今年もこの季節がやってきた

今回はこの時期に必ず行われるイベントについてお話ししたいと思います。

大学共通テスト

毎年行われるイベントとは、大学共通テストの試験監督のことです。

これまでも記事にしてきましたが、このイベントは大変な負荷がかかります。

一つのミスも許されない上に、不測の事態には適切に対応しなければなりません。

対応を間違えでもしたら、生徒の努力を台無しにしてしまうことに加え、メディアからは袋叩きにされてしまいます。

お互いに本気

共通テストのことがニュースになるとしたら、受験者数の推移か、各会場で起こったミス、または不正のことでしょう。

何事もなく終わることが当たり前とされているテストですので、何事もなく終わったとしても、報道されることはありせん。

私もテスト当日の夜、またはテスト後に各会場の様子などを報道で目にすることがありますが、同業者として言わせていただくと、「吊し上げ過ぎ」だと感じます。

試験官は原則、各大学の教員が担うこととなっていますが、教員側も本気で試験官を行っています。

もちろん、中には怠慢な教員が紛れているかもしれませんが、少なくとも、私が勤務する小規模大学でさえ、数ヶ月前から研修を行い、当時までに入念な打ち合わせを行います。
特に入試を担当する職員の方々の負担といえば、想像を絶するほどです。
毎年行われるとしても、です。

試験を受ける生徒達が人生をかけて試験を受けにきているのは重々承知しています。
我々もほとんどの教員が同じ道を通ってきました。

ただ、試験を運営する大学の教職員も本気で運営に臨んでいます。
多少の手当はでますが、全く釣り合わない報酬となっており、おそらく、辞退しても良い、ということになれば、ほとんどの教員が避けるでしょう。

そのため、重箱の隅をつつくような報道を見て、ミスなどが吊し上げられている大学を見ると、怒りさえ湧いてくるほどです。

生徒も本気で臨み、教職員も本気で臨んでいる、大変に重い試験なのです。

メディアの報道というのは、試験運営の怠慢を防ぐ抑止力にはなるかもしれませんが、過度な偏向報道はやめてほしいというのが一個人としての意見です。

今回は共通テストを前に、ただただ思っていることを書いてみました。

情け入りませんが、試験運営はそれなりの覚悟が必要なのだということを感じてもらえたら幸いです。

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