定した使用をすると痛い目に遭うと思うので注意。
また、こちらのスキルについては40レベルから追加されているので、過去コンテンツも恐らく使用できると思う。
グレアジャ(Lv92)
恐らく白魔道士の攻撃のアップデートで一番強いと思われるスキル。
神速魔を実行した際に、3スタックの「グレアジャ実行可」というバフが付与されて実行できる無詠唱の魔法である。
威力は570で、威力減衰付きの範囲攻撃である。オカシイ。
2体目以降は40%減の342であるが、それでも90レベル以上のグレアガよりも高い威力となっており、バーストで確実に使うことが求められる最強魔法と言える。
参考までにグレアガの威力と比較すると下記通りである。
グレアガ(Lv82)…310
グレアガ(Lv94)…330
グレアジャ(Lv92)…570 + α(2体目以降342)
強すぎ。
高難易度コンテンツだけでなく、IDでもまとめ進行で使い勝手が悪かった白魔道士のデメリットを完全に補えていると思う。
ホーリガを連打する回数が劇的に少なくなる日も遠くなさそう。
また、「グレアジャ実行可」のバフは30秒のため、バーストで全てを撃つ必要が無ければ無詠唱のため、移動のために使うことが出来る。
メディガ(Lv96)
メディカラの上位置換魔法。HoTの回復力が上昇する。
占星術師もアスペクト・ヘリオスが同様に置換されるため、ピュアヒーラーとしては共通の強化と考えて良い。
現状のメディカラに比べて回復力が1tickあたり「25」強化されている。
25という数値は小さく見えるが、IL660基準で回復量換算をすると750程度回復する。
ヒーラー、キャスターのHPが75000前後のため、1tickあたり最大HPの1%程度の回復量上昇と考えて遜色無さそうである。
15秒間のバフで6tick回復するため、最大HPの6%程度が、一度の詠唱でメディカラより多くヒール出来るという優位性が働いている。
消費MPもメディカラと変わらないため、現行コンテンツと同様の活躍を見込むことが出来ると思う。
また、メディガの総ヒール量は、250+(175*6) =1300となり、
この数値はケアルガ2回分よりも多くなる。
つまり、即効性のヒールを求められている場合を除いて、メディガで回復した方が消費するMP、GCDを上回っているためこちらでヒールすることが推奨される。
余談ではあるが、「メディカガ」だったら読みづらくて舌を噛みまくる未来が見えたので、「メディガ」で良かった。
ディヴァインカレス(Lv100)
100レベルで修得出来る恐らくパッチ7.0一番注目されると思われるスキル。
テンパランスを実行した後に「ディヴァインカレス実行可」というバフを付与され発動するアビリティである。
効果を要約すると以下の通りである。
自身の15m範囲にいるパーティメンバーに回復力400相当のバリアを貼る
バリアの効果が終了すると、回復力200相当のHoT効果を付与する
バリアの効果時間は10秒、HoTの効果時間は15秒(6tick)
ディヴァインカレス実行可の効果時間は30秒
これまで白魔道士に搭載されていなかった全体バリアをついに獲得した。
テンパランスの効果自体が10%軽減を持っているので、ピュアヒーラーとしてかなり強い軽減効果と言える。
また、回復力200相当というのも強力である。
IL660相当で6000程度の回復を見込むことが出来る。15秒経過すれば最大HPの50%程度をヒールすることが可能ということになる。
アサイラムの追加効果と相性が良く、強力なDoT付きの全体攻撃の戻しなどに大変有効に使うことが出来る。
テンパランスの発動から30秒間、実行可のバフが残る点も魅力的である。
自分の使いたいタイミングで自由に発動できるのはフレキシブルにヒールワークに組み込むことが出来る利点とも言える。
しかし、ディヴァインカレス自体の効果は強力だが、いくつか注意しなければならない点があるのでそこを記載したい。
テンパランスの効果は50mに対して、ディヴァインカレスは15m
アビリティため、テンパランスの回復力アップ効果の恩恵はない
HoT開始はバリア終了後のため、バリアが完全になくなるか、10秒経過するかどうかで決まる(=自分で決めて発動出来ない)
一つ目の距離についていだが、テンパランスは非常に広い範囲で発動できるアビリティである。手癖でテンパランス発動後にすぐにディヴァインカレスを使用してしまうと、離れているパーティメンバーに届かないので注意が必要である。そのため「実行可」の効果時間30秒となっているのだろう。
二つ目について、このスキルはアビリティのため魔法にのみ恩恵があるテンパランスの追加効果の恩恵を受けることが出来ない。
そのため、テンパランスの効果が完全に消えた後に使用しても損はしないため、ギミックに応じて発動タイミングを精査することが求められる。
三つ目は、HoTの開始タイミングが自分で決められないというやや気付きにくいデメリットである。
恐らくこのスキルを使うタイミングは、「最大HPの半分以上の全体攻撃に加えて、大ダメージのDoTが付与されるギミック」のカウンターとして使うのを想定しているのではと推測できる。
この全体攻撃とDoTに対して決め打ちで発動出来れば全て有効に扱うことが出来るが、万が一遅れてしまったり、早すぎてバリアが消えてしまった時は想定よりも余計にヒールをする必要が出てくるので要注意である。
暁月の高難易度コンテンツも、「リタージー・オブ・ベル」の使用を想定したギミックが複数見られたので、黄金の高難易度コンテンツでも、「ディヴァインカレス」を使用する前提のギミックが出てくることになると思う。
120秒リキャストで発動できる最強のスキルとなるため、有効に使うことが攻略のカギとなると思うので、引き続きこのスキルの使い方は分析、研究したい。
アクション威力アップ(Lv94)
威力アップの追加効果である。
