マガジンのカバー画像

トヨタ流開発ノウハウ|設計者のためのテクニカルマガジン

37
トヨタの設計には、競争に勝ち残れる考え方やノウハウがあるのです。このコラムではそれらを1つひとつ紐解(ひもと)いていきたいと思います。
運営しているクリエイター

#DRBFM

今一度DRBFMの在り方を考える|トヨタ流開発ノウハウ 第35回

皆さま、あけましておめでとうございます。 今年1年間も設計者の皆さまにお役に立てる情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆DRBFMの在り方 さて、2025年1回目の記事は、約20年前に開発されたDRBFMの在り方について、再度考えてみたいと思います。 DRBFMは2001年にトヨタ自動車が開発し、さまざまな業界で使用されるようになってきました。 最近では半導体業界(装置メーカーも含む)でもDRBFMが使用され、多くの製造業に使用され

設計書の必要性|トヨタ流開発ノウハウ 第30回

私はコンサルタントとして、製造業の受注品生産企業、見込生産品企業どちらも訪問し、さまざまな設計プロセスや設計手法について触れてきました。 ◆設計者の困りごと 設計者が最も困っている内容として、設計自体に工数がかかったり、試作評価でのやり直しなど、手戻りについての悩みもありますが、やはり一番は設計のインプット段階です。 特に受注品生産企業での場合、お客様からの要求仕様が完全に決まりきる前に受注してしまい、なかなか設計に着手できない状況です。 出荷の期限だけは、決められてい