どんな芸術鑑賞をしても、自然の中、風景にはかなわない・私の事
上京して、美術館で鑑賞 芸術的なセンスは、私には皆無だけど、美術館めぐりは、時々する方かな だけど、里山が恋しい
冬の里山で、子どもの頃、手袋にそっと降ってきた雪をじっと見つめる
空を見上げてると、雪が私に向かって降り注いできて、 あたりがぼやっとして、白いやわらかな塊は、
きらりきらりと雪の結晶一つ一つになる
口を開けて、雪を食べてみる
それで満足
春になると、スズランの群生 風がスズランの香りになる
小さな頃からの一番好きな花
花一つ一つ、中のおしべとめしべまで、じっとみつめる。
黄色いおしべがめんこい
鼻を近づけて、息を吸う 甘~い柔らかな香り
それで満足
夏 祖父の愛犬シロと、おばさんと、ホタル狩り
スズランの歌をうたいながら、夜道を歩いてく
。。。青い風とスズラン 青い風とスズラン
僕は青い風 君はスズラン 南の島から、遠い町へと。。。
シロは、自分を人間と思っていて、二本足で一緒に歩き出す
おばさんは、片方の足と手をつなぐから、横一列になる
それで満足
秋は、収穫の時期
稲刈りして脱穀する 藁くずの破片が周りに飛び散って
ゴーという音と一緒に、匂いが漂う
こおばしい
夜になると、脱穀機から噴出される籾(もみ)は、
電灯に照らされて、黄金の噴水の様で、じっと見つめる
それで満足
だけど、子ども達が描く人の暮らしの絵を見ると、
私を自然の中だけではない、
遊んで育ったところ、家族の中で生きてきたことを実感させられる
私の子どもの頃のこと
息子の赤ん坊の頃のこと
思い出す
わたし、ちょっとだけ絵が得意だったんだ
祖父を描いたのは、肖像画とか、愛馬の手綱をひいて歩く姿とか
それに、自画像、花の絵
どちらかと言うと、人物を描くのがすきかも
小学6年生の時
祖父の山の奥にある隣家を目指して、画材を抱え、
一人で歩いて行って
雪の中、かやぶき屋根の家を描いたこともあった
冬好きだったのは、青空と白雪のコントラストが綺麗だから
最近、なにげなく、裸婦像をスケッチした
気が付いたことがある 鏡は私を映し出した
油絵にしてみようかな
これで満足