GEMCASE

福岡花屋BAROQUE 代表取締役 大石康平 花屋向け注文・顧客管理システムGEM CASE(ジェムケース)開発者 長い花の仕事経験で感じたことや思うことを書いています

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福岡花屋BAROQUE 代表取締役 大石康平 花屋向け注文・顧客管理システムGEM CASE(ジェムケース)開発者 長い花の仕事経験で感じたことや思うことを書いています

最近の記事

花屋オーナーの年収

花の業界に入って28年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 花屋オーナーの収入について私見です。 結論 事業の目的は人それぞれではあるが、収入面も大事なこと 重い責任とリスクを考えると年収700万円以上はほしい 花屋の平均年商 ネット検索すると花屋の平均年商は約2300万円らしい。 私の感覚では一般的な花屋で従業員数3人程度の場合、年商3000万円~4000万円ではないかと感じる。 年間の従業員1人当たりのデータ ・売上975万円 ・粗利494万円 ・給料

    • 花屋は岐路に立っている

      花の業界に入って28年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 フラワーギフト専門の花屋向けの私見です。 結論 売価を見直すのは今がチャンス 生き残っていくには耐えるのではなく変化すること 花の価格が高騰していると話題ですが 私も含めて花屋の経験が長いと今の花相場に驚愕しますが、今まで花を安く売りすぎていたのではないかと思っています。 花が高いと感じているのは私も含め40代以降の「花屋オーナー」の感覚。 これから人件費も花も当然昔に比べて高くなっていくので先入

      • 花屋の古い価値観

        花の業界に入って28年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 ギフトメインの花屋として古い価値観について書きます。 結論 昭和世代は自分自身の価値観を変える時 受け入れられないなら世代交代も必要 私も昭和生まれの47歳です 昔の価値観を修正するのは苦労していますが、 これから先の花屋経営について、フラワーギフト専門店の私なりの考えを書きたいと思います。 問題と疑問と回答 近年の生花価格の高騰で花屋同業者の方々からいろんな話を聞きます。 問題➀花の出荷が少

        • 花屋のSNS発信は必要なのか?

          花の業界に入って28年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 ギフトメインの花屋が発信するSNSの重要性について書きます。 結論 SNSで花は売れるので真剣に取り組む価値はある お客の注文までの行動の変化 私が花屋に就職した1995年、今から28年前はスマホもネットもない時代だったので、集客するには➀お店をきれいに見せる②良い立地に出店する③雑誌に広告を載せるくらいだったと思います。 通勤や散歩のような日常で花屋を見つけ、花を注文する際には「あそこに花屋があ

          花生産者のために花屋は何ができるか?

          花の業界に入って26年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 SDG's・フラワーロス・生産農家の苦境など花屋の社会問題への取り組みを見るようになって、「花ギフト専門店」に向け私の思うことを書きたいと思います。 結論花屋ができることはたくさん売って適正価格でたくさん仕入れること。 大きな社会問題に取り組む前にまずは自店の収益を上げることに専念する。 生産農家の現状を分かってる?最近様々なものの値段が上がってきていて花屋においても仕入れ原価が高くなっています。 仕

          花生産者のために花屋は何ができるか?

          花業界が衰退している理由

          花の業界に入って26年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 自分なりに花の業界が衰退している原因を考えました。 どちらかといえば会社組織の花屋経営者向けです。 結論花業界低迷の一因は低賃金だから。 有能な人材が花業界から離れていくのを防ぐには花屋オーナーが経営努力し適正な賃金を払うこと。 そしてそれは将来への投資でもある。 花屋の平均年収はいくらか花屋での給与は間違いなく日本の平均年収を下回っています。 国税庁の年齢階層別の平均給与データでは以下のように発表さ

          花業界が衰退している理由

          花屋を辞めようと思っている方へ

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 今の職場(花屋)を辞めようと考えている方へのメッセージです。 結論辞めるのは自由 ただし原因が職場にあるのか自分にあるのかをよく考えよう 辞めようと思うタイミングと理由私は18歳から約10年間、同じ花屋に勤めました。 最初は配達と雑用ばかりでしたが別に不満もなく毎日働いていました。 3年目くらいから花の制作をはじめ、花屋の事や社会の事を少しずつ理解していきます。 そのうち上司が辞め、新しく社員が入社し

          花屋を辞めようと思っている方へ

          フラワーロス??

