第509回:加速する包囲網、バイナンスは窮地に陥るのか、あるいは奇策が既に用意されているのか
本題に入る前にお知らせです。既にご案内をさせて頂きましたが、関係当局に2ヶ月の遅延申請をさせて頂いておりました当社1Q決算につきまして、無事に開示に至ることとなりました。この度は株主様始め皆様には大変なご心配をおかけしておりましたこと衷心よりお詫び申し上げますとともに、以後、よりスムーズな会計監査、決算短信の開示が実現しますよう万難を排して参る所存です。当社主要子会社であるGIN SMS社はシンガポール・マレーシア、インドネシアといったアジアを拠点に展開しているわけですが、そのうち数カ国はコロナ禍における政府対応が非常に厳しくなっている中、各社の財務諸表集計が困難な状況に陥っているとの一報が入りました。その後、ある程度遠隔業務を進めるインフラはあったことから、速やかに集計できるものから順に連結会計上の整理を行い、オンタイムで監査法人へのレビューを依頼いたしました。当初の想定よりは随分早く開示できる予定までこぎつけましたが、誠にタイミング悪く当社ライセンシング事業のパートナーとの条件交渉につき変更依頼を受け、その影響で当社の業績予想並びに当社が有するアセットの再評価が必要となり、その作業で開示までに若干の時差が発生してしまいました。結果論としては諸々ありますが、いずれにせよ本件開示に至りました件につき、社内外ご協力頂いた皆様には深く感謝申し上げますとともに、ご心配をおかけした株主様、市場関係者の皆様には重ねてお詫び申し上げます。
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