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元OLアイス屋開業奔走期11資金調達と学び

物件探しと並行して、資金を調達しました。


資金調達と物件選定のジレンマ


出店場所を決めないと、事業計画書を書くことはできません。
しかし
資金調達ができないと、実際に場所を借りることはできません。
カフェやラーメン屋など、自己資金のみでもスタートができる業態ならば、話は違ったのかもしれません。しかしわたしのアイス屋の場合は、イタリアの専門機器を複数必要とすることもあり、資金調達は必至でした。

アイス屋さんの開業の難しさは、こちらのnoteにわかりやすくまとめられています。

しかしいま、「アイス屋 開業」でググると、こんな記事が検索トップに出てきます。

ジェラート屋を開業する場合、200万円から600万円の初期費用が必要になります。初期費用の内訳は、個人開業なのか移動販売なのかによっても異なりますが、ここでは個人開業で試算してみましょう。
・テナントの契約費用  50〜200万円
・内装・外装工事費   50〜100万円
・設備準備金      100〜200万円
・その他経費       5〜100万円
テナントを借りて開業する場合、敷金や礼金が発生するため、コストがかさみます。また、テナントの状態次第では、内装や外装の工事費用も必要になります。

https://biz.moneyforward.com/establish/basic/52219/

こういった嘘八百の情報や、「飲食店ならこのくらいの開業資金が普通」という金融機関の中での基準というものもあり、調達には苦戦しました。

協調融資を受けることに


わたしは最終的に、日本政策金融公庫と信用金庫それぞれから「協調融資」を受けることにしました。

協調融資とは
お客さまから相談いただいた資金計画に対し、日本公庫と民間金融機関とで連携して行う融資です。融資にあたっては、お客さまの同意を得て、協調融資を行う民間金融機関との間で情報交換を行います。特定の設備投資に対する必要金額を分担する場合や必要な運転資金を連携して支援する場合等、お客さまの資金ニーズに応じて対応いたします。

https://www.jfc.go.jp/n/collabo/about/index.html

さまざまな融資制度には、融資を受けられる「限度額」というものが決まっています。しかしここに穴があって、わたしたちがパンフレットや公式HPで確認できる「限度額」と、実際に金融機関内部で決まっている「限度額」には、実は大きな差があります。
たとえば日本政策金融公庫の女性、若者、シニア向けの創業融資制度では、限度額=7200万円と書かれていますが、今回のケースの場合、内部的には1000万円と決まっていました。この情報はどこにも書かれていません。

そのため今回は、希望額を調達するために協調融資を選びました。

そしてできるだけ低金利で借りられるように、さまざまなことをしました。一例としては、TOKYO創業ステーションに何度か通い、コンサルタントと一緒に事業計画を作成しました。
融資制度や優遇措置は各自治体や金融機関ごとにさまざまなので、物件探しと並行してリサーチが肝要です。

経営者1年目の学び


結果2ヶ月以上かけて、希望額を調達することができました。一連の流れを通して、経営者としてLv0→Lv2くらいにはなれた気がしています。

  • 他人からのアドバイスはスピーディに取捨選択を行うこと

  • グレーをグレーのままにしておく大胆さを持つこと

  • 本音と建前を当たり前のように切り分けること

  • 個人で開業するとて、結局は人との繋がりが大切ということ

さまざまな種類の意思決定をスピーディーに、責任を持って行うことは、普通の会社員ではほぼ経験しないのではないでしょうか。
よちよちの経営者ですが、すくすく育てるように、まずはこつこつ1つ1つがんばることですね。

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