見出し画像

タクシーで忘れ物をしたらどうする???

ご覧いただきありがとうございます。
現役タクシードライバーです。

今回は、「タクシーで忘れ物をした時に、どのように対処すればよいか?」を書いていきます。

まず、タクシーでの忘れ物は、とっても多いです。
スマホ、鍵、財布、診察券、お薬などなど、毎日たくさんの忘れ物に遭遇します。
お客様の降車時にはドライバーが目視で確認しますが、運転席から後部座席を確認しても、死角が多数あるために見逃してしまう事は多々あります。
お客様へ「忘れ物が無いように確認して下さいね。」とお声がけもしますが、それでも忘れ物は無くなりません。
この記事を読んでいただいた皆様には、今後のタクシー利用時には忘れ物が無いようにという意識を持っていただくようお願いいたします。


忘れ物ですが、ドライバーが先に気づくこともありますし、お客様が先に気づいて営業所からドライバーに連絡が入り、車内を検索することもあります。
で、車内に忘れ物があった場合には、基本的に会社の営業所に持っていき、社内で忘れ物として処理されます。

忘れ物をしてしまった事にお客様が気付いた場合には、まずはご利用のタクシー会社へお問い合わせください。
その為にも、降車時には「領収証」の受け取りをお勧めします。
領収書には、利用した「タクシー会社名」と「車番(号車番号)」と「電話番号」が記載されています。
流しのタクシーや駅待ちのタクシーを利用する際は、どのタクシー会社を使ったのかを意識しないこともあるかと思います。
そうなると、忘れ物を探し出すのは至難の業です。
まずは、利用したタクシー会社の確認が第一です。

次に「車番(号車番号)」が分かると、タクシー会社も忘れ物の検索がスムーズになります。
「何時頃、どこからどこまで乗車して、何を忘れたか?」を伝えることで、会社に忘れ物が届いていた場合に検索がスムーズになるだけでなく、まだ会社に届いていない場合でも、該当の車両に検索を依頼することが出来ます。
また、その忘れ物がご本人のモノである確認にもなりますので、「領収書」の受け取りをお願いします。

そしてその忘れ物の受け取り方法ですが、会社によって取り扱いが違いますので私の会社での例として書いていきます。

まず、基本的にはお客様に会社まで受け取りに来ていただきます。
これが大原則です。
明らかにドライバー側のミスの場合、例えばトランクに積んだ荷物を降ろし忘れた場合などは、当然そのドライバーがお客様の元まで持っていきますが、それ以外はお客様から来ていただきます。
また、遠方などで取りに来れないお客様の場合には、料金着払いにて郵送の対応をすることもあります。

これは、忘れ物に対する対応として、バスや電車でも同じかと思います。

一方で、タクシーの場合はお客様側から「持ってきて欲しい」という依頼を多々受けます。電車で忘れ物をした時に鉄道会社に「持ってきて欲しい」という人は居ないと思うのですが、タクシーではそのような依頼は多くあるんですよね。
これ、ドライバーからするととても困る依頼です。
その忘れ物を届ける時間、ドライバーは「無給」になるんですよね。
基本的に、タクシードライバーの給料は「売上」次第ですので、「売り上げの上げられない時間=無給の時間」なんです。
ですから、現役タクシードライバーとしては、極力「持ってきて欲しい」という依頼はご遠慮願いたい。

まずは「忘れ物をしないように、降車時には確認」と、「忘れ物をしてしまった場合は、自らタクシー会社まで取りに行く」という原則でお願いします。

が、そんな杓子定規は私は好きではないし、うちの会社でも可能な限りお客様の下へお届けするようにしています。

タクシーの場合、「人」を乗せていないとメーターを入れることは出来ませんので、当然忘れ「物」を持っていくことは「無料」です。

ですが、上に書いた通り、その忘れ物を届けたドライバーはその時間は無給であり、善意です。

こんなことを現役タクシードライバーが書くと炎上してしまうかも知れませんが、お客様の不注意で忘れ物をし、それを届けてもらった場合には、「心づけ」を意識していただけると助かります。

また、特に繁忙時や、忘れ物をしてしまった車両が遠方に居る場合には、簡単にはお届けすることが出来ない場合があることもご留意ください。

何度も書きますが、「降車時には、忘れ物が無いかをお客様自身でよく確認して下さい」ね。
私たちもお声がけしますので・・・。

いいなと思ったら応援しよう!