
「Dの食卓」ハルちん平成ゲーム史Reboot!28
今日はSS版「Dの食卓」です…。

①概要
かの有名な飯野賢治氏が監督として指揮をとった、3Dアドベンチャーゲームです。
元は3DOで発売されてたんですね。
ウチのゲーム好きの方々も3DOは流石に持ってなかったようで、それはなかったですね。
さらに言うとあの名作アドベンチャーのトランシルバニアに強く影響を受けているようです。
いや、やったことはないですが名前はよく聞きますよね…。
本作はまるで映画を見ているように、しかしゲームとしてプレイヤーの判断や操作によってシナリオが変わっていく、インタラクティブシネマというジャンルの開拓作となっています。
主人公のローラが、突然イかれちまった父親の悪業を止めるために父の立てこもり先の病院に突入した瞬間、謎の異次元空間に迷い込み、西洋風の古城に飛ばされてしまう。ちょっと待ってもう着いていけない。
実はその古城は父親の精神世界であり、様々な道具を使い、古城に仕掛けられたトラップをかわしながら2時間以内に脱出する、というストーリーである。
映画のような仕上がりというだけあって、ムービーを繋いでストーリーが進んでいくのですが、ローラを操作して調べ物をする操作パートでも、ムービーと変わらない映像で、非常に頑張っています。
しかし、当時としてもあのムービーは怖…。
更に、ゲーム中に玉虫というシンボルを集めることで、ローラの記憶をたどってみることもできるそうです。
父親の精神世界、ローラの過去、そして母親の形見。精神世界を脱出するとき、ローラが目にする真実とは…!?
という感じのゲームなのですが、まぁ初見のインパクトでプレイはほとんどしてませんでしてね。
あの顔は怖いよ…何で常に目を見開いとるんや…。
それに、小学生にあの手の探索型アドベンチャーは無理ですね。
即死トラップも割と多く、その度にウッとくるシーンがヌッと現れます。全体的に画面も暗いですし、おどろおどろしさ全振りでした。
②思い出
知り合いがやっているのを横で見ていたのが殆どでしたが、大人がやっても2時間のタイムリミットに阻まれてゲームオーバーを繰り返してましたね。
流石に見てないところでクリアしてたんでしょうが、そのゲームオーバーも精神的に落ち込む感じで、見ているだけお腹いっぱいになってました。
最初から持っている母親の形見のコンパクトがあり、中の鏡をみるとヒントを見ることができるのですが、見れるヒントの数が有限で全部見た後に鏡がパリーンといっちゃうのが絶望感強かったです。ネガティブすぎる紹介だぞ…。
しかし、今になって調べてみると、これ無茶苦茶面白そうやん!精神世界で起きることは父親の精神状態を表していて、進めれば進むほど何故父がこうなったのかわかっていくような感じのようです。
また、先に進むための鍵の役割が母親の品であり、父の心を解き放てるのがそれってそれだけで涙出ます。涙腺ガバガバマンなんです。
2時間のリミットと途中セーブできない仕様のおかげで、海外映画を自分で切り拓いて作っていく楽しみを見つけることができる、珍しいタイプのゲームになっていて、ぶっちゃけ今あればすぐにでも取り組みたい作品です。今でこそって感じもします。
ちなみに、PS版のいわゆる完成版という作品では、一部のイベントの演出が過激すぎてカットされたシーンがあるらしいですね。やるならSS版がいいな。せっかくなら。
しかしセガサターン行方不明なんだよなぁ…。どっかになおしてあるとは思うんですが…。発掘しないと。
他にもドリームキャストで2も出てるんですね。1次第ではやりたくなるかも?それは誰にもわからない…。
次回は!サンリオ参戦!!!