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「平成天才バカボン すすめ!バカボンズ」ハルちん平成ゲーム史Reboot!22
まだまだながくなるゲーム史、今日はかなり戸惑っています。
セガサターンより「平成天才バカボン すすめ!バカボンズ」です。
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①概要
赤塚不二夫先生の代表作、天才バカボンはバカボンのパパの周りで巻き起こるドタバタギャグ漫画で、しかしギャグと言うにはあまりにもブラックでバイオレンスな描写が多く、カルト的な人気を持つ作品でもあります。
このゲームは、そんな天才バカボンのキャラ同士が戦いあう落ちものパズルゲームとなっています。すでに情報量が凄いです。
主人公?バカボンのパパがママが使う掃除機に吸い込まれてしまい、そこから脱出するために他の住民と戦う、というストーリーです。
まず、何故他の住民も吸い込まれているのか。何故掃除機の中に謎の世界があるのか。そして何故手を組まずに戦うのか。全ては謎なのです。
システムとしては、非常に難解です。
落ち物パズルなので、上から落ちてくる二つの玉(バカボン一家の顔が描かれた玉)を落とし、タテヨコナナメに同種の玉を違う同種の玉で挟み込めば、その玉が全て消えて相手に下駄を送ることができる?だったかな?
今回のゲーム、あまりにも情報がなさすぎて、昔の記憶を頼りにしないとゲームのルールすら危うい状態です。
形としては、●△△●というような感じです。こんな風に並んだやつを挟み込むと、●も△も両方消えます。盛大に消えます。
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しかし、この消し方の為に連鎖もあるのはあるのですが、狙ってやるには狭すぎるし時間もかかります。
それに加えてこのゲームの特色として、キャラクターごとに固有の必殺技があり、一気にたくさんの玉を消すと発動するようなのですが、それが相手の邪魔をするのに特化した能力が多く、結果として泥仕合を強いられることになります。
パズルゲームとしてはこのゲーム、そういう理由でそこまで…となるのですが、別のところで物凄い評価を受けているようです。
パズルが始まる前に対戦する相手のデモムービーが流れるのですが、そのムービーがキャラごとに独自の世界観で奇抜で一線を超えそうなモノを用意されていて、正直唖然とする出来栄えです。
セガサターンといえばアニメーションの作り込みはあるのですが、これはそれどころじゃないほど動きます。
怖いくらいの出来の良さでこの時代で既にムービーゲーは完成していたのか!と言えるほどです。
私も当時、そのムービーにむしろ恐怖すら感じる程でした。
劇画調であったり初期ディズニームービーのようであったり、ビビッドなベタベタな配色の劇があったりともはや芸術の域だと言えるでしょう。
一応動画があるようで、あとで私も懐かしみたいと思うので置いておきます。
(デモムービー集みたいです。)
あとは必殺技集も欲しいですね。
私の記憶の限りでは、パパはあじゃぱーの掛け声とともに自分の陣地の玉をいくつか消す、と割と平和的なものです。
カメラ小僧の必殺技はフラッシュ撮影で、一定時間相手の陣地の玉の位置が見えなくなるという鬼畜技でした。
かと思えば、石田彰さんが声をしているキャラは、ただひたすらに「どうして〇〇は〜なのですか?」という疑問をぼやき続ける、相手の集中力を削ぐというよくわからないものもあったりと、バカボンらしいカオスでシュールな内容盛りだくさんです。
②思い出
さて、これクリアまで行ったのかなぁ…。
ラスボスはウナギイヌらしいですが、全然覚えてない…。コンテニューの仕方とかも普通にあったのかどうかも覚えてない…。
ただこのサイケデリックな世界観に無心で浸っていたことは覚えています。まるで電子ドラッグです。
対戦もあるのですが、ここまで来ればわかりますね。相手いねぇっす…。
デモムービーと必殺技。これがこのゲームの全てです。それだけでお腹いっぱいになれるので、気になる人は是非調べてみて欲しいですね。以上!!!
次回は、ちょっとゼルダ助けてくる!