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SixTONESとTHE FIRST TAKE① 「Imitation Rain」

もう聴きました?
「THE FIRST TAKE」に上がった、SixTONESの「Imitation Rain」。

私はついさっき聴いてきたんだけど、いやぁ、凄かった。
心の一番深いところに響く感じ、と言えば近いだろうか。
歌声も圧巻なのだが、それ以上に、彼らの気持ちが、魂が、真っ直ぐ心に突き刺さってくる感じ。
とにかく、凄かった。
めっちゃかっこよかった。
本気で感動した。

まだ聴いてない人は、まずぜひ聴いてみてほしい↓


彼らのデビュー曲である「Imitation Rain」は、もともと楽曲自体がすこぶるかっこいい。
ピアノの繊細なアルペジオから始まり、ギターとバスドラの太い音色へ展開するイントロ。
そこから続くYOSHIKI節満載のメロディ、歌詞、構成。
そして、極め付けは、6度も離れた転調。

凄い曲だとは当時から思っていたが、如何せん当時の私はアイドルに無縁で、SixTONESのこともあまり知らなかったため、どちらかというと「さすがYOSHIKIはいい曲書くな!」と、YOSHIKI作の楽曲としてYOSHIKIを評価していたように思う。(teamSixTONESの皆様、すみません。)

しかし、今日。
ピアノとストリングスでリアレンジされ、ボーカルがより際立つ形となった「Imitation Rain」を「THE FIRST TAKE」で改めて聴き、SixTONESがこの楽曲を歌う意味と、歌割りの複雑さに、初めて思い至った。

歌割り、なんかやたらとハモっているのだ。
いろんな組み合わせで、主旋律とハモパートを皆が複雑に行き来している。
(松村北斗のみ一貫して下ハモ担当のようだが。)

こんなにも複雑にハモリを頑張っていたとは。
デビュー曲なのに。

考えてみれば、「Imitation Rain」をデビュー曲に据えること自体、なかなかの選択だ。
アイドルのデビュー曲って、もっと軽快でポップな、いわゆる「王道アイドルソング」をユニゾンで歌うパターンが多いのではないだろうか。
加えて、生放送の歌番組は口パクにするグループも散見される等、アイドルの基本路線は「安全策重視」のように思える。

だが、SixTONESは、そんな普通の「アイドル」とは明らかに一線を画している。
デビュー曲の選曲、複雑な歌割りへの挑戦、様々なジャンルの楽曲が並び立つアルバム、そして今回の一発撮りチャンネル「THE FIRST TAKE」への登場。
いずれも、安全策どころか、ガッチガチでゴッリゴリの攻めの姿勢全開だ。

先日、2ndアルバム「CITY」の話をしたときにも少し触れたが、彼らは「アイドル」というより「アーティスト」なのだなとつくづく思う。

今回の一発撮りにも、歌い手として、高い意識と覚悟を持って臨んだに違いない。

TFTでお馴染みの白バックの画角に入ってきた6人は、とても緊張しているように見えた。

だがそれは、ミスなく歌えるかといった後ろ向きの不安等ではなく。
どの目もしっかり前を見据え、内なる炎を鮮やかに映し出しており、この歌をカメラの向こう側の観客たちへ「聴かせたい」「届けたい」という熱い想いに満ちていて。
たった1回の歌に想いの全てを乗せるべく、全神経を極限まで研ぎ澄ませていく、その極度の集中による緊張のように思えた。

そして。
次の瞬間、私は驚くべき光景を目にする。

痛いほどピンと張り詰めた白い空間で、6人が各々の配置につき、歌う直前に互いの視線を交わし合ったとき、京本大我が一瞬緊張を解き、対面する3人に向けてふわっと微笑んだのだ。

なんて凄いんだ、この人。
この状況下で、緊張の向こう側にある弛緩の境地にまで辿り着けるなんて。

視線の先のメンバーたちの表情は残念ながら映らなかったが、恐らく京本大我の度胸とメンタルの強さを頼もしく思い、皆の張り詰めた心にもふわっと柔らかな風が一瞬吹き抜けたのではないだろうか。

さらに。
ジェシーの歌い出しも、なんら余計な気負いがなく、内面の緊張を全く窺わせない声だった。
いつもと違うサウンドアレンジにも動じることなく、いつも通りドストライクの安定した歌声で、いつも通り上手かった。
この人の胆力もめちゃめちゃ凄い。

SixTONESのメインボーカルは、どちらも流石だね。心強いね。
日頃から相当の鍛錬と成功体験を積み、信じるに足るだけの自分を構築できているのだろう。
実績に裏打ちされた本物の自信と自己肯定感を持つ人物が2人も中心にいれば、周りにも必ずプラスの作用が働き、チーム全体が強くなれるはず。
SixTONESはやっぱり最強だな、未来は明るいなと、なんだかこちらまで嬉しくなる、そんな上々の滑り出しだった。

そして、メインボーカル2人の良さがヴァースで遺憾なく発揮された結果、サビを皆で歌う頃には、ガチガチに張り詰めていた空気は少し丸みを帯びだし、各々の声は珠玉のハーモニーとなって、艶やかに白い空間を彩り始めていた。

