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夏鳥たちがやって来た!自然とふれあっていた子ども時代〜五百淵と野鳥の森「小さな自然散歩」(福島県郡山市)

〈言い訳〉
冒頭から言い訳です。古くて申し訳ないのですが、8月分と一緒に6月分のレポートも同時投稿しますm(_ _)m

昨年から参加している郡山市五百淵と野鳥の森での探鳥会&小さな自然散歩。
今年は4月、5月はもろもろの事情で参加せず、6月からの参加となりました。

昨年同様レポートをアップすべく原稿を書いていたのですが、まったく完成せず。放置したまま、8月18日(日)の探鳥会を迎えてしまいました。

しかも、18日のレポートは半日で書いてしまった…。どうして???

そうなると、やっぱり6月分のレポートも仕上げたくなる…ということで、急遽まとめに入ったのですが、まず内容が古いです。野鳥の森の「野鳥の子育てシーズン」はとっくに終了しています。

なぜ、6月分のレポートはまとまらなかったのか? 
そもそも、私はこのレポートで何を伝えたいのか?

なーんてことまで、真面目に考えてしまいましたが、考えるのをやめることにしました。

おそらくですが、この1本1本のレポートにそんなに意味はないのです。ただの私の覚え書き、学びノート。姉妹ページの「まほろ@旅と祭りと古代史と」に投稿している旅の記録と同じ。

だけど、会に参加するだけでなく、戻ってきてから学んだことをまとめて、気になる点を調べて、アウトプットすることで、脳細胞に「知識と情報」を叩き込む!

たぶん、それが重要なのでしょう。

もう一つは、このレポートの最後に書いた私の子ども時代の記憶。「里山再生」「生態系の保全」、「自然との共生」といった“頭で考えた”ものではなく、ただ「自然にワクワクしていた子ども時代」を思い出すこと。
「自然は楽しいよ♪」という思いを(いつか)次世代の子どもたちに伝えたい。そうした活動をなにかしらしたい。

それに向けて、現在はひたすら「学び中」なのかもしれません。

それにしても、野鳥の生態を観察するなら、やっぱり春は外せない!
来年こそは春に飛来する鳥たちのさえずりを聞き、姿を見たい!

↓昨年の探鳥会関連の記事をマガジンにまとめました!

キビタキもカッコウも渡り鳥だった!(野鳥の渡り区分について)

6月は夏鳥たちが飛来するシーズン。
案内人を務めてくださった日本野鳥の会郡山支部の方のお話では、5月にはキビタキやカッコウが南から飛来し、「これから五百淵でも鳴き声が聞かれるようになるのでは?」とのこと。

ちなみに「夏鳥」とは、繁殖のために春から初夏に日本へ飛来する鳥、「冬鳥」とは、冬を越すために秋から冬に日本へ飛来する鳥を指すそう。

実は私、福島県の鳥であるキビタキや、郡山市の鳥であるカッコウが渡りをすることをこれまで知りませんでした😨

キビタキはフィリピンやマレーシア、インドなどの暖かい場所で越冬し、春から初夏に日本へ飛来。カッコウにいたっては、ユーラシア大陸だけでなくアフリカに生息し、やはり5月頃日本へ飛来するそう。

探鳥会に参加してから渡りをする野鳥の多さを知り、正直驚いています💦

●キビタキ
鳴き声は「ピッコローピッコロー」
虫だけでなく、秋には植物の種子や果実も食べる。野鳥の森では、ヤマザクラの実を食べる姿が見られるそう。
福島県の鳥に指定されていますが、実は結構レアな鳥であることも、今回はじめて知りました(💦)

●カッコウ
鳴き声はご存知の通り、「カッコー!カッコー!」
後述しますが、オオヨシキリやモズの巣に自分の卵を托卵する性質があります。

そのほか、「漂鳥(ひょうちょう)」「留鳥(りゅうちょう)」といった渡り区分もあるそう。

「漂鳥」とは、山地で繁殖し、平地で越冬するため、日本国内を移動する鳥のこと。キセキレイやウグイスがそれにあたる…って、ウグイスも1箇所にとどまる分けじゃないんだ! 