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 最近よく聞くフラワーロスとロスフラワーについて思うことを書きたいと思います。 結論フラワーロスとロスフラワーは「ビジネスの手法」 美しい花を求める以上、ロスは絶対になくならないもの。 花ビジネスの本質は良いものを提供すること。 フラワーロスとロスフラワーの違い呼び名が少し違いますが私は以下のようなイメージを持っていますので、 この考え方で読んでいただければと思います。 フラワーロス→理由があって生産地

          フラワーロス??

          社会貢献って何?

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 花の仕事をしている事業者・関係者へのメッセージと思って書きます。 結論社会貢献=納税。 自分と力を貸してくれる周囲の人々を最優先に。 花が売れないのは誰のせい?私は花の業界に25年いますが花の業界に携わる多くの人(生産者・花屋・卸・市場など)は職人気質が強く、交流会などで話を聞くと「良いものを作っていれば物が売れる」「花の良さをみんな分かっていない」「若い人が花を買わなくなった」と商品が売れない理由は

          社会貢献って何?

          花屋での部下への教育について

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 花屋を経営している方や従業員の方へ経営者目線からのメッセージと思って書きます。 結論花屋の仕事全般ができる人、または人材育成を行える能力がある人は数少ないので、まずは業務がスムーズに進むような仕組みを作りましょう。 オーナーの仕事が多い多くの花屋オーナーは常に様々な仕事を抱えて毎日忙しく働いています。 仕入れ・商品制作・電話対応・接客・店舗管理・商品管理・経理など多岐にわたり、その上でさらに人材教育ま

          花屋での部下への教育について

          出世したい独立したいと考えている方へ

          花の仕事で将来出世したい、独立して会社を経営したいと思っている方はどのような行動・意識・技術が必要なのか、私の経験から思うことを書きたいと思います。 ただ単にアルバイトをしている、出世や独立を考えていない方には少し不愉快な内容かも知れません。 結論従業員時代はお金をもらいながら経験ができる重要な時期なので、独立に向けて準備とスキルを多く身につけておこう。 行動花屋で重要な行動は3つあり、まずは「気が利く」ことです。 気が利く人はお客さんにも上司にも同僚にも好かれるので必ず

          出世したい独立したいと考えている方へ

          花屋の正社員は何をすべきか

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 花屋で働く方へ経営者目線からのメッセージと思って書きます。 結論利益を生み出す視点を持ち、自分自身のスキルアップを常に考える アルバイトと正社員の仕事は違うアルバイトは時給、正社員は月給という給与面での違いはあるものの、労働時間によっては社会保険加入や有休などどちらもほぼ同じような扱いです。 アルバイトの仕事は基本的に正社員やオーナーの指示を受けミスなく迅速に業務をすればOKで、さらに気遣いができる人

          花屋の正社員は何をすべきか

          これから花屋で働きたい方へ

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 これから花屋で働きたい方へのメッセージと思って書きます。 結論花屋はプロの技術者が花を販売するところ。 趣味の延長として考えているのならやめたほうがいい。 花屋が求める人材は雑用と技術者花屋での求人の多くは「制作作業員」または「配送スタッフ」です。 簡単に言えば雑用ですので、花屋で働くと自分の好きな花で花束やアレンジメントを作れるということはありません。 花屋はあなたに技術を教える場所ではないので、好

          これから花屋で働きたい方へ

          花の販売価格合ってますか?

          結論 プロなら技術料を入れた適正価格で販売しよう 見えないコストを見直す100円で仕入れた花をいくらで売るのか? 販売価格の設定を間違っているせいで売上が上がっても利益が少なく、結果として経営状況が悪化していることがよくあります。 仕入れ価格(原価)だけで販売価格を安易に決めずに見えないコストを見直して今の販売価格が適正なのか考えましょう。 売上ではなく粗利で考える花屋経営者と話していると売上額で考える方が多いのですが、重要なのは粗利です。「今月は100万円売れた!」など

          花の販売価格合ってますか?

          花屋向け注文・顧客管理システムGEMCASEの紹介

          花の業界に入って25年。 アルバイトから始めて今は経営者になりました。 サラリーマン時代の苦悩も経営者になってからの苦労も十分すぎるほど経験したので、自分の体験談やこれからの花屋経営について書いていこうと思います。 作業効率が求められる時代なのですがIT化が遅れている花屋業界。少しでも業界の役に立てばと2014年に無料でリリースした花屋向け注文・顧客管理システムGEMCASEについてご紹介していきます。 ■何が導入の壁になっているのか? 紙伝票中心の事務作業を行っているシ

          花屋向け注文・顧客管理システムGEMCASEの紹介