カオスを挑戦に変えていく。GENDAフロントエンド・バックエンドチャプターの現在地
GENDAのFE/BE Chapter(フロントエンド・バックエンド チャプター)は、GENDAが擁するプロダクトのフロントエンド・バックエンド開発を担当しています。2024年10月時点では8名が在籍し、様々なプロダクトにアサインされています。
今回のインタビューには3名が登場。チームの雰囲気や開発の裏話など、ざっくばらんに話を聞きました。
ーみなさんの自己紹介をお願いいたします。
中島:入社時期は 2022年の4月で、現在でGENDAに2年半ほど在籍しています。業務としては、全国のGiGOで使えるお客様向けアプリ「GiGOアプリ」の担当をしています。入社時、FE/BE Chapter(フロントエンド・バックエンド チャプター)は西上さんと私の合計2名だけでした。今はマネージャーとしてチーム全体を見て、チャプターをリードしていく立場でもあります。
西上:私は2022年1月に入社しました。正社員としてジョインする前も、2021年8月からフリーランスとしてGENDAに携わっていたため、現在で3年ほど在籍しています。
フリーランスと社員、いずれの働き方でもよかったのですが、GENDAへお声がけをいただき、その後の選考フローで会社のことを知れば知るほど、この会社の熱量や勢いに魅力を感じました。「こんな会社は他には見つからないだろうな」と考え、入社を決意しました。
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現在は幅広くチャプターの業務に携わっており、「GiGOアプリ」のリプレイス・「GiGO ONLINE CRANE」の内製化・店舗スタッフ向け業務改善アプリ「GiGO NAVI」というDXプロジェクトなどに携わっています。直近はGENDAの共通アカウント「GENDA ID」の開発や連携も担当しています。
中島:にっしーさん(西上)はほぼ全部のプロダクトに関わっていますよね。
植松:私は今年の8月に入社し、今日でちょうど40日目です!GENDAのグループ企業が国内で約400店舗運営している「カラオケBanBan」のシステムリプレイスのバックエンドや、データ移行を担当しています。
以前、業務委託で別の企業を手伝っていたのですが、そこが同じチームの進木さんがCTOを務める会社でした。
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それがきっかけで進木さんと繋がり、前職も進木さんに手伝っていただいていたんです。そして、4月ごろに次のキャリアを探していたことをきっかけに、GENDA入社を決めました。
中島:植松さんは、入社前に予定していたことと全然違うことを担当いただいていますが、大活躍されています!
ーフロントエンド・バックエンドチャプターのチーム構成を教えてください。
中島:フロントエンド・バックエンドチャプターは、現在8名で構成されています。チャプターから各プロダクトにアサインされていますが、それぞれのメンバーがプロダクトリード等の役割を担っています。
我々のチームは「フロントエンド・バックエンドチャプター」という名前が示す通り、フロントとバックエンドをひとつのチームで担っていることが特徴的です。
まだメンバーが少ないので、インフラ領域まで含めて見る範囲が広く、どのメンバーも境目なく横断して担当することができる人が多いですね。
ーチームのミッションと役割についても教えてください。
中島:各プロダクトの成長をミッションに置いています。マーケティングチームやPdMの考案したプランに技術的な要素を加えて一緒にやるべきことを考え、各プロダクトの成長を支援しています。
ー直近では、各サービスへのGENDA IDの導入開発が進んでいると聞きました。開発にあたっての気づきがあればぜひ教えてください!
中島:GENDA IDの開発と導入は、フロントエンド・バックエンドチャプターで一番貢献できる点です。GENDAとしてのID基盤を作り上げ、一つのアカウント情報で複数サービスにログインできる。その上でサービス間の相互送客の仕組みも備える、というのが現在取り組んでいるGENDA IDの概要です。
にっしーさんが開発のリードを務めてくれています。実は、GENDA IDのような大規模な自社IDの基盤作りは他社も含めて事例が少ないんです。技術的にかなり難しい点もあり、チャレンジングな課題に取り組んでいます。
西上:GENDA IDは、作るフェーズと、その後のフェーズに大きく分かれます。今は一通り開発を終え、今後は各プロダクトへの導入を進めていく後者のフェーズに入っていきます。
GENDA IDではRFC(Request for Comments:IETFによる技術仕様の保存・公開形式)に沿ってIDプロバイダを作りました。こうした定義書は、読んでみても、実際に理解して開発することが難しく、開発の上では技術的なチャレンジが多くありました。
また、今後は各プロダクトで使われていくフェーズに入りますが、自分は開発側なので、GENDA IDで何ができるか、仕様も含めてすべてを理解しています。しかし、各サービスの担当者がGENDA IDを活用していくにあたって、一人ひとりがしっかりと定義書を読み、機能の詳細や、仕様を理解しているわけではありません。
実際には、ID基盤を利用していく中で「どうしたら何ができるか」が分かっていきます。そうしたフェーズに入った時に、各サービスがやりたいこととGENDA IDの仕様を突き合わせ、最適な答えを出していくことも難しいポイントです。
GENDA IDの初期リリース時の要件と、現時点で導入プロダクトが必要としている要件が異なる事態も発生します。開発前から導入プロダクトから要望が寄せられる可能性を検討しておくべきでしたし、今後サービス個別のリクエストに、基盤としてどう対応していくのかは課題です。反省として今後に活かしていきたいと思います。
ーGENDA ID導入によって、今後各サービスはどのように発展していくのでしょうか?
