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シリコーンゴムとは?

割引あり

シリコーンゴムは、その安全性の高さと耐熱・耐薬品性の高さから、様々な産業に使われ、日常生活にも広く浸透している材料です。
今回はシリコーンゴムについて詳しく説明します。


1. シリコーンゴムの歴史

・20世紀初頭:フレデリック・キッピングがグリニャール試薬の研究過程でシリコーンを生成。

・1934年: コーニング社が透明シリコーン樹脂を発明し特許を取得。

・1940年: GE社で直接法開発により軍需産業で利用が拡大。

・1943年: コーニング社とダウ・ケミカル社がダウコーニング社を設立。
シリコーンゴムの商業生産が本格化。第二次世界大戦中、シリコーンは航空機や軍用機の耐熱部品として使用されました。

*1944年以降、シリコーンゴムの特許件数が急増

  • 1960年代以降
    医療、家庭、電子産業など、幅広い分野でシリコーンゴムが普及しました。以降、改良が重ねられ、より耐熱性を高めたものなど、さまざまなシリコーンが登場します。


2. シリコーンゴムの構造

シリコーンゴムの基本的な構造は以下の通りです

主鎖構造

  • 主鎖
    シリコーンゴムは、炭素ではなく**シリコン(Si)酸素(O)**が交互に連なる「シロキサン結合 (-Si-O-)」を持っています。この構造が他の有機ゴムとの違いを生み出しています。

シリコーンの1つ、ポリジメチルシロキサン (PDMS) の化学構造:Wikipedia

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