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胸高鳴る感覚。

前回の記事に書いたJリーグマスコット総選挙2022の投票が昨日(2/4)で終了となりました。

1/24からの12日間、まさに“選挙活動”というべき日々でした。

正直書きますが、マスコット総選挙が始まる直前まで、クラブ内でのこのイベントへの機運は決して高くなかったです。

広報チームを中心に投票を促すツイートや画像の準備を進めてはいましたが、クラブスタッフ全員が意識していたか、と問われれば、期間すらちゃんと把握していないメンバーもいたのではないかと思います。

ただ、フォローしておきますが、まだまだ人数が少ないフロントスタッフは誰もが120%、150%のフルパワーで仕事してくれています。

みんなで助け合い、サポートし合って、今まさに開幕に向けて準備しています。

コロナ禍で迎える3回目の開幕、100%お客様を入れて良い、となった中でのオミクロン株が猛威を振るう現状。

でもJリーグの試合は多くの人たちに感動や楽しみを与えてくれる存在。

そんな世界を作っていく仕事だからこそ、日々一生懸命業務に当たっています。

とにかくシーズン開幕前は忙しい。

ユニフォームの販売、ポスター制作、新しい選手たちを使ったPR、映像を作ったり、ご支援いただくスポンサー企業への交渉や新規営業。

新しく導入するLED看板に向けても準備しているし、スタジアムを盛り上げてくれる飲食店とのやりとり、ホームタウン9市町村と協働でどんな企画をするか。

もちろんチケット販売もそうですし、サポータークラブ入会訴求、2022年バージョンにアップデートしなくてはいけないものの製作対応などなど。

チームは沖縄キャンプ中なので、そこについて行ってるスタッフもフル稼働でしょうし、そこから水戸のスタッフと連携してオンタイムで色々な発信をしてくれたり。

新しいシーズンですから、新しい選手の登録作業も本当に大変。入力ミスがあったら大事ですから、とにかく丁寧に仕事しなくてはいけません。

開幕とは直接関係ありませんが、幼稚園への巡回活動や日々のスクール活動、地元小学校での特別授業の準備、それから農業もやってますし、アカデミーの活動はもちろん、新しい寮への引っ越しの準備、新しくできるファンショップへの対応...

もう列挙するだけで、みんながどれだけの案件を同時に回しているのかと、尊敬してしまいます。

このクラブに入り、リモートも含めて2ヶ月が経過しましたが、誰もがこのクラブのために全力で仕事をしてくれていることは自信を持って言えます。

そんなスタッフたちだからこそ、私も本気でこのクラブの成長にコミットしようと思って日々過ごしています。

意識が変わる

話を戻しますが、みんな日常業務が忙しいからこそ、マスコット総選挙は広報の案件、と理解していた人は少なくなかったはず。

この現実はまだまだマンパワーが足らないJクラブではあるあるだと思います。

これはまだ致し方ないことですが、でも意識を変えるだけでも違うんだ、ということは理解してほしかった。

そこで今回のマスコット総選挙について、社長の小島とも事前に相談したうえでですが、選挙期間はクラブをあげて、全力で取り組もうと決めまして。

そこでクラブとしての目標を発表し(30位以内)、みんなで目指すものを明確にして、いざスタートを切りました。

これは広報チームだけの案件じゃありません。

ファン・サポーター、地元行政、地域社会、パートナー企業、応援してくれる有名人の方々、そのほか様々な方々のご支援がないと結果は出せませんから。

逆にいうと、そういう方々をいかにして巻き込むかで大きく結果が変わってくるのも事実。

SNSで発信していても、日頃見ていない人には届かない情報がいっぱいあるのに、届いているという思い込みはやめよう。

直接電話でもメールでもいいので、こういうことをやってますので、応援(コミット)お願いします、という取り組みから始めました。


一応記載しておきますが、このマスコット総選挙の投票方法は3つ。

①Jリーグアカウントが各マスコットについてツイートしてくれるので、それをリツイートする(1人1回のみ)

②Jリーグの専用サイトから毎日投票(毎日1人1回可能)

③JリーグのLINEアカウントを友だち登録し、好きなマスコットの名前を書く(毎日1人1回可能)

