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先進国日本、しかしゴミ処理については後進国?
生ゴミは燃やすな!
日本のリサイクル率はOECD加盟国の中で非常に低いらしい。
その理由は、ゴミの焼却割合が圧倒的に高いからだそうだ。
他のOECD加盟国では、生ゴミをしっかり再資源化している。
一方で日本は、一部の自治体を除き、生ゴミを他のゴミと区別せずに燃やしている。
生ゴミは、その80%は水分と言われている。
つまり「燃えにくい」ものを燃やしている訳だ。
その分燃料も消費し、温暖化に貢献してしまっている。
ここで
「生ゴミを燃やすのはカーボンニュートラルだから良いじゃん」
とか
「燃やした熱でエネルギー回収出来てるから、良いじゃん」
とか思ったら大間違い!
カーボンニュートラルというのなら堆肥化の過程で発生するバイオガスやバイオエタノールを集めて、それを燃料とすることで初めて主張出来る事!
大気に放出すること無く循環させられる物まで燃やしてしまうのは間違いだ。
また、生ゴミを燃やすのは、燃料と比べて、生ゴミ自身の焼却にエネルギーが割かれるため、効率悪い!
生ゴミを堆肥化したりバイオマス資源化したりしているOECD加盟国を見習うべきだろう。
意識の高い自治体
【徳島県上勝町】
徳島県上勝町は、2003年に「2020年までに焼却や埋め立てをせずにごみをゼロにする」ことを目標に掲げ、町民一丸となって分別を徹底し、リサイクル率81%を達成しているそうだ。
驚きなのが、町民は基本的に自力で町内唯一のゴミステーションまでゴミを運ぶそうだ。
ゴミステーションは年末年始以外休まないため、何時でも持ち込み可能にしているそうで、好きな時に持っていくことが出来る点では便利にも思えるが…
家庭でゴミが発生する段階でしっかり分別しなければならないし、またそれを持っていくという事の手間を考えると、その労苦を受入れて良くしていこうとする町民の意識の高さには、脱帽せざるを得ない。
因みに、生ゴミはゴミステーションでは受入れておらず、自宅で堆肥化するそうだ。
全国に拡げていくには
徳島県上勝町と同じ事を全国でやろうとすると、無理はあるだろう。
しかし、部分的にでも真似てみることは出来るはずだ。
例えば、全国各地の公園にコンポストを設置したり、プラスチックゴミ回収箱を設置するのは、どうだろうか?
現状殆んどの自治体ではプラスチックゴミも生ゴミも一緒に燃えるゴミにしている。
徒歩圏内にそれらを分けて捨てる所があれば、利用してくれると思う。
コンポストは悪臭が気になるところだが、それは工夫次第かと思う。
投入口を二重構造にして、人が生ゴミを投入する時に、コンポスト本体は密封されていれば、悪臭を漏らさない様にする事が出来る。
プラスチックゴミについて、ペットボトルや食品トレイ等は近所のスーパーで見かけるようになったが…
お菓子や食品の包装等の回収箱は見当たらない。燃えるゴミになってしまっている。
プラスチックゴミと言っても、色々種類があるので、分ける必要がある物については細かく分類し、製造者に明示の義務を課せば良いと思う。
私なら、身近にプラスチックゴミ回収箱があれば喜んで捨てに行く。
生ゴミやプラスチックゴミが、燃やすゴミから無くなると、ゴミの総量が大幅に減り、ゴミ収集車の周回台数も減ると思う。
導入にさほどハードルを感じないが、影響は決して小さくないと思う。
政府や自治体に是非検討してもらいたい。