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【社員インタビュー #11】より上手く、より効率的に。Aspiration達成に向けたインフラ構築

「世界中の人々の人生をより楽しく」というAspiration(アスピレーション:大志)の実現を目指している株式会社GENDAで働くメンバーに、実際の業務内容や入社理由、やりがいなどを深掘りし、社内のリアルな声をお届けします!
今回は、プロダクト開発部でSRE/インフラのChapter Leadを担当している光野さんにお話を聞きました。

光野達朗
株式会社GENDA プロダクト開発部 マネージャー
新卒でヤフー株式会社に入社。ヤフオク!(現 Yahoo!オークション)や広告部門にて、バックエンドからフロントエンドまで幅広い開発に従事した後、株式会社VASILYに転職。
以後はAWSを専門とするインフラエンジニアとしてWebサービスの安定稼働・改善に努める。
前職の株式会社ZOZOテクノロジーズ(現 株式会社ZOZO)ではCTO室に所属し、CCoE/SA/TAMとして会社全体のAWSの管理・技術支援を担当していた。
2022年2月GENDAに入社。SRE/インフラ部門のマネージャー兼コーポレートITとして、幅広いインフラの維持・改善に関わっている。


ーGENDAに入社したきっかけを教えてください。

前職で一緒に働いていた現VPoEの荒井さんに業務委託のお声がけをいただいたことです。4ヶ月ほど業務委託として働いて入社を決めました。
最初に関わったのは「GiGOアプリ」です。バージョン2.0と言われる大規模なプロジェクトが進んでおり、それのインフラ設計を担当しました。

ー業務委託から正社員として入社しようと思ったのはなぜですか。

転職前提で業務委託として働いていたこともありつつ、純粋持株会社側に所属をして複数のグループ企業フォローをする形が面白いな、前職では難しいと思っていた理想のインフラ組織作りがGENDAならできるかもしれないなと感じ、GENDAに興味を持ちました。

私の理想とするインフラ組織は費用対効果(ROI)を説明できて技術的工夫にも積極的に取り組む組織です。自分が専門とするクラウドインフラは従量課金制のため、ちょっとした操作で大きく利用額が変わってしまいます。なぜ変わったかをビジネス指標と絡めてその必要性・妥当性を説明できる組織を作りたいと思っています。同時に、現状に満足せず技術的工夫・最適化にも積極的な組織で働きたい、作ってみたいと考えています。

加えて創業期の会社というのも興味をもった部分です。前職で会社全体の困り事を解決するCTO室という組織に所属していた時期があり、そこでいろいろ「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらやっていたことを、これをもう1度ゼロから組み立てたらもっと上手くできるのではないかと思うことがありました。その点で、当時創業から4年のGENDAはぴったりなフェーズでした。会社の立ち上げから間もない時期であればインフラの組織作りはもちろん、前職で感じた「後からやると大変だけど最初からやっておけばもっと上手くできたかもしれない」ことにもより広い範囲で取り組めそうだなと感じました。

また、GENDAはM&Aをすることでグループがどんどん大きくなっていきます。1つの法人ではなくグループ全体の取り組みとして理想を達成できた際には今までにない大きな成果にできそうだと感じたことも入社を決めた理由の一つです。

ー規模の大きなグループ企業もあるなかでグループを横断して関わることって大変ではなかったですか?

大変ですね(笑)
ただ、私が大きく関わる領域はインターネットが切り口です。実際に多くの業務が発生している実店舗を始めとするリアルなアセットはそれとしつつ、その価値を増やす新しい取り組み、もしくは全く新しい価値を生み出す取り組みをしています。そういう意味では既存の企業規模は関係ないと感じています。


ー今の業務について詳しく教えてください。

SRE/インフラ Chapter Lead/マネージャーと兼務でコーポレートITのエンジニアをしています。

前者は、グループ内に存在する個別のプロダクトのインフラ、特にAWSを管理しています。過去に外部委託して作られたシステムが刷新されず古い状態のままであったりするので、技術の進歩に追いつくよう、最近の早い・安い・手間がかからないインフラの形に作り直すお手伝いをしています。

後者は社員が日々使うツールの整備を担当しています。例えばSlackやGoogle Workspaceです。グループ全体で同じツールが使える状態を作ろうとしており、未導入の会社への導入支援や、既存ツールからの移行フォローが今の業務です。

その他、社内のセキュリティルールや会社規定を作ったり、テック組織とコーポレート組織を繋ぐ窓口として経理と開発に関わる請求の確認や請求フローの見直しをしたり、法務とサービス提供者として守るべき法律の相談をしています。
直近ですと「電気通信事業法」が2023年6月に改正されるにあたってWebサービスの規約類を見直す必要がありました。自分たちのプロダクトの現状を理解し、法律や総務省が公開している資料を読み、法務とどのように解釈をしたら良いか、対象になる部分はどこかを検討して文章にし、社内に掲示しました。

ー守備範囲が広く様々な業務があると思いますが特に意識していることは何ですか。

日常的に意識していることは「お金」と「情報の線引き」です。私の担当している業務は企業単独ではなく、グループを横断するものが多いため、どこに費用を請求したら良いのか、いつも経理や法務に確認しています。