ということで日々状況が確認できるのは①のみで、②と③についてはJリーグサイドしか確認できないもの。

だからこそまずは①を増やすこと、そして①をしてくれた方々に毎日②と③を忘れずにやっていただくこと、これに注力しました。


すると結果は如実に現れました。

中間発表の結果は前回のNoteで書いた通りですが、なんと言っても1日目で昨年の総RT数を超えるという展開。

これにはスタッフ一同、小さくない衝撃がありました。

やった分だけ結果として返ってくる。

必ずしもそうではありませんが、まだまだこのマスコット総選挙については全力で取り組めていないクラブが多いからこそ、やった分だけ結果が出るイベント。

これが事実であることを証明する数字でしたし、そこからはもうスタッフからじゃんじゃんアイディアが溢れまして。

営業もホームタウンも、社長自らも支援依頼をいろいろなところにさせていただきましたが、ここでは書ききれないくらい多くの方々が応援メッセージをツイートしてくださいました。

中間発表の19位という順位は、上位クラブにとっては気にならないレベルかもしれませんが、水戸ホーリーホックにとっては大きな大きな成果です。大躍進です。

しかもその裏には準備して、取り組んだ事実がありましたので。

周りの評価がさらに火を付ける

中間発表を受けて再度軌道修正した目標を発表し(目指せ20位以内)、スタッフ一同さらにマインドセットし直して後半戦スタート。

この辺からはSNS上でも今年のホーリーくんが大躍進してきていることが徐々に話題に上り始めます。

そんな中、ある別クラブのサポーター(V・ファーレンサポーターである志波氏)の方が今年のRT数の速報と昨年との対比(昨対率)を公開してくれていることを知りまして。

ご本人の許可をいただき、ご紹介します↓

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これを見て、、、水戸ホーリーホックが昨対率199%でトップに立っているじゃないですか。

総数で言えば上位クラブには到底敵いません。

でも伸び率で言うと、Jリーグ全体のトップに水戸ホーリーホックがいるのです。

これがモチベーションを上げる上で大きな起爆剤になったことは、隠さずにお伝えします。

そんな情報もSNS上で共有され出すと、周りもどんどん熱を帯びていく様が見て取れました。

頼まれたからツイートして下さったかもしれない方々が、自主的にどんどんアピールしてくださって。

多くの方々がこの熱に巻き込まれて、大きなうねりになり始めていることを感じていました。

そして選手からもバンバン届く応援メッセージ。

中には海外に向けて発信しようという取り組みに賛同してくれて、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語(私も担当しました苦笑)、タガログ語でメッセージを発信しました。

これに関してはもちろんホーリーくんを応援してほしいという思いもありますが(来年以降、いろんなクラブが真似しそうで怖い...笑)、Jリーグ独特の文化を知ってほしい、こうやってリーグの盛り上げ、新規ファンの獲得をやっているということも知って欲しかったという思いもあります。


そうして迎えた最終日。

どうしても12日間もやってると後半は伸びなくなる、最後に少しだけちょっと伸びるというのが通例なのですが。

ホーリーくんの伸び率を見てまたびっくり。

こちらも志波氏からご提供いただきました↓

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このラストスパート、何という伸び率でしょう。

結果は昨対260%という驚異的な数字を記録することができました。

もちろんこれはRT数のみ(①)です。

全体の結果には②と③も入ってきての合算です。

中間発表19位という順位がどうなるかは分かりません。

でももう、現時点で今年のマスコット総選挙の(裏の)勝者は水戸ホーリーホックを支える皆さんと言っても過言なのではないでしょうか。

少なくとも私はそう宣言したいし、ご協力いただいた皆様には心から感謝申し上げたいです。

そしてこの期間中、忙しい業務を抱えながら、毎日SNSをチェックし、周りを巻き込んでくれたスタッフ一同にも心から感謝したいです。

皆様、本当に有難う御座いました。


私たちは水戸ホーリーホックなりのやり方で、唯一無二のクラブとしてJリーグに名を轟かせていきます。

いや、皆様と一緒に轟かせていきましょう。


今回は正直、”楽しかった“です。

来週には順位発表があります。

もちろん優勝じゃないのはわかっています。

それでも順位が楽しみでしょうがない。

そしてその結果を皆様も同じように楽しみにしてくれているのではと想像すると、ワクワクも倍増です。

こういうことの積み重ねが皆様との繋がりを強くする、そう確信しています。

とても胸が高鳴る12日間でした。

このマスコット総選挙の勢いが、今シーズンのチームにも乗り移ることを確信しています。

本当、いい取り組みだなと改めて思いましたし、Jリーグ関係者の皆様も有難う御座いました。

あとは結果を、“髭”を長くしてお待ちしています(ホーリーくんだけに)苦笑。


頑張るときはいつも今

瀬田元吾

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