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eスポーツで地方創生という絵空事 ではどうすればいいのか?

eスポーツまわりでよく聞くようになった言葉に「eスポーツで地方創生」というものがあります。

若者に人気のeスポーツを利用して地方に活気を、という考えなのでしょう。

それは理解できますが、果たしてうまくいっているのでしょうか?

そのまえに、地方創生とはなんでしょう。財務省北陸財務部のサイトの説明がわかりやすいので引用します。

地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すものです。

つまり地方創生というには人口を増やさなければならないわけです。

そこがゴールだとすると、正直申し上げてほとんどの地方で成果が上げられていないのではないでしょうか?

私も日々ニュースを見ておりますが、学校の体育館や商店街などで数十人のプレイヤーや客を集めてeスポーツというほどでもないゲーム大会を開くのがせいぜいと言ったところです。

こんな大会のために、都心やその他地域からわざわざ人が訪れてくれるでしょうか? まして、そのままそこに住み着いてくれるなど夢のまた夢でしょう。

地元のゲーム好きを集めるだけでは地方創生とは言えない、ということです。

地方創生について、元サッカー日本代表監督、岡田武史さんの記事がとても参考になるのでぜひお読みください。

心豊かになる交流拠点に【前編】岡田武史 #里山スタジアム誕生へ

将来J2に行くときに10,000人、J1に行くときに15,000人のスタジアムを建てなきゃいけない。でも単に箱モノを建てるんじゃなくて、そこには365日人が集まってきて、交流人口が増え、関係人口が増え、定住人口が増えていく場所にしなくちゃいけないなと思ったんです。

重要なのは交流人口を増やすことであり、そのために単なるスタジアムではなく複合型のスマートスタジアムにするべき、ということを語っておられます。

あれだけサッカーが好きなイタリア人でも、サッカーの試合を観るだけでは100マイルは来ないけど、半日過ごせる場所があったら100マイルは来てもらえるんです。

当然ですが、スタジアム建設にはお金がかかります。自前で用意できるわけはありません。投資してもらわなければならないのです。そのために必要なのは? ――ということも語られています。

さて、前回はeスポーツといえどオフライン大会が重要、という話をしました。ですが、今回はオンラインでもできる強みを活かそう、というお話です。

eスポーツ平和党、7月の標語は「我が家から 敵が討てるぞ オンライン対戦」です。

サークル7月標語

交流人口を増やそうという話なのに、なぜここでオンライン大会が重要ということになるのでしょう?

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