一方、「留鳥」は、その名称通り、移動せずにその地で繁殖し、越冬する鳥のこと。キジやメジロ、スズメなどが挙げられるが、留鳥でも移動しないわけじゃない…スズメの中にも移動する個体がいるのだとか。

これにもビックリです! 鳥の世界には、まだまだ知らないことがいっぱい…。

野鳥たちは子育てシーズン真っ只中!

そして、五百淵と野鳥の森の鳥たちは、繁殖シーズン・子育てシーズンに突入していました。

案内人さんは、前日の夕方、カルガモのヒナ5羽を目撃。また、カイツブリのヒナも4羽ほど確認したとのことでした。

カイツブリはほとんどを水面や水中で過ごし、ほとんど陸に上がらない水鳥(歩くのが下手らしい)。浮草の上に巣をつくって卵を温め、ヒナが小さいうちは親鳥がおんぶして移動するそう。

「カイツブリの餌は小さな魚。餌をとった親鳥はヒナを呼びよせますが、餌をもらえるのは、一番先頭にいたヒナだけ」と案内人さん。ヒナのうちから厳しい光景ですが、日常的に見られるシーンなのだそう。

そんな話をうかがいながら、池のほとりを歩いていたら、浮草の近くにカイツブリの姿が…!

「あ、カイツブリ!」と参加者が小さく声を上げましたが、その瞬間、水中にもぐってしまい、後には波紋が残るのみとなってしまいました。残念…!

野鳥の姿が見えないと、ついつい場所を移動してしまいがちですが、案内人さんによると、野鳥観察は「野鳥の姿が見えなくても同じ場所に5〜10分ほど止まってみる」ことがポイントだそう。
「それから、森の中を歩いていて、開けた場所に出たら、立ち止まって空を眺めてみると、飛び立つ野鳥の姿が見られるかもしれません」とアドバイスをいただきました。

さまざまな水鳥が生息する五百淵の葦のしげみ

岸辺を滑るように飛ぶツバメも子育て真っ際中。こちらも最近ヒナを連れている姿が目撃されたとか。

ツバメは高い空を翔びますが、昔から「ツバメが低く飛ぶときは、雨が降る」と言われるように、雨が降るときは低空飛行になるそうです。

その理由は、ツバメの餌である虫たちが低い場所を飛ぶから。

雨の降る前は空気中の水蒸気が増え、ツバメの餌となる小さな虫たちの羽や体も湿り気で重たくなり、高く飛べなくなってしまいます。そのため、そうした虫たちを餌とするツバメも必然的に低空飛行になるようです。

●カルガモ
鳴き声は「グェ、グェ」

●カイツブリ
小型のカモ類よりも小さく、嘴がとがっている。
浮草の上に巣をつくる。
潜って魚などを食べ、驚いたり逃げる時にも潜ることが多い。
繁殖期には「キリリ…」とけたたましく鳴く。

●ツバメ
トンボやアブ、ユスリカなどの飛ぶ虫を飛びながら捕える。
「チュピッ」と鳴く。
さえずりは「土食って虫食ってしぶーい」と聞こえる(えっ💦)

葦のしげみに生息する水鳥たち

冬はさまざまな種類のカモがゆうゆうと泳いでいた五百淵。6月にはオシドリやカルガモなどの姿も見られるようになりました。池のほとりを縁取る葦原のしげみでは、水鳥であるバンやオオヨシキリの姿も見られるようになったそう。

10年ほど前の五百淵の葦原は、現在ほど立派ではなかったそう。
東日本大震災と原発事故の後、池の底の泥を除染するため、1メートルほど掘ったため、当時は再生を危ぶむ声もあったといいます。
除染の2、3年後、葦原は再生。一時は聞こえなくなっていたカッコウの声も再び聞かれるようになったそうです。

案内人さんが「見つけるのが難しいかもしれませんが、葦原の中でバンのヒナが孵っているはず」とおっしゃっていました。バンも夏鳥で、日本で子育てをして、冬に元の場所に戻るそう。

再生した五百淵の葦のしげみ

オオヨシキリは多数生息しており、やはり姿は見えませんが、「ギョシギョシ」という特徴的な鳴き声が聞かれるとか。

「オオヨシキリの数が多いということは、カッコウがいる可能性も高い」のだそう。なぜならカッコウは自分で子育てせず、オオヨシキリやモズの巣に自分が産んだ卵を托卵するから(育児放棄💦)。大きくなったカッコウのヒナは、同じ巣のオオヨシキリやモズの卵を蹴散らし、自分だけ仮親から餌をもらい、すくすくと育ち、仮親より大きくなっても餌をねだるのだとか。

