見出し画像

歴史と科学 vol.17 ~車輪が運んだもの~

車輪は人類の文明発展において、最も重要な発明の一つです。車輪の発明と進化は、人類の移動手段、運搬方法、工業技術に革命をもたらし、社会を大きく発展させました。今回は、車輪の歴史を古代から現代にかけて解説します。

古代

初期の車輪

車輪の起源は紀元前3500年頃のメソポタミア文明にさかのぼるとされています。シュメール人が発明したと考えられており、最も初期の車輪は、固い木材を丸く削り出して作られた単純な構造でした。そして、主に移動手段ではなく、陶器の製作や物資の運搬に使用されていたそうです。

ここから先は

2,210字
この記事のみ ¥ 400
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。