とても素敵だなと思ったのが、6人とも丁寧に丁寧に気持ちを込めて言葉と音を紡いでいたこと。
そして、歌への想い、この一発に賭ける熱量を、それぞれ真剣に真っ直ぐにただひたすら集中して声に乗せ、ともに共鳴し融合し合いながら、美しい天上の音楽を大切に創り上げていたこと。

一発撮りを行うにあたり、1人ひとり自分のパートに対する責任と重圧は凄まじかっただろうと思う。
それは、押し寄せる緊迫感の中で完璧な歌い出しという最重要使命を果たさねばならなかったジェシーや、超絶転調やら超高音ロングトーンやら最高難度の技量を求められた京本大我だけではない。
荘厳なストリングスとラップを違和感なく調和させなければならなかった田中樹も、サビでたった1人の下ハモとして5人の主旋律とのバランスを取らなければならなかった松村北斗も、皆それぞれ一発撮りの難易度は相当なものだったろうと思われる。
だが、6人ともが見事に己の役割を真っ当し、一音一音と本当に真剣に丁寧に向き合い、魂を込めて歌い上げ、1つの音楽として究極の高みまで昇華させていた。

だから、聴く者は、心を強く揺さぶられたのだ。
元々の楽曲もリアレンジももちろん素晴らしいのだが、それ以上に、SixTONESの圧巻のパフォーマンスが、その熱い想いが、魂が、真っ直ぐ胸に迫ってきたのだ。

SixTONESがこの先、音楽界で大きく世界へ飛躍するためには、まず世間における広い認知が必要だ。
さらに、「アイドル」「ジャニーズ」という枠やステレオタイプなイメージからの脱却も肝要だろう。
本格志向のアーティストとして、新たなポジションを確立できれば、世界への扉が明確な像を結び始めるに違いない。
そのためにも、今回の一発撮りは、とても重要だ。
「THE FIRST TAKE」は、ジャニーズファンとは異なる視聴者層を広く抱えるチャンネルであり、SixTONESの音楽性を訴求し、認めてもらうにあたり、まさにうってつけの媒体なのだから。

TFTのチャンネル登録者数はこの2年で550万人を超えたそうだ。
コンテンツの建て付けは、一見、TVの音楽ドキュメンタリー番組に似ているようにも思えるが、よく見ると、音質・画質とも相当の拘りがあり、かなりの機材環境と本気度で取り組んでいることが分かる。(TV音楽番組が本気じゃないと言っているわけでは決してないので、悪しからず。)
また、コンテンツの作りも、真っ白なセットやシンプルなカメラ割りをあえて用いて、送り手・受け手双方の歌への没入感を高め、解釈の幅を広げる効果を重要視する等、独自のプリミティブなスタイルを一貫して追求している。
TFTとTV、両者の本質は似て非なるものだ。

そして、視聴時間や回数、ロケーションの制約がないことも、動画コンテンツとして、大きな特徴だ。
いつでもどこでも何度でも、好きなものを好きなだけ観られるという自由度は、この多様化時代に合っており、視聴者に余計なストレスを与えない。
と同時に、世界中の何処からでもアクセスできる環境が、バイラルヒットを生む重要な要素の1つになっていることも忘れてはならない。

近年、SNS上のバズから大きな話題となり、音楽チャートを一気に駆け上がった曲が国内外とも数多くあることは、ご承知のとおりだ。
TFTから発信される動画も、その流れに一役買っている。
TFTの動画総再生数は16億回を超えており、その3割が海外の視聴者だというのだから。

マイク1本で真っ向から一発撮りに勝負を挑むアーティストの姿を見るのは、ファンはもちろん、そうでない者にとっても、非常に興味深い。
それまで全く関心のなかったアーティストであっても、気に入れば何度も見たくなる中毒性が、TFTにはある。
また、コンテンツの再生回数は常にリアルタイムで公開・更新されているため、人気度や注目度は絶えず可視化される。
そして、話題が話題を呼ぶことで、より爆発的な盛り上がりを見せていくのだ。

「THE FIRST TAKE」をきっかけに、多くの人の心に届けば。
新進気鋭のアーティストとして、広く世界に受け入れられ、求められ、時代が創る上昇気流に上手く乗れたら。

ファンとしては、そう願わずにはいられない。

私も、新参者ではあるけれど、SixTONESを応援する1人として、新年1発目の願いはこれだな。

✨どうか今回の一発撮りを通じて、SixTONESの歌唱力の高さ、歌声の調和の美しさ、卓越した表現力、音楽に対する熱く真摯な姿勢等が、世界中の1人でも多くの人に伝わり、応援したいと思ってくれますように✨

✨そして、2022年がSixTONESにとって、さらにはteamSixTONES全員にとって、素敵な最高の年となりますように✨


あ、最後になりましたが、
皆様、あけましておめでとうございます⛩

今年もどうぞよろしくお願いいたします!
(どうぞお手柔らかに!笑)



前回言ってたANNラジオ初体験の感想は、次回こそ絶対書きますとも!!(ほんとか)

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