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皮肉なブーメラン
私が20代後半だった時のお話
当時していたバイトを辞めてニートでのほほんしていた頃
同級生は結婚したり、就職していた
私自身に焦りは全くなくて、本当にぼけっと日常を過ごしていた
たまたま趣味で作っていたものがなんだか売れて、ありがたいことになんだか生活はできていた
まあ、当時は実家にいさせてもらってたのが一番大きかったんだけど
ある日、学生時代の友人から依頼が来て作品を届けに行った
ボコボコの原付にパジャマでまたがって、珈琲屋さんで待ち合わせた
彼女はスーツ姿でそこにいた
私はお礼と、作品と、ちょっとしたおまけを添えて彼女の前に座った
私の格好を見て彼女は鼻で笑った
あんまり記憶にないけど、早く社会人になってちゃんとしなよ
そんなことを言われた気がする
会社に勤めることは、えらいことなんだって〜
社会人は、しっかりしてるんだって〜
面白いことを言うもんだとは思ったけど、そのままお別れした
なんだか見下したエネルギーを受けて、心地よくはなかったかな
もしかしたら、イラついてたかもしれない笑
それから10年くらい経つかなあ
私は一度も社員になったことがないことに気づいた
だから彼女のいうしっかりした、社会人にはなってないと思う
けど私はしっかりした自由人にはなってる笑
誰かにとやかく言うと、後でしっぺ返しがくる
そんなに関係ないんだから、放っておけばいい
人のいうちゃんとするなんて、その人の匙加減でしかないし
それ言っちゃうと、自他を縛り付けることになる
今は多分だけど、ごめんだけど
私の方が豊かになっちまってる
比べることもないんだけど
人を見下して得た架空の優越感はカルマになって
しっかり当人に返却されていく
別にいいよ、今日起きるのが辛いんならゆっくり眠りなよ
どうしても頑張れないなら、休憩したらいい
社会から外れたって、家族を手放して世界に出たって
ひとりぼっちだって思っても、誰かが側にいてくれるから
幸せは、みんなのとやかく言う世界より
自分が喜ぶ方角にあるかもよ
読んでいただきありがとうございます