中島: GENDAは、M&Aを主軸として成長していくという特徴があります。新しいサービスや企業が今後GENDAに増えていく上で「このサービスを使っていると、別のこのサービスも使ってもらえる」というような、データ分析 + 相互送客が行えることはビジネス上で圧倒的に有利になりそうです。また、ポイントや課金なども基盤化していくことができるでしょう。そうすることで、できることがどんどん増えていきます。PdMやマーケティングのメンバーが考える施策もさらに幅が出たり、新しいものが出てきたりすると思います。
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ー植松さんが直近担当されたプロジェクトについても教えてください
植松:直近ではカラオケBanBanの開発を担当しています。実は、元々入社前に担当する予定だったプロジェクトとは全く違うことをやっています(笑)
私は、システムリプレイスのデータ移行を担当しているのですが、あらかじめ決められたデータ移行のフローがあるわけではなく「よろしくたのむよ!」というようなリクエストでした。手段はどうであれ、できていればOK、というボールをもらう。そんな感じで、信頼関係があるからこそ、いきなり任せていただくことも多いです。個人的にも楽しんで取り組むことができて、すごくよかったです。他の同時期入社のメンバーも「管理画面いい感じによろしく」や「インフラを頼む」というようなオーダーを受け、それぞれの強みを活かして成果を出しているようなイメージです。もちろん、チームで決めるべきことはあらかじめ相談して決めたうえで、特に実装面では自由度を持って個人が技術力を発揮できる環境です。
中島:「よしな力」が高いメンバーが多いですよね。
ーキャッチアップする上で意識されたことはありますか?
植松:キャッチアップで意識したことは、遠慮せず聞くことと、基本はコードを見て、ローカルで動かして、動作を見ながら確認…ということをしています。
開発言語も、実はこれまで使ったことがないGoでした。ただ、GENDAでGoを使っていること自体は知っていたので、転職前の育休期間に勉強していて、そこまで苦しまずに開発に入ることができました。もちろんつまずくこともありますが、チャプターのみんなに相談して助けてもらっています。
ーチームの雰囲気は植松さんから見ていかがでしょうか?
植松:みんなそれぞれ担当しているプロダクトも関わるチームも違うので、チャプターメンバーが一同に集まる機会自体は少ないんです。しかし、1週間に1回、1時間、開発の中で困ったこと・工夫したところや障害なども含めナレッジをシェアするミーティングを実施していて、そこでざっくばらんにコミュニケーションを取っています。
またGENDAではリモートワークも可能ですが、フロントエンド・バックエンドチャプターはオフィスに出社しているメンバーも多いです。一緒にランチを食べたり、雑談したりしながら、ナレッジや相談したい内容を共有する機会が多いのも、チームとしてうまく進んでいる要因かもしれません。また、チームのSlackもワイワイ感が常にあり、相談しやすい雰囲気だと思います。
※編集部注:余談ですが、GENDAの会議室は「WINE」や「BEER」などお酒の名前がついており、GENDAが展開しているリキュールブランド「KLEINER」の名前がついている会議室もあります。上のSlackの例で登場している「クライナーとってます」は会議室をさしています!
ー今後、会社のフェーズはどう変化していくのか、組織としてどう変わっていくのか、来年以降のビジョンや取り組みついて教えてください。
中島:今後はもっと、良い意味でカオスな感じになると思います。M&Aでサービスや会社が増えていく中で、今やっていない言語での開発も増えますし、そもそも領域が増えていくので、そうした状況を苦に思わず、新たなチャレンジとしてポジティブに向き合っていけるといいなと思います。
仕組みとしても、言語統一するといった対応策は難しいかもしれないのですが、サービス
を超えても技術的にシェアできるポイントはたくさんあると思うので、さらにノウハウを貯めていきたいです。
ー組織面での変化はいかがでしょうか?
中島:2名体制だった時期から比較するとだいぶ人数が増え、にぎやかな雰囲気になってきました。現時点の計画から考えると、来期には二桁の規模になっているかと思います。
会社としての注力プロダクトやリリース日など、いくつかすでに決まっていることもあるため、それらに全力投球できるようなチームでありたいです。
ーどのようなエンジニアだとGENDAで活躍できそうでしょうか?
西上:視点はいくつかあるのですが、フロントエンド・バックエンドチャプターとしては、チャレンジ精神の高い人だと特に活躍いただけると思います。同じく、積極性がある人・混沌を楽しめる人にとっても良い環境だと思います。
また、今私が担当しているGENDA IDのプロジェクトでは、Goが好きな人、テストコードをちゃんと書きたいという人もマッチしていると思います!私は「綺麗なコード」とはテストコードがある状態だという思想のもと開発をしています。カバレッジも計測しており、現在は49%。この数値を向上させずとも、最低でも維持はしないといけないと考えています。
中島:GENDA IDの特性上、影響範囲が甚大になってしまうため、どうしてもバグが許されないというのもありますね。
私は、なんでもやるマインドの方・ボールを拾っていける人が活躍できると思います!GENDAはステークホルダーがめちゃくちゃ多いので、コミュニケーションが得意で、いろんな人と関わりながらプロジェクトを進めていける人はとても良いと思います。
植松:そうですね、私自身が「なんでもボール拾いますよ!」という気持ちで仕事をしていて、とても仕事がしやすいので、なおのことそう感じますね。また、一つ得意な分野はありつつも、フロントエンド・バックエンドに加え、インフラ領域まで含めて広くできる人は活躍いただけそうです。
自分の未経験な開発領域でもキャッチアップしていけることはGENDAにおいて特に大事なスキルだと思います。
中島:GENDAは「それ絶対無理やろ!」という案件でも、楽しんでやっていけるマインドの方が多い。めちゃくちゃ大変だと思うのですが、そうした挑戦も含めて楽しんでやっていけるメンバーばかりですね。このチャプターを通じて、色々な領域にチャレンジできることも多いことを良い方に捉えられる方が多いです。
裁量も担当する領域も大きく、サービスのコアを担っている実感を持って働くことができます!
ーありがとうございました!
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