スライムで吸水ポリマーを膨らませる
水を多量に含んだハイドロゲル。
吸水ポリマーをハイドロゲルに混ぜると、どうなるんでしょうか?
ハイドロゲルの保持している水を吸収することが出来るのか、試してみました。
ハイドロゲルには洗濯のりで作るスライムを使います。
ポリビニルアルコールをホウ酸イオンで橋架けして作るハイドロゲルですね。
洗濯糊と水を1:1の割合で混ぜ、4%のホウ砂水溶液を加えてゲル化させます。
よく伸びるバルーンスライムのりで作ったスライムも使ってみます。
左から、水、洗濯糊のスライム、バルーンスライム糊のスライムです。
吸水ポリマーが表面にのっているだけだと、十分に吸水しない可能性があるため、スライムの中に押し込みました。
30分で少し膨らんできました。
1時間後。水に入れたものは結構大きくなりましたね。
水中と違い、スライムの中では吸水ポリマーが十分に水に接触できません。
やはり水より吸水速度は遅いですね。
3時間
8時間
水に入れた吸水ポリマーは最大サイズまで膨らみましたが、スライムに入れたものはまだまだですね。
24時間後
あまり変わりませんでしたw
まだ膨らむと思いますが、限界に近いようですね。
水に入れた吸水ポリマーは境界が曖昧ですが、スライムに入れたものは丸い輪郭がよりはっきりとしていますね。
これは吸水ポリマーとスライムの間に隙間が存在し、水よりも密着している部分が少ないためと考えられます。
水とゲルで屈折率が違うことも影響しているでしょうね。
では、吸水ポリマーの入ったスライムを取り出してみます。
と思ったのですが、簡単にスライムから取れてしまいました。
スライムにはくっついていませんでした。
スライムの中にゲルが埋まっていただけの状態だったんですね。
くっついて完全には離れないと予想していましたが、逆でした。
転がして遊びたくなりますw
小さいゲルはスライムに入れていたものです。
水に入れて膨らませたゲルの半分以下の大きさです。
続いて、粉末タイプの吸水ポリマーを試してみます。
こちらは小さな粒子になっているため、素早く吸水します。
スライムに入れるとどうなるでしょうか?
表面にのせただけだとあまり変化がありません。
そのため、スライムに練りこみました。
あまり変化がありません...。
20分後
少し膨らみました。
水に入れると数秒ですべての水を吸収しますが、スライムだといまいちですね...
やはり、吸水ポリマー全体がしっかりと水に接していないことが原因と考えられます。
ビーズタイプのものは一個ずつ離してスライムに埋め込みましたが、粉末の方は粒が重なっている部分が多く、気泡もたくさん含んでいます。
そのため、ゲルに接触している面積が少なくなっています。
この結果は致し方ないですね。
でも、吸水ポリマーを混ぜたスライムを触るのは結構楽しいです。
人工雪スライムですね。
*粉末タイプの吸水ポリマーは人工雪として使われています。
特にバルーンスライムと混ぜると抜群に楽しいです。
やはり、良く伸びるスライムは遊びごたえがありますね。
とういうことで、粉末タイプの方は、スライムと混ぜても大きな変化はありませんでした。
ビーズタイプも、膨らむのに倍以上の時間がかかります。
普通に水に入れて膨らませた方が良いですね。
膨らんだ吸水ポリマーをスライムに混ぜれば良いと思いますw