パッケージがステキ!思わず買ってしまいそうな夏のお菓子たち5選
こんにちは。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房です。
月1回、デザインについてのアレコレを、ビギナーさんにも分かりやすく解説したコラムを書いていますので、良かったら最後まで楽しんでいってくださいね。
体温より高い気温ってどういうこと…?
地下水なのにお湯が出るんだけど…なんで…?
毎日の異常な暑さで、思考が↑こんな感じになっている私です…。
皆さんは体調崩されていませんか?
熱中症を予防するためには、充分な睡眠と朝ごはんを欠かさないことが大切らしいので、しっかり寝て朝ごはん食べてくださいね!
さて、暑くて暑くて暑い夏ですが(本当に夏が苦手なんです…)、夏限定のお菓子が並ぶのは、見ていてとっても楽しいですよね!
私は食いしん坊なのでどの季節でもそうなんですが、「季節限定」の商品が大好きです。定番の商品も好きだけど、「季節限定」を食べることでその季節をもっと楽しめるような気がするんですよね。
ということで今回は、私が「このパッケージデザイン、ステキだなぁ!買いたくなっちゃうなぁ」と感じた夏のお菓子たちをご紹介します!
最近は「デザインアイデア集」とか「デザインするときのポイント」的なコラムが多かったんですが、今回は「このデザインはココがいいよね!」というステキポイントをご紹介することで、皆さんの「デザインの引き出し」を充実させてもらいたいと思います!
それでは、Instagramの投稿と一緒にご紹介していきますよ~!
1. 健康のど飴 りんご飴(カンロ株式会社)
過去に「投稿がステキ!私が好きなInstagramの企業のアカウントをご紹介します」というコラムでもご紹介したことのある、カンロ株式会社さん。
そのコラムを見返してみてびっくり!なんと、そこでも「健康のど飴 りんご飴」の投稿をご紹介していました!!(笑)
ちなみに、昨年のパッケージがこちら。
昨年のパッケージは、花火やりんご飴を大きく配置して「夏感」を出しつつ、どんなものを配合して作られているかを見せることで、「のど飴感」をソフトに伝えるデザインです。
比べて、今年のパッケージは「"あの時"のりんご飴」を思い出させるようなデザインになっていて、なつかしさや切なさを思い起こさせる「エモい」デザインですね!キャッチコピーは「あまく、よりそう夏の味」「あまく、きらめく夏の味」「あまく、いとおしい夏の味」と味によって少しずつ違っていて、これまた「エモさ」をかもし出しています。老若男女、さまざまな属性の人に刺さりそうなデザインで、とってもステキです!
2. デザートルック コーヒーゼリーサンデー/メロンフラッペ(株式会社不二家)
「ミルキー」や「ペコちゃん」でおなじみの、株式会社不二家さん。
色んな味や食感のチョコレートを少しずつ食べられるLOOKの「夏のデザート」に特化した商品です。
メロンフラッペもコーヒーゼリーサンデーも、どちらも海と砂浜が背景に描かれていて、爽やかでリゾート感たっぷりですね!商品名が手書き風の文字になっているのが、親近感を感じさせ、「エモさ」を演出しています。チョコレートの断面図を載せてくれていると、中身がどんなふうになっているのか分かるので安心感がありますよね!
近年ものすごくよく使われている、手書き風の文字。ドラマや映画のタイトルで見かけることが多かったのですが、最近はパッケージでもよく見かけます。「手書き文字が増えている理由」調べてみたところ、興味深い記事を見つけました!
記事から要点を抜粋すると、こういうことだそう。
なるほど、やはりカギとなるのは「エモーショナル」のようですね。
現代の人々にとって、「心に響く」「共感する」というのはとても大切な判断基準になってきているのだろうな、ということがよく分かります。
デザートルックのパッケージは、水彩調の海や砂浜と手書き風文字を使って「エモさ」をうまく表現しているのがとってもステキです!
3. 水まんじゅうつるんぷるん(赤城乳業株式会社)
「ガリガリ君」や「かじるバターアイス」で人々を魅了する、赤城乳業株式会社さん。
「水まんじゅうつるんぷるん」というネーミングがすでに魅力的なんですが、商品名をぷるぷるつるつるな文字でデザインしているのがさらに魅力的ですよね!水まんじゅうそのものの写真を使うことで、パッケージを見るだけで味をイメージしやすくなっているのもステキポイント。背景が涼やかな水色で、暑い日に食べたら美味しいんだろうな~と感じさせますよね。
Instagramの投稿画像ではパッケージが少し見づらいですが、公式サイトの商品紹介を見てみると…
こちらも、アイスの断面図とどんな味・食感がどの層にあるのかが分かるので「なるほど~、こういうことか!」というのが想像できていいですね!
