見出し画像

「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」ハルちん平成ゲーム史Reboot!31

今日は…学校にまつわるお話をひとつ…
セガサターンから…「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」です…

パッケージ

①概要

その昔ポッキッキーズの中でやっていた怪談系アニメ、学校のコワイうわさ 花子さんがきたをモチーフにしたリアルタイムホラーアドベンチャーゲームです。

小学校に通うヒロシくんがある日、花子さんに会ったことがあると嘘をついてしまい、友達から花子さんを、花子さんと繋がると噂の電話で呼び出すことになるが、番号なんて知らないからと適当に0を連続して電話をしたところ、偶然にもそれが悪霊大使の封印を解く鍵となってしまう。封印簡単すぎひん?

再び封印をするためには午前5時までに封印していた鏡のかけらを全て集め、再び鏡台にはめる必要があると、助けに来た花子さんに告げられる。何故か学校にあるかけらを集めるために、ヒロシくんとその友達2人は花子さんの助けを借りて学校へ向かうのであった!

操作性としては、画面上に現れる指アイコンを操作し、左右を向きたいときは左右のどちらかにカーソルを合わせて決定ボタンを押すと視点が90度切り替わります。
正面奥にカーソルを合わせて決定ボタンを押すと、前へ進みます。
まるで3D迷路の要領で学校内をうろつき、進んでいくゲームです。正直マウスが欲しくなります。
マップはよくある小学校を模したものになっており、1から6年生のクラスに理科室や音楽室、視聴覚室まで搭載されているリアルさです。
マップはいつでも見ることができる安心設計です。案外便利なやつです。

そして、あるタイミングから画面下部の時計が0時から始まり、リアルタイムで5時間以内にクリアをしないと、ゲームオーバーになってしまいます。
普通に解くとそんなに時間かからないのですが、一部詰まるところで詰まってしまうとかなりギリギリになることも。私もそうだった。

夜の学校ということで、薄暗い廊下や電気の付いていない教室や特別室は、子供向きのゲームとしてもなかなか雰囲気が出ています。
暗い中で黒板に書かれた文字はなかなかに不気味で、肝試し感を味わうには割といい感じだと思います。

しかし、キャラクターはポンキッキーズでお馴染みのちょっとコミカルなイラストなので、背景と浮いてしまってしまっている感じもします。
やはり見えないもの、意味不明なものの方が怖いもんなんですかねぇ…。

かけらを探していると様々なお化けと出会います。この世に未練があるもの、人に危害を加えようとするもの…その全てはミニゲームで解決します。
その辺はまた後で述べますが、ミニゲームである程度お化けをなんとかし、後はチューリップのアップリケを使って花子さんを召喚し、お化けをおとなしくさせてかけらもその結果手に入れたりします。
学校中を巡って時間内に全てのかけらを集めて、悪霊大使を再封印しましょう。

②思い出

さて、セガサターンの中でも何度も何度もやっていたお気に入り作品でした。
ポンキッキーズも子供の頃大好きで、ジャガジャガジャンケンとかPちゃんとかよくやってましたね。
花子さんもキャラクターは好きでしたよ。声もクセになるし。
でもお話はトラウマ気味のものがよくありましたね。小学生ですしね。

クリアはしましたよ。ラスボスは弱かったですし…。しかし、本当の恐怖はラスボスではなかったのです。
最初のミニゲーム、遊びたがりの未練を残した女の子。
散々教室をウロウロさせられた挙句、最終的に水飲み場の蛇口を勝手にひねって水を出しっぱにする経済的打撃を与えてくる奴です。
早めに蛇口を締め直してなるべく水道代を抑えるように頑張ります。
フェイントで捻らないパターンもあり、集中力は要りますがよく見ればそこまでではないです。

次のミニゲーム、ここが問題の地点です。
最悪の敵、テケテケです。
噂によっては、下半身のない人間で、両手を使って全力で走ってくるその姿がテケテケと軽い音を立てることからその名がついたとかついてないとか…。
学校中を走り回るテケテケを捉えるために霊力のこもった縄を使って捕まえるのですが、このミニゲームがしんどすぎる。
ヒロシくんと友達の3人のコマを使って、動くテケテケを包囲するゲームなのですが、こちらが一歩動くとテケテケも一歩動きます。
詳しい地形は下画像をみてもらえばわかるとおもいますが、もちろんテケテケも捕まらないように動きます。しかも一定条件で逃げ出します。
画面端に行くと逃げやすくなるようなのですが、画面端に連れて行かないとまず捕まえられません。

なんかこういうマップでテケテケを追い詰めるゲーム


何日かけてもこのテケテケ捕獲がうまく行かず、ゲームオーバーになってはテケテケまで戻し、またゲームオーバーを繰り返していました。
いやマジでむずいんですよ。
今やったらいけるかもしれんが、子供にあれは無理ですよほんと。
最終的に大人に泣きついて攻略してもらい、先に進むと、そこには違う意味での難関が襲ってきます。

監視室?みたいなところにビデオテープがあり、それを見ると、凶悪なトンカラトンのムービーを見ることができます。
いやー、トンカラトン、本当に怖い。
普通に歩いてると包帯グルグル巻きの不審者が自転車で現れ、トンカラトンと言え、という言葉に素直に答えると素通りしていくが、間違うと刀で切りつけられて、気がつくと自分もトンカラトンになってしまう、というお話です。

今考えると、不審者には近づかない、不審者の気に触るようなことを言わない、という事を伝えたい噂話だったのでしょう。
当時は本当に震え上がっていました。テケテケは怖くなかったです。

それが終わってしまえば、後は簡単です。
お化けとの水泳対決が割とむずかったですが、テケテケ程ではないです。自力でいけます。
後は適当にかけらを集めてラストバトルで鏡をはめて、クリアです。
悪霊大使を封印しめでたしめでたしです。

最初にクリアした時は4時間50分過ぎくらいで、焦りながら鏡をはめた記憶があります。全てはテケテケのせいです。テケテケで2、3時間は使ってるはずです。
その後、自力でクリアすることはなく売りに出されてしまった訳ですが、もういいかな…。
テケテケだけリベンジしたいけど。

巷ではストーリー破綻のクソゲーという風に言われてますが、脳内補完と雰囲気の良さをあわせて私の中では良ゲーの位置付けにしています。
続編やリメイクもあるようですが、やはり花子さんはこの絵だからこそですね。
幽霊縛りアップリケ、闇の世界へ戻りなさい!の決め台詞とともに終わるとしましょう。
次回は、聖剣とマナの世界に…!また長くなる…?

いいなと思ったら応援しよう!