案内人さんによると、カッコウは本来、草原や牧草地など小さな林がある場所で暮らすことが多く、五百淵のような市街地にある池に棲むのは、全国的にみても珍しいそうです。

そのほか、葦原ではゴイサギの仲間であるヨシゴイやササゴイなどの姿も見られまるそうです。残念ながら、葦のしげみの中にいるので、対岸からは見えず…というか、そもそも見かけても分かる気がしない…。少しずつ野鳥の見分け方を覚えていきたいと思っております。

●バン
泳ぐときは首を前後に振る
鳴き声は「クルルッ」

●オオヨシキリ
鳴き声は「ギョシギョシ」
ボサボサ頭がかわいい

●ヨシゴイ
ヨシの茂みに棲むゴイサギ
鳴き声は「ホア、ホア」らしい

●ササゴイ
飛びながら「キューゥ」と鳴く
小枝や葉などの疑似餌を使って魚をおびき寄せる

冬には見られなかったムクドリも飛来し、現在子育て中。ヒナを育てる時期に入っていました。

「五百淵はサクランボの小さい実やクワの実など、ムクドリの大好物が多い場所。ムクドリが暮らしやすい場所なんですよね」と案内人さん。

街中では電線の上に列をなすことで、嫌がられているムクドリですが、自然の中ではかわいらしい存在。五百淵のような場所がもっと増えれば、ムクドリが街中に出ることもないかもしれません。

●ムクドリ
「ギューギュー」「ジュルジュル」という濁った声で鳴く

野鳥の森学習館近くのクワの木。ムクドリたちも食べているかな?
こちらは五百淵の水辺で見かけたスイカズラ。花は白から淡い黄色に変わっていくそうです

“水辺の宝石”カワセミも利用。野鳥たちの水浴びスポット

葦原の話をうかがっていたら、森の奥から「ギィー」というブレーキのような声が聞こえてきました。

鳴き声に耳を傾けていたら、案内人さんが「カワセミですね。今日も飛んでいましたよ」と教えてくださいました。背中のコバルトブルーが美しく、“水辺の宝石”と称えられるカワセミですが、意外にも鳴き声はあんまりかわいくない💦

野鳥の森や隣接する南川渓谷には、カワセミが生息し、餌を取ったり、水浴びをしたりするスポットがあり、カワセミ以外にもさまざまな鳥が水浴びにくるとか。

南川渓谷を往復すると、カワセミの姿を見られるとも伺いました。
※この2ヵ月後、案内人さんのおっしゃる通り、南川を往復するカワセミ様に出会いました!

●カワセミ
水面に飛び込んで、魚をとったり水浴びしたりする
「チイーッ」と細く鋭く鳴く

カワセミ出没ポイントの一つ。シャッターチャンスは、餌を取るのに集中しているときだそう。

今度は葉に止まるシジミチョウを発見!
Googleレンズ様によると、「ルリシジミ」とのこと。確かに美しい瑠璃色の翅でした。
野鳥の森は昆虫も多く、アサギマダラなど珍しいチョウやトンボが見られるそうです。

シジミチョウの仲間も種類が多くて、驚きです。

写真は撮れませんでしたが、アゲハチョウの姿も見られました。

アゲハの好物はサンショウの葉。アゲハが飛んでいるということは、森にサンショウの木があるということ。

以前野鳥の会の方が野鳥の森にサンショウの木をたくさん植えたことがあったそうです。しかし、森の中が薄暗く、光が届かないため次第に数が減っていったとか。

郡山市は昨年、里山再生事業の一環として、野鳥の森で繁茂し過ぎたニセアカシア(ハリエンジュ)など背の高い樹木を伐採。それにより地面まで日差しが届くようになりました。サンショウの生育がよくなれば、それを餌とするアゲハチョウの数も増えると考えられるそうです。

五百淵から野鳥の森の中へ

前述したように、野鳥の森では成長し過ぎたニセアカシアを伐採したことにほり、地面まで日差しが届くようになりました。

樹木を伐採したことで、地面まで日差しが届くように!

