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研究レポート 2022.5 ~基礎研究の大切さ~

基礎研究なくして応用は無い。
どんな技術や材料も、地道な基礎研究が根底にあります。
元になった基礎研究を紐解くと、最初は何の役に立つかよく分からないものだったことが分かります。
電気、周波数、液晶、高分子etc.
現代の生活に欠かせないものの多くが、基礎研究の上に成り立っています。

基礎研究は主に「真理の探究」、「基本原理の解明」や「新たな知の発見、創出や蓄積」などを志向する研究活動である。それは誰も足を踏み入れたことのない知のフロンティアを開拓する営みであり、研究者たちは絶えず独創的なアイデアや手法を考案し、試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ未知を既知へと変えていく。このため、研究領域によって研究期間などの状況は大きく異なるものの、基礎研究は目に見える成果が現れるまで長い時間を要したり、その成果がどのような役に立つのかが直ちに分からなかったりすることが多い。しかしながら、その結果として解明・創出された「真理」、「基本原理」や「新たな知」は、科学的に大きな価値があることはもちろん、既存の技術の限界を打破し、これまでにない革新的な製品やサービスを生み出すなど、私たちの暮らしや社会の在り方を大きく変える可能性を秘めている

文部科学省 令和元年版科学技術白書

学会の講演や議論の中で、基礎研究の大切さを改めて感じた月でした。

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