いわゆる"DX"は和製英語。英語ではDigital Transformation (DT)です。どう違うの?
日本企業の決算も終盤に近づいてきました。決算説明資料では、"DX"という言葉が必ずと言って良いほど出てきます。今日はこの単語にフォーカスを当ててみます。DXは、実は和製英語と言って良いと思います。日本語のDXの定義は、デジタル化について、英語より広義で包括的な意味を持つと思うからです。英語はDigital Transforamtaionと言いますが、日本語のDXとどう違うのでしょうか。
英語では、以下のように細分化されています。
・Digitaizationは、運転免許証をスマホのカメラで撮って画像にするなどの、プロセスを意味する
・Digitalizationは、上記のプロセスを通してビジネスモデルの進化や業務効率を向上させること。例えば社員の勤怠を社員IDのデータと一体化させる、など。
・Digital Transformation: 上記Digitalizationを行った結果(インパクト)を意味します。例えば社員IDのデータから残業の多い部署が分かり、業務フローを見直した結果、会社全体の残業時間が減ったこと。就活生の間で話題になり採用がしやすくなったこと。
こんな風に整理できるかもしれません。
Digitaization (process)--->Digitalization (flow)---->Digital Transformation (impact)
この流れでいくと最後の「結果」のところまで行って初めてDXとなるわけです。日本語ではDigitaization(プロセス)もDigitalization(効率化)も一緒になっているような気がします。例えば紙データをPDFでスキャンしてペーパーレス化することも、DXと呼ぶことがあるからです。やはり、和製英語と思っておいたほうが無難でしょう。
英語でDXという言葉を使う時は「成果」までを意味する事を覚えておくと良いかもしれません。
Japnese companies use "DX" in their documents all the time. It can mean either digitaization, digitalization, and/or digital transformation.Therefore, I would call "DX" in Japanese document is not English but 和製英語.
Source: Gartner's IT Glossary (ガートナー社IT辞典 )
https://www.gartner.com/en/information-technology/glossary?glossarykeyword=digitalization
Source: The Difference Between Digitization, Digitalization, and Digital Transformation
0:23 Digitization Explained
1:20 Digitalization Explained
3:02 Digital Transformation Explained
4:06 Recap
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