それにより地中で眠っていた種子たちが芽吹きはじめ、これまで見られなかった植物が成長しはじめました。森も“手付かずの自然”に近い雰囲気を残しつつも、明るくなり、ゆったりと野鳥観察を楽しめるようになったように感じます。

野鳥の会郡山支部では、「植物の種類が増えたことで、その実などを餌とする野鳥や虫が集まりやすくなり、野鳥や昆虫の種類も多彩になる」と予想。五百淵の葦原が再生したように、野鳥の森も2、3年後には、ステキな里山になるのではと期待しているそうです。

懸念されるのは、ニセアカシアの成長スピード。昨年伐採したものの、1年後にはしげみをつくるまでに復活していました(恐怖!)

マメ科の植物特有のアレロパシーがニセアカシアの成長の秘密

6月の野鳥の森で暮らす鳥たち

6月の野鳥の森では、さまざまな鳥たちの鳴き声が聞かれました。

森の奥から聞こえてくる「ジャ、ジャ、ジャ」という声は、ウグイスの地鳴き。地鳴きとは、仲間同士の確認や警戒の意味を込めた鳴き声のことだそう。耳を澄ますと、よく知られている「ホーホケキョ」というさえずり声も聞こえてきました。

早春の鳥のイメージ(歌の影響でしょうか?)のあるウグイスですが、野鳥に興味を持ってから、春から晩夏まで長い間、鳴き声が聞こえることに気づきました。

案内人さんによると、「ウグイスはなかなか姿が見られない野鳥の一つ」だとか。比較的姿を見やすいのは、4、5月だそうです。

●ウグイス
実はウグイスの体色は淡い茶色
われわれが「ウグイス色」と認識している黄緑色はメジロの体色という衝撃の事実!


野鳥の森で最もよく耳にする声は、ヒヨドリとシジュウカラ。

シジュウカラは比較的まちなかでも見られる鳥で、「ツーピーツーピー」という鳴き声は親鳥、「リリリ…」というかわいらしい声はヒナなのだそう。

「ヒナは口を大きく開けて、親鳥が運ぶ餌を待っています。その口の中のオレンジと赤を見ると、親鳥は『餌を運ばないと!』と思うんですよね」と案内人さん。

「ギィー」という声は、オナガかムクドリ、よく知られている「デデッポッポー」はキジバト。

●ヒヨドリ
鳴き声は「ピーヨ」または「キーヨ」
野鳥の森でよく聞かれる鳴き声の一つ

●シジュウカラ
鳴き声は「ツーピーツーピー」
胸から腹にかけての黒いネクタイ模様が特徴

●オナガ
民家の近くでも見られる鳥
鳴き声は「ゲーィ」とか「ゲーィキュキュキュ」
春には「キュリリリ…」と鳴くことも

●キジバト(ヤマバト)
ドバト(カワラバト)より淡い色合い
鳴き声はおなじみ「デデーポッポー」。ドバトは「ポロッポー、ポロッポー」

案内人さんから「ハトは『ピジョンミルク』というミルクに似た性質のものを分泌できるため、虫がいない冬でも子どもを育てることができる」とうかがいました。しかも、雄も分泌できるらしい…!


春はキビタキやオオルリ、冬はルリビタキも見られるとか。やっぱり春の探鳥会にも参加したかった…!

●ルリビタキ
これもきれいな鳥(見てみたい!)
鳴き声は「ヒッ、ヒッ」「グッグッ」
さえずり声は「ヒリョヒリョヒュルル」
漂鳥に分類され、夏の時期は標高1500m以上の高山の森林で繁殖するそう

森の中に仕掛けられた巣箱

5月頃、白い花を咲かせるエゴノキの実を好むのが、ヤマガラ。

ヤマガラには、リスなどの小動物と同様、冬に備えて餌となる木の実などを木の幹や根本に隠す「貯食」と呼ばれる性質があり、庭にエゴの木など秋に実のなる木を植えておくと、ヤマガラが立ち寄る可能性があるそうです。

●ヤマガラ
この鳥もかわいい♪カラフル♪
こうやって写真を見ていくと、野鳥に魅せられる方の気持ちが分かってきます😄
鳴き声は「スィー、スィー」「ビービー」

かわいらしい赤い実
お子さんが持っているのは、ヘビイチゴの実
(おいしくはないが、まずくもない。だけど、食べたくないネーミング💦)

