#VCTGameChangers Championshipにあふれるトランスフォビア いったいなぜこうなってしまったのか?
パリ五輪の女子ボクシング66キロ級で金メダルを獲得したアルジェリア代表イマネ・ヘリフが生物学的に男性だという医療報告書が流出したらしい。またしてもトランス女性の女性向け大会への参加の是非が問われそうなできごとだ。
これはeスポーツ界も無関係ではない。現在行われているVCTGameChangers Championshipである。どうやらトランス女性たちの参加を快く思わない人たちがコメントを荒らしているらしい。
なにか思うところがあったとしても、ルール上参加が問題ないと判断され、努力している選手たちを中傷するのは違うだろうに。
思えばVCTGameChangersは以前にも問題が起きていた。ZETA DIVISIONの選手が参加資格を満たしていないのではないかと話題になってしまったのだ。
Riot Gamesによる開催意図を説明する公式記事にはこう書かれている。
「これまでVALORANT eスポーツシーンにおいて重視されてこなかった各種性別のプレイヤーが活躍する場を提供し、注目を集める機会を生み出すことにフォーカスした新しい新プログラム」(いやなんだよ新しい新プログラムってお腹が腹痛みたいだな)
そして女性が女性であるために競技に参加することが難しいということにも触れられている。「プレイヤーが危険を感じることなく競技に集中できるコミュニティーを育む」というのがこの大会の目的の一つだ。
女性の声でVCしたとたんに豹変する男は確かにいる。わたしも見たことがある。これにはトランス女性だって含まれる。彼女らは日常生活でも同様の悩みを抱えているだろう。
日本でも差別はあろうが、海外の一部では性的マイノリティーに対する差別はかなりエグいものがある。アメリカ人男性はやたら男らしさにこだわるが、あれはゲイだと思われたらいじめられ、下手をすると命にかかわるからだ。
公表することは命がけなのだ。大会に参加している選手たちはそうとうな覚悟を持って挑んでいると思う。先に紹介したZETA DIVISIONの選手のように、本人が隠していることを勝手に公表されることをアウティングというが、これがいかに悪質であるかわかってほしい。
「俺も心は女ですっていって参加するわwww」と思うならどうぞやってみてくれ。できるか? わたしに大会優勝レベルの実力があったとしても、それをしようとは思わない。ちょっと想像すれば、そんなこと冗談では済まされないとわかるだろう。
それにも関わらず、攻撃的なチャットをするのは大会理念にまったく反している行為ではないか? トランスはルール違反にすべきという前に自分たちの行いをかえりみたらどうか? そんな人らには視聴する資格すらない。
ただし運営は批判されてもしかたないところもある。
こんなことになってしまったのは運営の説明不足がすべての原因ではないか? 確かに公式記事には各種性別とは書かれているが、参加資格には公式競技の初日の段階で満16歳以上の女性であることと書かれている。なぜ各種性別などという曖昧な表現ではなく、トランス女性も性自認が女性の方も含むと明記しないのか? これでは勘違いされてもしかたあるまい。
プレイヤーが安全にプレイできる環境とやらを整えるためにもチャット欄が荒れないように事前に対策しておくべきだろう。もちろんいくつかのコメントは削除されているのだろうが、わたしには有害と思われるコメントも多数みうけられた。モデレーターがたりていないのではないか? これでどうやって選手の安全を確保するのか。
これを書いているときも「トランス女性は二人まで」というコメントを見かけたのだが、それが本当なら参加資格とともにわかる場所に書いておくべきでは? 中には男と書いただけでBANされたという人もいた。まずは説明し理解を求めることが先では? 理由も明かさずいきなりBANでは余計に敵を作るだけだ。
せっかく素晴らしい大会理念があるのだから、もっと周知してほしい。もう、ことあるごとにしつこいくらいアピールしてくれ。トランジションに大会理念を書いて配信説明欄にも書いといてくれ。でないと参加している選手たちがかわいそうだ。
それとこの記事で初めてこの大会を知り、興味を持った方はぜひ観戦し、温かい応援コメントをしてあげてほしい。日本のZETA DIVISIONがかなりがんばっているので。
ファルコンパンチはおもろすぎるだろw
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