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ラフマニノフで酔っぱらう

やってしまった。
ラフマニノフを聴きすぎて
完全な悪酔いをしている。
二日酔いみたく頭が痛い。

元々は好きではなかったのに魅力的になってきたら最後、どこに自分が気持ちよさを感じているのかを
どんどん深掘りしてしまう癖は恐らく3歳の頃から変わっていない。
もうやめなきゃと思いながら食べ続けるポテチみたい?いや、そんな生温いもんじゃない。
だって、感じてるのは第一チャクラ、
性的エネルギーの場所で聴いてるんですもん。
ずっと欲情しちゃってる感じ。

もちろん、副産物はあって
当たり前だけど、楽曲分析してるから
発見も沢山ある。

で、ここからは真面目に副産物の話。

副産物その1
ラフマニノフって下降しながら上がっていく音形を好んで使ってる。その素材として、半音階とゼクエンツの嵐。
特に下降の半音階を多用すれば、悪魔的になるし、上昇の半音階は夢見心地を生む。
ゼクエンツは、なっかなか主調に戻れないもどかしさが、儚さとか切なさ、虚しさを表現してる。その両方を好んでラフマニノフが多用するから、さながら片方の羽がもげながらそれでも高みを望む鳥のようで、絶対そんなの落ちるのわかってるやん!と思ってても、上がっていって、結果くるくる回りながら急転直下、地面に叩きつけられてチーン。そんな刹那的な魅力がある音楽だなって言うのが、印象。

副産物その2
ハ短調で始まってハ長調で終わるP協の2番は、ベートーヴェンの運命も同じハ短調始まりハ長調終わり、きっとこの同主調の世界観は「運命」からヒントを得たんだと思う。
ちなみに、ブラームス の交響曲1番も同じ。これは確実に「運命」の真似よね。

副産物その3
カラヤン・ベルリンフィルの演奏が素晴らしい。
ラフマニノフP協2番の録音があるんだけど、携帯で聴いてても響きの美しさが分かるって凄いよね。

と、ただ享楽に溺れてるわけではなくて、
やる事はやってんだけどもさ。大した発見でもないけど。

でも、この欲情が続くのはかなりしんどいし、なんか空しい。なんなら、発散のために誰かとセックスするとか、美味しいもんや甘いもんたべるとか、好きな人達と大騒ぎして喋りたおすとか、なんかせなあかんな、とも思う。
(聴かなきゃいいじゃん、なんて言わないでね。愚問だから)

そんな事を考えながら、もう健全に日光浴しようと、電話打合せは公園のベンチでしてた。

砂でハートを描く。なんか女性器みたい。

さっきもスタッフが「しんどそうですけど、大丈夫?」なんて、声かけてくれたけど、まさかラフマニノフに恋して欲情してます、なんて言えるはずもなく。言ってもいいけどさ。

なんて、打合せも終わり街の中をフラフラしてたら銭湯が開いてました。ちょっとひとっ風呂浴びてのんびりしてきます。


ではでは


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