防腐剤無添加という謎!?秘密【解説】
昨今では、化粧品で防腐剤無添加という言葉もよく耳にするようになりました。本当に防腐剤が入っていないのでしょうか??今回は防腐剤無添加というキーワードについて書き、その謎と秘密を解説していきたいと思います
基本的には防腐剤は化粧品にとって必要不可欠
基本的に化粧品にとって防腐剤は必要不可欠です。元開発の私からすると入ってない方がやばいんじゃないと疑うぐらいのものです。
というのも化粧品は裏の表記に使用期限が書かれていなければ、3年間保管しても腐らないという条件が国の基準として定められているからです。
水が1滴でも入っていれば防腐剤は必要
微生物いわゆるカビが生えるためには、水分、温度、栄養があればカビは生えます。つまり化粧品に1滴でも水分があれば、カビが生える条件になります。特に化粧品なんて栄養の塊なので、生えやすい条件が抜群です。
オイルや一部化粧品には防腐剤が不要の例外はある
基本的に100%オイル成分の場合は防腐剤はいりません。家庭用のサラダ油やオリーブ油にはカビ生えませんよねwwオイルだけの状態では、微生物と言えども生きられないからです。メイクもオイル成分だけで構成されているものなどは基本いりません
また、一部化粧品、例えば糖分の配合量が異常に高い化粧品でもカビは生えないので防腐剤は不要です。これもハチミツを思い出してもらうと分かりやすいですが、糖分が多いと浸透圧の関係で微生物が生きることができません。まあ、そういった特殊な化粧品は使用感が悪くなったり、原価が高くなるため、あんまりないので、除外しますが、こういった不要の例外はあるにはあります。
でも、普通は必要です。
防腐剤無添加の商品はたいてい防腐剤が入っている
どこのメーカーのどれとは言いませんが、防腐剤無添加を謳っているメーカーさんの商品の全成分を細かく見ていくと必ず、防腐剤無添加もしくは防腐効果のある原料を必ず使っています。100%ではないですが、ほぼ例外はありません。
防腐剤無添加という言葉を以前紹介した旧表示指定成分の防腐剤を使っていないという意味で防腐剤無添加と言っている場合もありますし、いわゆる防腐剤として分類されている原料を使っていないという意味で防腐剤無添加と言っている場合など色々メーカーによってはまちまちです。
特に防腐剤無添加を謳うメーカーでよくあるパターンが防腐効果のある原料を使って、防腐剤無添加というパターンです
防腐効果のある原料はたくさんある
ただ防腐効果のある原料を使っている時点で防腐剤無添加という言葉が正しいかどうかはこれは消費者の感じ方によってまちまちだと思います。人によってはそれは良いだろうと思う人もいるでしょうし、騙されたと思う人もいるかもしれません。例えば、ワサビや刺身の横にあるシソの葉、柿の葉寿司の柿の葉なんてまさに防腐剤じゃないけど、防腐効果のあるモノですよね。
特に植物なんかは虫やカビにやられないように自ら防腐成分を作り出し、身を守ります。そういった成分を抽出すれば、なんとかエキスっていう表示になりますが、立派な防腐剤でもあるわけです。
また、処方的に防腐剤と言われる成分を何とか入れない処方を作るってのもあるにはあります
防腐剤を使おうが防腐効果のある原料を使おうが基本は一緒
そもそも防腐剤無添加を謳う大きな理由は、防腐剤に対して消費者に悪いイメージがあるからです。防腐剤=肌に良くないんでしょと思っている人が多すぎるからです。確かにないにこしたことありませんが、ないと化粧品として1週間も持ちません。カビだらけで逆に危険です
また、防腐剤もしくは防腐効果のある原料が刺激があるかないかはその人次第で、他人の情報は全く参考になりません。アルコールをガブガブ飲んでも大丈夫な人もいれば、1滴でも飲んだら顔が真っ赤になる人がいるように、防腐剤もしくは防腐効果のある原料がその人に対して悪影響があるか問題ないかは、使って見ないと分からないのが現状です。そしてそれは、防腐効果のある原料も全く同じなのです。
防腐剤無添加よりも入ってないとヤバイと思っておこう
防腐剤が入ってないってことは腐る可能性がある、まあそんな商品を出すメーカーはないでしょうが。。。それぐらいの感覚でいる方が正常だと思います。
もし気になる商品で、防腐剤無添加と書いてあるようであれば、メーカーさんに防腐剤無添加というのはどういう意味で書いてあるのですか?そして、防腐剤もしくは防腐効果のある原料はどれですか?と聞けば回答してくれると思います
もしこのメーカーのこの商品を分析してほしいなどあれば直接ご連絡頂ければと思います。あくまで、総論なので、例外の商品はありますから