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世界を変える、量子コンピュータとは?

量子コンピュータが使われるようになれば、世界が大きく変わる可能性があります。
では、量子コンピュータとは何なのか?
できる限り分かりやすく説明します。

1.コンピュータとは?

普通のコンピュータ(古典コンピュータ)は「ビット」というものを使って情報を処理します。ビットは0か1、どちらかの値を持ちます。たとえば、電気が流れているか(1)流れていないか(0)という感じで動いています。

2.量子とは?

次に「量子」という言葉ですが、これはとても小さい粒子のことです。電子や光の粒(フォトン)などが量子です。この量子は、普通の物体とちょっと違う不思議な性質を持っています。

3.量子コンピュータの基本

量子コンピュータは、「量子ビット(キュービット)」というものを使って計算を行います。普通のビットは0か1のどちらか一つの状態しか取れませんが、量子ビットは 「0と1の両方の状態を同時に取れる」 ことができます。これを「重ね合わせ」と言います。

4.重ね合わせと並行計算

普通のコンピュータでは、1つのビットが0か1しかないため、一度に1つの計算しかできません。でも量子コンピュータでは、量子ビットが重ね合わせの状態を使うので、一度にたくさんの計算を並行して行うことができるんです。これが量子コンピュータのすごいところです。

5.量子もつれ

1つの量子ビットが変わると、他の量子ビットもそれに合わせてすぐに変わります。これを「量子もつれ」と言います。この性質を使って、より早く情報をやりとりできるんです。

6.量子コンピュータの強み

量子コンピュータは、一度にたくさんの計算を処理できるため、とても複雑な問題や、普通のコンピュータでは時間がかかりすぎる計算をすごく早く解くことができると期待されています。例えば、新しい薬の開発や、気象の予測、宇宙のシミュレーションなどです。

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