見出し画像

歴史と科学Vol.13 ~ビタミンの発見②~

前回に引き続き、ビタミンの発見についてお話しします。
今回は、発見にまつわるエピソードをいくつかピックアップし、詳しくご紹介します。

ビタミンと糠(ぬか)

かつて大流行したビタミン欠乏症の一つ、脚気(かっけ)
日本では毎年1万人以上が亡くなっていました。
そのため、明治・大正の頃は結核と同じくらい恐れられた疾患でした。
治療・予防のために様々な試みがされましたが、脚気の原因ははっきりとせず、死者が大きく減少したのは第二次大戦後のことでした。
日本は特に脚気に悩まされた国の一つです。
なぜなのか?

ここから先は

2,929字 / 8画像
この記事のみ ¥ 400

読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。