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1072_受け取り方次第
「そんなことやっちゃダメなんじゃないですか」
「いや、そんな、やれとは言ってないですよ。だけど、みなさんちゃんとやられてて、真面目だなあと」
「真面目ってなんですか」
「ああ、はい、わかりました。わかりました。私の言葉が理解できない人はこれまで通りのやり方をされていてもらえればいいです。」
「なんなんですか、あなたの言葉通りにすれば良いってことだったんじゃないんですか」
「いや、だからですね、今の私の言葉の裏というか、意図を汲めないようであれば、それであればこれまで通りやってもらった方がいいですよ、と。もうこれ以上、この話をするのはよしましょう」
「言ってる意味がよくわかりません」
「難しいですよね、ええ、それならば仕方ないんです。伝わらないのであれば」
「さっきの人、大変でしたね」
「まあ仕方ないさ、ああいう感じの人には、対応をするの難しいけれど、人を集めると絶対に一定数はいるもんなんだよ。前提が揃わない状態じゃ、何を説明しても、理解してもらえないもんなんだ」
「なぜなんでしょう」
「いわゆる認知の歪みってやつだなあ」
「認知の、歪み」
「人間、言ってることが伝わらない人もいれば、言ってる言葉の内容でしか、文字面通りに受け取れない人もいるってことさ。いろんなことを言う人もいるし、一つの言葉取っても、千差万別人によっていろんな受け取り方をされてしまう」