下の写真は、散策中に見つけた、ちょっと変わった木の実。
参加者のお一人が「ヒメコウゾかな?」とおっしゃっていました。コウゾは和紙の原料になる樹木。緑の実が赤くなると、鳥がついばみにくるそうです。

表面に毛のような突起のような物で覆われています
直径8ミリほどの小さな実がいっぱい

「生態系ピラミッド」の重要性を次世代へ伝えるために

案内人さんによると、7、8年前までは赤マツにオオタカが巣をつくっていたそう。

「残念ながらカラスに襲われて巣を放棄してしまいましたが、五百淵と野鳥の森には本来、オオタカも生息できるような環境があるんですよね」と案内人さん。

その理由は「オオタカが生息するために必要な野ウサギやネズミなどの小動物が豊富だから」だそう。

●オオタカ
小鳥からハト大の鳥や小動物を捕る
冬は水辺でカモなどの水鳥をねらう(五百淵は確かに絶好の環境だ)

ここで、オオタカやイヌワシなど猛禽類が頂点に立つ「生態系ピラミッド」のお話に。

「オオタカが餌とする小動物たちの餌となるのが野鳥たち。野鳥が日本へ飛来するのは、湿潤な気候で餌となる肉食性の昆虫(オニヤンマなど)が多いから。

肉食性の昆虫の餌となるのが、バッタなどの草食性の昆虫。

その餌となるのが、植物たち。植物たちの栄養となるのが、地中や地表にいるミミズなどの土壌動物なんです。

だから、地面をすべてコンクリートにしてしまうと、植物だけでなく、昆虫も野鳥も姿を消してしまいます。

利便性も大切ですが、われわれ人間も『地球の自然を使わせてもらっている』という感覚を大事にしたいですね。

そして、それをお子さんが小さいうちに教え、伝えていくことが大事なのではないでしょうか? 子どもは素直で、好奇心のかたまり。自然に触れると、自然が好きになってくれますから」

参考サイト様↓

確かに今回の「小さな自然散歩」には、小さなお子さんが参加され、好奇心で目をキラキラさせて森の中を眺めていました。

その姿を見て、自分の子ども時代を思い出しました。

子ども時代は近くに田んぼがあり、畑があり、川や水路が流れていました。

春はカエルの卵やアオムシに触れ、オタマジャクシから足が生えるのを見てドキドキし

夏はカブトムシやクワガタ、セミを採り、チョウの美しさに魅せられて見よう見まねで標本をつくったり(今から思うと残酷なことをしたものですが…)

秋はバッタやイナゴを獲り(イナゴは佃煮にしていました)、コオロギやスズムシの合奏に耳を澄まし…

植物たち(野菜も含む)もとても身近な存在でした。

早春のオオイヌノフグリやフクジュソウ、春のアカツメグサ、シロツメグサを摘んで、花輪を編んで、頭に乗せたり(ふつーにしていました)

夏はむせかえるような草いきれの中、ササ舟をつくって川に流したり、手を傷だらけにしながらススキの葉で鉄砲づくり、トウモロコシ畑を駆け回ったり、畑のトマトをもいで、その場で食べたり

秋は柿の木に登って実をもいだり、アケビを食べたり、落ち葉を集めて焼き芋(うちはジャガイモでした)したり

そういう環境が普通に身近にありました。

私はここ数10年(💦)、積極的に自然に触れてきませんでした。お花や風景は好きだったけれど、まさか自分が山に登ったり、ひとりで滝を見に行ったり、こうして探鳥会に参加するようになるとは…と驚きです。

でも、自分の心の奥には、確かに子ども時代に見た風景や体験が残っています。そして、そこにあった「好奇心」や「ワクワクする感じ」も。

ふりかえってみれば、「環境保全」や「自然との共生」を“頭で考えて”、「何かしなくては…」という思いに駆られていたのも、「子ども時代の風景や体験」が影響しているのかもしれません。

●最後に…
今回は野鳥の森郡山支部の方が、散策しながらゴミ拾いをされていました。
最終的に集まったゴミがコチラ↓

わずか2時間でこの量…
緑豊かな五百淵周辺

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まひろ@自然の循環の中で生きる
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