花の販売価格合ってますか?
結論
プロなら技術料を入れた適正価格で販売しよう
見えないコストを見直す
100円で仕入れた花をいくらで売るのか?
販売価格の設定を間違っているせいで売上が上がっても利益が少なく、結果として経営状況が悪化していることがよくあります。
仕入れ価格(原価)だけで販売価格を安易に決めずに見えないコストを見直して今の販売価格が適正なのか考えましょう。
売上ではなく粗利で考える
花屋経営者と話していると売上額で考える方が多いのですが、重要なのは粗利です。「今月は100万円売れた!」などとよく聞くのですが売上があっても粗利が少なければお金は残りません。花の原価率40%だとして100万円売ると60万円が粗利となります。
店の運営に必要な固定費を算出する
仕入を除いて固定費として月にいくら必要なのか考えます。人件費や家賃以外にも車両費や保険料など全てです。仮に固定費が60万円だとしたら100万円売っても粗利が60万円だと手元には1円も残りません。100万円だけを見るのではなく100万円稼ぐためにいくらかかったかが重要です。
返済金で計算が狂う
花屋は年間の売上変動が激しいので資金繰りが大変です。顧客の中に支払いが遅い企業があると資金が足りずどうしても借り入れで補うことになります。借入の返済は毎月定額でしかも利益から税金を引かれた残りで返済しなければならないので、気づいたら自転車操業になっていることがあります。
販売価格が間違っている
つまり3,000円の商品原価が1,200円では成り立たないということです。お客様のために低価格で販売することは素晴らしいのですが、安易な価格設定は経営を悪化させます。今の販売価格を3,000円を4,000円に変更するか、原価を40%から30%に下げるなど様々な努力が必要です。
自分の技術は無料ではない
長年の努力で身に着けた技術は販売価格に乗せるすべきです。料理人も美容師もウェブデザイナーもみんな自身のスキルで付加価値をつけ収入につなげています。どうして花屋だけ花の仕入価格から販売価格を付けるのでしょうか?100円で仕入れた花を200円で売るのは簡単ですが、1,000円で売れるようにすることがプロの仕事だと思います。
日々の努力は技術だけでなく経営も
そんなことは言われなくても分かっている!と言われそうですが、花屋には意外とどんぶり勘定のオーナーがいます。経営にも力を入れておかないと自分自身の収入はおろか従業員の給料も上げることができなくなります。大きなリスクを負って起業したからには利益もきちんと受け取れるようこれからも日々の努力を続けましょう。