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水中で固まる砂
水に入れると粘土のようになり、水から出すとサラサラの砂に戻る。
そんな不思議な砂があると知り、入手してみました。
100均でよく売られているようです。
原材料は二酸化ケイ素と表記されています。
二酸化ケイ素の粒子にそんな性質があるとは思えないのですが......
水に入れてみましょう。
確かに固まり、粘土のようになりました。
水中からすくい上げると...
サラサラの砂に戻りました!
そして、この時点で何が起きているか分かりました。
水中の砂は空気を大量に含んでいます。
また、水面に少しずつ落とすと、バラバラの砂がすぐに集まってきます。
つまり、疎水性の高い二酸化ケイ素粒子を使っているため、水の中に入れると疎水性の砂が集まってカタマリになるんです(疎水性相互作用)。
砂が水をよくはじくので、下の写真のような現象もみられます。
水に浮いた砂の上に、細かい砂に包まれた水滴がのっています。
砂が水の中に沈むとき、水をはじくために空気も一緒に入っていきます。
水中でバラバラにしようとスプーンなどでつついても、水と全く混ざらないので凝集した状態を維持します。
ここで、サラダ油に入れてみましょう。
疎水性の油の中では固まりません。サラサラのままです。
比較すると違いがよく分かります。
油に沈んだ砂は空気を含まず、カタマリにもなっていませんね。
二酸化ケイ素は、結晶状態の違いや純度などで様々な種類があります。
砂に使われているのは特に疎水性の高いものと思われます。
劇的に変化するので、演示実験に向いていますね。
原理が分かっていても不思議に感じます。
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