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デジタル庁発信の「Web3.0研究会報告書」を読もう

毎年年末には読まないといけないものが一気にどーんと発信されたりしますが(みなさんやっぱり「今年中に」発信しよう、っていうのがあるんでしょうか?)、今年もそんな流れにもれず12月27日どー--んとデジタル庁のホームページに

リンクこちら

とても良くまとまった報告書です。ただし78ページの大作(このような報告書では短い方ですが)読む人が増えると良いな、ってことで思ったこと少しまとめてみます。

早速本題に入ってみるが読み始めてみると

1. 総論
2. デジタル資産
3. 分散型自律組織(DAO)
4. 分散型アイデンティティ(DID)
5. メタバースとの接合
6. 利用者保護と法執行

と章分けされており、盛りだくさんである。

研究会の検討の方向性

8ページに

多様な人材が自ら考えて行動するとともに、これらが有機的に結合し、より良いサービス・ツールが選択されていく仕組みを構築し、イノベーションの主体となる人材を、日本で育成するとともに、日本に呼び込むことを目指す。
「1-(2)検討の方向性」より

不確実性の高い世の中で、早いスピードでテクノロジーやビジネス環境が変化する世界。
・多様性を増し
・有機的に動ける組織作りなどで
イノベーションの加速などのニーズはとても賛成。

金融、資産取引、組織、活動空間の分類は分かりやすい

最初と最後に出てくる図だが、web3を
・金融
・資産取引
・組織
・活動空間
に分類して分析、説明するのは分かりやすいと思った。自分でも是非活用したい分類。

「参考資料【参考1】A) Web3.0と呼ばれるテクノロジーと将来の姿(仮説)」より

DAOについて

3のセクションで分散型自律組織(DAO)についての言及もある。

国際的にはDAOについて統一の理解や定義はないと解されている中、様々な目的・機能を有する組織がDAOとして運営されており
「3. 分散型自律組織(DAO)」より

とも書かれているとおり、DAOのエリアというのはまだまだ共通の理解や定義というものが存在しない。ただこちらは個人的な意見になるがDAOの現在地は以下のように思っている。

・色々な「組織」が提供しきれてない組織の決断に対する透明性のニーズをテクノロジーでカバーできないか、という施策
「組織」には感情を持つヒトが存在しているので、完全にテクノロジーでカバーするのはまだまだ難しい
・現在存在するDAOはまだまだ必要な部品が足りない状態で動き始めており、色々なリスクなどあるがそのようなものがミッションであったり、中にいる人たちの情熱であったりでカバーされている
(注意)こちらは報告書の内容ではなく個人的な意見

そのような意見を持ちながら、この報告書にあるような色々な状況について読み込むことはとても参考になった。

そして【参考4】DAOをめぐる議論状況の概要にある上位10銘柄も参考になった。

「【参考4】DAOをめぐる議論状況の概要」より

まとめ+他にも読んだもの、語ったこと

などなど豪華な構成員で12回も研究会を重ねての報告書。参加せずにもまとめてくれたものを読めるのは素晴らしい機会。是非多くの人に手に取って読んで欲しい。

また、年末他にもweb3関連の提言や報告書など出ています。読んだもの共有しておきます。

12月15日に自民党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチーム(平将明 PT座長)も「web3政策に関する中間提言」を発信しております。

12月16日に大臣官房 Web3.0政策推進室は「Web3.0事業環境整備の考え方 ー今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性までー」を発信しております。

また自分達もClubhouseで12月17日中間提言も踏まえて早速ディスカッションしました。

またweb3関連の自分の書いたnoteはこちらのマガジンにまとめてあります。

(あとがき)フィードバックも金融業界の効率化などの仲間も募集しております

いかがだったでしょうか?是非このnoteへのフィードバックも聞きたいし、こんな目線での金融業界の効率化など一緒に仕事をするパートナー企業や個人募集しております。

意見交換をしたい、一緒に仕事をしたいなどお声がけしていただければとても嬉しいです。SymphonyでGen Ueharaまでメッセージを送っていただいてもかまわないし、こちらどちらからコメントでもフォローもよろしくお願いいたします。
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では楽しい世界をみんなで頑張って築き上げましょう!

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