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温度で接着力が変わるハイドロゲル

2024年10月、東北大学の研究チームは、体温付近で接着力が変わる新しいタイプのハイドロゲル接着剤を発表しました。この接着剤は、体温(約35度)を超えると強力に接着し、温度が低いと接着力が大きく低下し、簡単にはがれる特性を持っています
。このアイデアは、海に生息するムラサキイガイ(ムール貝)が、潮の満ち引きのある岩にしっかりとくっつく性質から着想を得たものだそうです。

このゲルの素材には、体内にもある神経伝達物質のドーパミンが使われています。また、水中で使用できるため、体内での応用、例えば医療現場での止血や医療機器の生体組織への接着などが期待されます。

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