特に「情報の線引き」は常に意識しています。ツールの集約はメリットが大きい反面、なにげなくGENDAグループとしてツールをまとめた結果、グループ企業同士が無制限に互いの情報を参照できてしまうかもしれません。見せるべきなのか見せないべきなのか、そのような情報の線引きは常に意識しています。そのため、ツール選定の段階から情報を企業ごとに分離することができるのか、逆にプロジェクト単位で共有できるのかという点を整理しながら進めています。また、現状ルーズになってしまっている部分がある場合には、本当にそのままでいいのかを確認し、あるべき方向に導いていくようにしています。

ー現在取り組んでいる内容の進捗はいかがでしょうか。

私の目指す組織作りという観点であれば「スタート地点に立つための準備」をしている段階ですが、下準備としてはいくつか達成できた状態だと感じています。

まずはグループ全員が同じ道具を使える状態を目指します。手始めにSlackをGENDAグループの標準コミュニケーションツールとして定め、大規模ビジネス向けプランであるEnterprise Gridを導入しました。元々、GENDAを始めいくつかのグループ企業ではSlackを有償プランで利用していたので、既にツールとしては馴染みがある状態でした。この時に大変だったのは、管理体制の構築とツールの展開です。

Slackにはワークスペースという単位があり、情報管理の観点からGENDAではグループ企業ごとにワークスペースを分離しています。その一方で、M&Aでグループ企業が増えるにつれ、ワークスペースが増え、管理コストも増えるという課題が見えてきました。また、グループの中で一番大きな組織である株式会社GENDA GiGO EntertainmentではメールやMicrosoft Teamsを主要なコミュニケーションツールとして採用しており、Slackの利用はごく一部に留まっていました。ツールの展開は段階的に実施する計画を立てましたが、それでも第一弾だけで200名以上が新規に利用を開始します。ライセンス管理はもちろん、導入促進用のコンテンツ準備などが必要でした。

既存の有償プランからEnterprise Gridに切り替えたのは、これらの課題を解決するためです。紆余曲折ありましたが最終的にはEnterprise Gridの機能とSalesforce社のサポートでこれらの課題を解決し、将来的にグループ全体で全従業員がSlackを使うための枠組みを作ることができました。グループ全体で全員がSlackを使うための枠組みができたので、徐々にグループ各社がEnterprise Gridに入ってきてもらっています。今まではグループ内で連絡を取る際に「この人はSlackを使っていないからメールにしよう」ということがありましたが、ほとんどのやり取りがSlack上で完結するようになりました。グループ全体で概ね順調に利用者数や投稿などのアクティビティが増えています。

また、プロダクト面の進捗としては、これまでグループ企業が外部に委託して開発していたものを内製化しました。中には開発された当初の状態からほとんど改修がされていないシステムもありましたが、そのような場合はモダンなアーキテクチャに置き換えつつ内製化しました。今では社内のエンジニアが主体的にスピード感を持って開発・運用できています。

ー今後やってみたいことはありますか。

組織作りに紐づける形で業務に取り組んでいきたいです。

インフラエンジニアの業界だと数年前から「SRE」がホットな取り組みとして言われています。サービスをより信頼できる、止まらない状態にするための色々な新しいプラクティスがGoogleから公開されているので、まずはそれをきちんと実践するところから始めたいなと。今までの「インフラエンジニア」と言われているものとは少し違う考え方であったり、具体的にそれをどう実践するかが既に世の中に蓄積されているので、先人たちのやってきた良い部分は踏襲しつつ、自分たちもちゃんと実践できるような取り組みをしたいですし、私の理想の組織に近づくために必要なステップだと感じています。

私ひとりでは準備だけで2年はかかってしまうので、メンバーを増やしてスピード感を持って前進させていきたいです。

ーどんな人にGENDAに入社していただきたいですか。

GENDAにはグループ企業が多く、グループを横断して業務を行っていくことが多いです。そのため、その企業ごとの企業文化の違いを受け入れられる人にぜひ入社してほしいですね。
さらに、「なぜやるか」という部分を大事にして、今のプロセスをより良いものに見直していく、全く何もないもののプロセスを自分で作っていくことにモチベーションのある人は一緒に働いていて心強いです。これから取り組む部分はまだ何もない状態なので、これから何でもできる状態です(笑)


ー最後に、採用候補者に向けてメッセージをお願いします!

グループ全体が急成長しているということもあり、人事制度やプロダクトとの関わり方も試行錯誤が続いています。そのため、変化をストレスと感じる方は働きづらいと感じるかもしれません。
一方で、混沌としているからこそ、理想に向かって働きかける余地が多く存在します。
「なぜ、こうなっているんだろう?」という疑問を持ち、より良い状態を目指して働きかける・作り変えることを楽しめる方にとってはとても面白い場所ではないかと思います。

GENDAのインフラ組織では、一人ひとりの理想に応じたキャリア実現のため、特定のプロダクトに所属してその改善に取り組む者をインフラエンジニア、プロダクトによらない横断的な改善に取り組みを行う者をSREと呼び分け、その役割を分担しています。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました!GENDAではテックチームをはじめ、様々な業種の採用を積極的に行っています。ご興味がある方は以下ご確認ください!


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