いろいろと挙げましたが、私がこのパッケージに一番心惹かれた部分は「水まんじゅうつるんぷるん」の文字のデザインです!ぷるぷるつやつやでとってもステキです!
4. 夏トリュフ塩ミルク味 ほか(株式会社ブルボン)
「ルマンド」「アルフォート」「プチシリーズ」などなど、みんなに愛される常備お菓子をたくさん作っている株式会社ブルボンさん。私も、来客用のお菓子を買う時によくお世話になっています!
「夏トリュフ塩ミルク味」「ラングロールソルティバター」「アルフォートソルティバター」の3つのお菓子、それぞれ別シリーズのお菓子ですが、3つともどことなく近いパッケージデザインになっていますね。空や海を彷彿とさせる青を基調にしていて、その涼やかさに暑い夏でも手に取りたくなってしまいます!
「夏トリュフ塩ミルク味」にはミルクポットと塩、「ラングロールソルティバター」と「アルフォートソルティバター」にはたっぷりのバターのイラストが添えられていて、それぞれの味をパッケージから想像して「おいしそう〜!」と感じてしまうステキなデザインです!
5. 堅あげポテト ゆず塩レモン味(カルビー株式会社)
みんな大好き「ポテトチップス」のカルビー株式会社さん。いろんな種類のじゃがいものお菓子が発売されていて、いろいろ食べ比べるのも楽しいですよね!「堅あげポテト」はカリカリの堅い食感とじゃがいもの味がしっかりするので、私も大好きなお菓子です!
いろいろな味がありますが、「ゆず塩レモン味」のパッケージは爽やかなレモン色。商品名の下に、ゆずとレモンの写真が大きく掲載されていて、ここまでご紹介してきたパッケージと比べると、比較的シンプルな構成ですよね。「堅あげポテト」シリーズのブランドイメージを崩さずに、柑橘系の味だということをパッと見て分かりやすいデザインに落とし込んでいます!これって、簡単そうに見えて実はすごく難しいことだと思います…!!
どのパッケージにも共通していること
ここまでご紹介してきたパッケージには、共通している部分があります。それがどんな部分か分かるでしょうか?
答えは、
①パッケージが、商品を手に取る「きっかけ」になっていることと、
②季節感を出すために「夏っぽい色」を使っていることです。
①パッケージが、商品を手に取る「きっかけ」になっている
商品パッケージのもつ大切な役割は、「商品を知る、手に取るきっかけになる」ということです。これこそが一番大切で、一番難しいということは、きっと皆さんにも分かってもらえると思います。
ご紹介してきたパッケージたちは、どれもその役割を果たしているため、「思わず買いたくなってしまう」のです。
②季節感を出すために「夏っぽい色」を使っている
季節ものの商品全般に言えることでもあるのですが、パッケージに「夏っぽい色」とか「その商品を象徴する色」を使っていますよね。パッケージが①の役割を果たすために、「っぽい色」を使うことはとても大切です。
夏っぽさの象徴である海や空を思い起こさせる青色・水色、レモンなど柑橘系の酸味を思い起こさせる黄色・黄緑色が、その商品が「夏向け」だということを自然と伝えてくれるのです。
①と②、皆さんはどう感じたでしょうか?
「っぽい色」についてもっと知りたい方は、ぜひ過去のコラムもご覧になってみてくださいね!雑学としても知っていると楽しい情報も盛り込んでいます!
また、パッケージと同じように商品を知ってもらう「きっかけ」となるSNS(Instagram)についてもコラムで触れたことがありますので、そちらもよろしければぜひどうぞ。今回のコラムがおもしろかった方には、きっと楽しんでもらえると思います!
まとめ
今回は、ステキなパッケージのお菓子とその理由についてご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
どんなに美味しい、良い商品でも、買い手に気付いてもらえなければ存在していないのと同じこと…。特に大手のお菓子メーカーにとっては、スーパーやコンビニのお菓子コーナーに並べられて、他のお菓子と比べたときに「あ、これいいな」と思ってもらえなければ競争に勝てないわけですから、ステキなパッケージを作ることは必要不可欠となるわけです。
逆に考えれば、私たちは、そうして創意工夫を凝らした商品パッケージをたくさん見ることができるわけですから、その良いところを吸収してステキポイントの引き出しを増やしていかない手はありません!ただ「いいな」と思うところから一歩踏み込んで、「どうしてこのデザインはステキなんだろう?」と考えることで、デザインを見る目が養われていきますよ~!
それでは、次回もお楽しみに!
徳島県吉野川市のデザイン事務所 きらきら工房
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