上昇量はそれぞれ以下となっている。
ディアの威力 65 → 70 (継続ダメージも同様)
グレアガの威力 310 → 330
ハート・オブ・ミゼリの威力 1240 → 1320
他ジョブに合わせた威力上昇と思われる。
ディアの威力については総上昇量が55となっており、これまでのディアの1tickには及ばない程度の上昇となっている。
グレアガについては顕著に上昇していて、今後のコンテンツのボスのHPの高さが想定できるだけでなく、継続的にヒーラーがある程度DPSを貢献する(攻撃にGCDを多く費やす)コンテンツが多く実装されることが想像できる。
ハート・オブ・ミゼリについては、引き続きグレアガ4回分の威力換算のままで、ヒーリングリリーを損なく使いながら火力に回すことが出来る。
テトラグラマトン効果アップ(Lv98)
回復力700のアビリティを2スタックにさせる強力な効果アップ。
アビリティで言えば学者の「生命活性法」や賢者の「ドルオコレ」と比べてテトラグラマトンの方が100多く、優位性がある。
そのアビリティが2枚使えるようになるという点は、非常に強力と言える。
想定されるギミックとしては、タンク2人への強攻撃+追加攻撃などの場合に、ディアやハート・オブ・ラプチャーを入れた後に連続で2枚投げることで回復をすることが出来る。
この強化は、IDでもタンクの補助として優秀に使えると思うので、即席ヒールアビリティとして、ベネディクションと3枚体制で備えることが出来る。
暫定スキル回し
攻撃スキルも増えたことにより、スキル回しも変わることになる。
暫定的な回し方を紹介したいと思う。
本来であればスキルアイコンなどを用いながら図示するのが見やすいと思うが、即席で作ったのとそのような才能がないのでご容赦いただきたい。
暁月までの開幕回し
開幕3秒前に薬、1.5秒前にグレアガ
ディア → グレアガ → グレアガ →(神速魔)グレアガ
(アサイズ)グレアガ → グレアガ …
ごくごく一般的な回しである。
薬の効果時間に得られる威力は下記通りである。
ディア … 65 +( 65*9 )= 650
グレアガ … 310*12 = 3,720
アサイズ … 400
総威力は4,750となる。(暫定的な数値のため前後する可能性あり)
黄金の開幕回し(暫定)
開幕3秒前に薬、1.5秒前にグレアガ
ディア → グレアガ → グレアガ →(神速魔)グレアガ
(アサイズ)グレアジャ → グレアジャ *2 → グレアガ …
単純に新たに付与されたグレアジャを3回、神速魔(他シナジーが付与されている)効果時間中に入れるという回しである。
薬の効果時間に得られる威力は下記通りである。
ディア … 70 + ( 70*9 ) = 700
グレアガ … 330*9 = 2,970
アサイズ … 400
グレアジャ … 570*3 = 1,710
総威力は5,780となる。(グレアジャをバースト以外で使用すればもちろんこれ以下となる)
単純計算による威力換算でも、暁月の開幕回しより120%のアップが見受けられる。
これは、白魔道士の強化を喜ぶべきではなく、この程度の威力を要求されるコンテンツが増えるということを意味するだろう。
ヒーラーもDPSの一助として攻略していくことが、パッチ内の零式や絶コンテンツの早期踏破に関わってくると予測できる。
新スキルを用いたヒールワーク例
最後に、100レベルを想定したヒールワークを紹介したいと思う。
メディガ
ギミックの間にゆっくりヒールする場合に使用する。
インドゥルゲンティア、アサイラムを用いながらなるべく少ないGCDで有効にヒールする。
メディガについては、従来のメディカラと同様の使用方法で問題ない。
白魔道士の使い方(ヒーラー初心者から上級者まで)|げんめろ (note.com)
よりヒール力が上がっているため、白魔道士のGCDヒールの中では独壇場とも言える。
ディヴァインカレス
散開しながら被弾するギミックにテンパランスを使用する。
その後、中央で頭割りや、強力な全体攻撃が来るときにエーテリアルシフトを用いてディヴァインカレスを使用する。
この組み合わせをすることで、テンパランス及びディヴァインカレスのそれぞれの効果範囲を有効に活用しながら最適なヒールを処理することが出来る。
その後の追い打ちヒールが必要であれば、ハート・オブ・ラプチャーを用いることでテンパランス効果に合わせながら強いヒールが期待できる。
テトラグラマトン
タンク2人への強攻撃が来る場合、ディヴァインベニゾンとテトラグラマトンをそれぞれ付与して軽減、ヒールをケアする。
また、ギミック中に相方ヒーラーが落ちた時にもスタック分のテトラグラマトンでヘルスの落ちているパーティメンバーに差し込みながら立て直すことも出来る。
スタックに余裕があるので、ヒール漏れをしたメンバーにも以前より躊躇なく差し込みやすいと思う。
また、ヒーラーが攻撃する間も無いような痛い強攻撃が来る場合には、タンクにリジェネを入れて、テトラグラマトンを2個差し込み、ハート・オブ・ソラスでヒールをして最後にベネディクションを使うという、連続攻撃にも対策する持ち弾が増えたと言っても良い。
さいごに
公開されてすぐに書き起こしたため、やや雑に記載した部分も多いが、少しでも白魔道士の変化や強化したポイントが分かるように伝えることが出来ていれば何よりである。
筆者も黄金では占星術師も触れながら二刀流を検討していたものの、現段階での情報を整理すると、白魔道士が圧倒的に優位に強化されている点をうかがうことが出来るので、リリース後は白魔道士で攻略をしたいと思う。
黄金では、プレイ動画や解説動画なども手を出しながら、より多くの人が理解できる白魔道士を目指したい。
今後とも、Gen Tsukimiをよろしくお願いいたします。
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