学生からの申し出「休講にしてください」

2024年10月3日 12:10

今回は先日学生から申し出を受けたことについてお話ししたいと思います。

「休講にしてください」

ある日の夜、学生から突然このようなメールが届きました。
正確には「休講かオンライン授業にしてください」という申し出でした。

申し出のあった科目は複数の担当者で同時に行う科目（A科目とする）であったのですが、そなぜそのような申し出が出てきたのか、簡単に背景をお話しすると、

・A科目（２限）の後の授業（３限）が休講になった。
・その日、A科目以外の授業がなくなった。
・A科目の後の授業がなくなったことを他の授業担当者に伝えたところ、交渉により、休講にしてくれた。
・他の先生は対応してくれため、A科目を行うのは私の授業のみ

以上の理由から、休講にしてくれとのことでした。

学生からすると、A科目のために大学に行くのが面倒だから、いっそのこと休講にしてくれ、との申し出となります。

先述のメールを受けた私は、驚愕しました。
これまで、私の科目のためだけに大学に来て、授業の前後にブーブーいう学生はおりましたが、直談判は初めてでした。

もちろん、私は休講にする理由もなく、対面でしか対応できない授業内容の予定でしたので、その旨を伝えて突っぱねましたが、休講の依頼が学生から出てくるということに驚きを隠せませんでした。

しかも、台風が来ているなどの災害や、電車の計画運休などによるものであれば、まだ、検討の余地はあったかもしれませんが、次の授業が休講になったから、その前の科目も休講にしてくれとの申し出です。

学生からの申し出にも驚愕しましたが、さらに驚いたのが、その申し出に対応した教員に対してです。

先述した理由で休講にしていたら、学生のわがままを受け入れるだけとなり、何でもありとなってしまいます。
１度味をしめたら、何度も交渉に来るでしょう。
そのような状況を作り出した同僚の教員にも驚愕しました。

それは優しさでもなんでもないだろう、と憤りを感じたほどです。

このような学生の申し出、教員の対応を知り、「私の感覚が間違っているのだろうか。」「時代の流れなのだろうか」と自分の判断に疑心暗鬼となってしまいました。

メールでの申し出があった次の日、当たり前ですが、私の担当クラスのみ、対面で授業を行いました。
そうすると、そのクラスからすると、私は自分たちの要求にこたえてくれない「悪者」です。

ただ、悪者になったとしても、今回のケースは迎合してはいけないと思うのです。

学生からの申し出があるのも驚きですが、そのような申し出をしてもよいという雰囲気を作っていることが大問題だと思います。

私の論調からも感じられるかもしれませんが、今回のケースの最大の原因は「教員」にあると考えています。

他のクラスが休みになるから、自分のクラスも休みにしようなどという考えは怠慢以外の何物でもありません。

~~あほです。~~

今回は私の愚痴を記事にしてしまいましたが、大学のレベルによってはあり得ない話ではないのではないかと思います。
また、小・中・高校でも同様の申し出、または、驚愕するような申し出が起こっている可能性は十分あります。

悪者になるのは構いませんが、自分自身の感覚が間違っているのではないか、改めて考えるきっかけとなった出来事でした。

皆さんは、今回のケースをどのように感じられるのでしょうか。