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ビニルとビニル基

日本ではビニールと呼ばれますが、本来はビニルですね。
ビニル袋は、かつてはポリ塩化ビニルで作られていました。
ところが、今ではポリエチレンやポリプロピレンで作られたものが殆どです。既にビニル袋ではなくなっています。
そのためか、ポリ袋と呼ぶことが多くなっています。
ポリとは、ポリマー(高分子)からきています。
ポリは「たくさん」という意味で、ほとんどの高分子の頭についています。
ポリエチレン、ポリプロピレンはもちろん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリウレタンと、ポリのつかない高分子を探すのは難しいです。

ちなみに、ビニールハウスはまだポリ塩化ビニルを使ったものが多いようです。
ビニール傘はEVA(エチレン-酢酸ビニル樹脂)やポリビニルアルコール製が多く、ポリエチレンを使ったものもあります。

ビニルは、化学においてはビニル基を指します。
二重結合を持つので、高分子を作るときの反応によく使われます。

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ビニル基(Wikipedia)

例えば、ポリ酢酸ビニルは酢酸ビニルの二重結合の部分を繋げて作ります。
できたポリ酢酸ビニルをけん化したものが、洗濯のり等に使われるポリビニルアルコールです。

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ポリ塩化ビニルはクロロエチレンから作られます。

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クロロエチレン(Wikipedia)

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クロロエチレンの付加重合によってポリ塩化ビニルができる(Wikipedia)

ビニルで気を付けたいのは、英語の発音です。
Vinyl(バイニル)と読みます。
ビニル基はVinyl groupです。

使うことのある方は気を付けて下さい。
ビニルと発音したら通じませんw


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