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玄武『基』 2024年初浮子作り
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
へら浮子玄武「基」作者のウチタネィです。今日は底冷えのする雨予報の日、少し釣りはお休みして、2024年初の浮子作りについて語ってみたいと思います。
今回、作った浮子は、下の写真の2種類です。厳寒期用のパイプ浮子と、盛期にも対応できるPCトップの浮子です。
🔸今回、作成した浮子
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🔸材料の選定と切り出し
作りたい浮子のコンセプトが決まったら、浮子のボディの材料となる茅(カヤ)や、足となるカーボン素材、トップの素材となるポリカーボネートやグラスを切り出します。浮子の中に入る部分も計算しながら切り出さないといけません。それぞれの長さなどは色々経験しながら、釣った感じの良かったものを覚えておく必要があるので、メモ帳などを利用して整理しておいた方がいいでしょう。
今回のコンセプトはどちらも浅ダナ用小浮子ですが、厳寒期用と盛期用でカヤの直径が5.6㍉と6.0㍉で変えています。カヤは購入後アルコールランプで歪みを矯正して在庫に保管してたのを使いました。それから、100均とかでGETしたマスキングテープがさまざまなシチュエーションで重宝します。
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🔸カヤの整形、足の接着
初めにカヤの整形工程です。写真はだいぶ仕上がっちゃったのしかありませんが、まずカヤの上と下に切り込みを入れて絞ります。浮子の切り込んだ部分に木工用ボンドを塗って、足になるカーボンの糊代部分と一緒に木綿糸で絞ります。木綿糸で絞るときはバランスよく力を掛けながら絞っていくことで形よく絞ることができます。絞り終わったら、ボンドが乾かないうちに足のセンター出し作業を行います。浮子の中心に真っ直ぐ固定させるんです。これには少し慣れが必要ですが重要な作業です。
大体1日この状態で乾燥させます。
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🔸トップの絞り
足の接着が完了したら、浮子のトップの方を接着します。上の方の絞りの角度は結構急で、カヤが反発して上手く絞りにくいので、糸の巻き方には工夫が必要です。僕は7割ほど絞ったところで一旦スタートの方まで戻って巻き直し、糸にもボンドを刷り込んでしっかりとさせた後、まだ絞れていない3割に戻ってキュッと締めていくようにしています。ここでもセンター出しの微調整は重要です。接着した後は浮子が木綿糸🧵でがんじがらめに縛られます。絞りもまだまだ未熟なので、皆さんの方でいいやり方とかありましたら教えてください〜。
🔸センター出たかな?
トップの接着をしたら、センター出しの最終調整。センター出たかな?。トップと足を軽く持ってクルクル回した時にフラフープをする時のように左右にスイングしたら、センターが出てない証拠。スイングしなくなるまで慎重に調整していきましょう。
へら浮子、玄武「基」。
— ウチタネィ1755 (@8VKtxgsh2au9oeE) January 17, 2024
浮子作成中。
今日はPCトップとパイプトップのグラス芯の接着‼️
無事8本、なんとか、センター試験合格しました💮 pic.twitter.com/xK7erbh7y6
🔸整形工程最終
ボンドが乾いたら、木綿糸を外し、サンドペーパーの180番、240番、320番の順でカヤ部分を研いでいきます。接着部分はもちろんそれ以外の部分についても、砥ぎ残しがないようしっかり研いでいきます。接着部分に少し補強をして更に研ぎを入れ、絞った部分の角ばったところがなくなって真円になってくると後の工程が綺麗に仕上がりやすくなります。
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🔸ボディの塗装
ボディについては、塗る人、塗らない人、それぞれですが、僕はだいたい黒のカシューを塗ります。実はこれが浮子の銘である『玄武』の由来になっています。玄武というのは皆さんもご存知かもしれませんが、青龍、朱雀、白虎、玄武という、中国の四神のことです。僕が生まれた1972年に発掘が開始され、有名になった高松塚古墳の壁面にも描かれていたようですね。四神にはそれぞれ色が当てはめられていて、青龍は青、朱雀は赤、白虎は白を表しているのですが、玄武は四神のなかの最強の水をつかさどる神であり、黒を表します。黒のカシューを必ず塗る、僕のへら浮子にぴったりかなと思っています。
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🔸キャンディ塗装
玄武は今回の浮子のようにキャンディカラーを用いたものも多いです。
まず、下地に銀色の絵の具などを塗って乾かします。上からキャンディカラーをスプレーするとメタリックな感じの塗装が上手くできます。今、持ってるのはルージュ、インディゴ、グリーンの3色です。
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🔸少しずつできてきます
キャンディ塗装とGenbu♣️Mの銘を施したらウレタンを塗っては磨き、塗っては磨きを繰り返します。何度か重ね塗りして塗りむらや凸凹がなくなってきたら、ようやく完成に近づいてきました。
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🔸トップの塗装をしたら完成です
トップの塗りはタミヤの遊星ギヤーボックスセットでギアを組み合わせて低速の回転数になるようにして使っています。箱は2代目なのですが1代目がまだなんとか健在なので、まだ開けてません。
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🔸蛍光塗料
蛍光塗料は以前はルミノサインを使っていましたが、使用する量や頻度、塗料の粘度とかを考えると、こちらの方がお手軽なので、最近はこっちがメインです。ルミノサインも捨てられず持ってますが…。
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🔸やっと出来上がりました
だいたい制作期間は15日〜3週間くらいでしょうか?大半が乾燥の期間です。出来上がったら、写真をとっておきます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1708677555238-CK06DP2n0G.jpg?width=1200)
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長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
いつもこんな感じでぼちぼちと作成しております。
もしも釣り場でお会いいたしましたら、ぜひお声がけいただけましたら幸いです。楽しく釣りについてお話ししたいです♪
よろしくお願いします。
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