あなたの組織はどっち?Collaborative IntelligenceとCollective Intelligence
簡単な質問。仕事をするのになんで一人でやらずに組織・チームでする?
答え、一人でするよりもたくさんの仕事が出来るから。
じゃー、何人いれば何人分の仕事ができるか。それは人数分でしょ??
違います、必ずしもそうでもない。というか大抵の場合違う。
10人エキスパートを集めればそれだけで10人分の仕事が出来る。これが Collective Intelligence(「集合性知力」っていうのかなー)で「組織が知識・能力の集合体」となり10人分の仕事・アウトプットをこなすようになった。
ただし、10人で10人分以上の仕事をこなす方法があったら?これがCollaborative Intelligence(「協調性知力」かなー。。。)で組織のメンバーが同じ目標などを共有することでコラボレーションのパワーが生まれ人数の何倍ものアウトプットを出すことが可能になる。
どっちの環境で仕事をしたいですか?当然後者ですよね?では自分がどっちの環境にいるかのテスト。
Collaborative Intelligenceな環境のサイン
- メンバーの能力優秀
- 組織のゴールを理解しながらメンバーが仕事をしている
- 自律的にしなくてはいけない事を探して仕事をしている人が多い
Collective Intelligenceな環境のサイン
- メンバーの能力優秀
- 頼まれれば理解して素晴らしい仕事をしてもらえることが多い
- 組織のゴールよりも個人のゴール
- 「それは僕の仕事ではない」「それはうちの部署の仕事ではない」
- 業務が細分化されすぎ
ちなみに、全く協力ができず足をひっぱりあい10人で10人分のアウトプットもできていなければCorrosive Intelligence(「腐食性知力」)かな。
いかがでした?皆様の現在の環境はどちらでした? Corrosiveでなかったことを祈る。
ではどうやってCollaborative Intelligenceを可能にする環境を作るか。
- メンバーが組織のミッションを理解していることは必須 -> リーダーがミッションを定期的に共有。噛み砕いて個々の製品、プロジェクト等とどうつながるかなどの意見も共有。
- リーダーとの頻繁なコミュニケーションによりメンバーの理解及びミッションに対するやる気も上昇。
- メンバーが積極的に自分のやっている事などを共有。他のメンバーも情報が検索などでき、自律的に動きやすくなる。
ここで出てきた大事なキーワードがやはり「共有」。リーダー、またメンバーが情報を共有することによってメンバーのやる気、また自律的に動ける能力に大きな差が出る。
「共有」の文化が出来るには1)リーダーが率先して共有をする文化を作ること 2)共有を可能にするコラボレーションプラットフォームへ組織が投資・運用することなど。
この件については組織の「エンゲージメント」の作り方っていうのもとても近いトピックです。メンバーの組織に対するエンゲージメントが高ければ組織の生産性は上がる。以下の本とても良かったです。
こんなトピックに興味があればツイッターもやってるので是非!次回はどのように「共有」の文化を作るかのもっと実践編を書いてみるかも。興味があるか教えてください。他ご意見もお待ちしております。
注意書き - ”collective intelligence"、"collaborative intelligence"及び”corrosive intelligence”は僕が思いついた定義で別に業界でよくある定義ではないと思います。