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8月某日 原稿合宿2024in城崎②

 旅の記録の続きを書こう。1日目は"緊張"が強くあったような気がする。なんせ久々に帰省以外で旅をしたのだ。乗り換えに失敗したらどうしよう、という思いで駅員さんに聞きに行ったり、電光掲示板を何度も確認したり、私にしては積極的に動いていた気がする。
 「わからないことを聞く」ということが気軽にできるようになったのは最近のことだ。あまりにも物事が円滑に進んでいくのでびっくりした。私は自分で自分のことを縛っていたのだな……。

1日目

お宿の夕食バイキング

 あまり苦労することなく原稿に取り組めたので、今夜は宿を満喫するぞと思ったのも束の間、つけてきた腕時計がとんでもない時間で止まっていた。電池が残りわずかなのだろう。時間を把握しておきたいタイプなので、その後は結構そわそわしてしまった。

 さて、気を取り直して夕食の時間だ。バイキング形式になっていて、好きなものを選び放題であった。甘エビと〆鯖のお寿司が特においしかった。白飯を盛ったあとに五目ご飯を見つけてしまってうぐぐ、となった。こういうときに明日に回すという選択肢があるのが連泊のいいところだ。小籠包があったのでわくわくして食べたのだが、結構スパイスが効いていて本格的だと感じた。白湯が飲みたくて、お湯と水をミックスさせたところ、お盆の中でこぼれて湖を作ってしまった。こぼさないだけよかったか……。

カラオケ大会を楽しむ

 お腹を満たしたあとは、今夜一番のお楽しみであるカラオケの時間だ! 宿のカラオケルームに入るのは初めてでドキドキしたが、通常のカラオケと変わらない部屋だった。最近めっきりカラオケに行っていないせいで歌う曲がアップデートされていない&気を抜くとアニメ主題歌と米津玄師ばかりになってしまう……と選曲はかなり悩んだ。「メランコリーキッチン」と「君はノンフィクション」を歌えたのでかなり満足した。こういう作風が大好きなんですよね。中学の時に一人で何度も練習した曲も歌えてよかった。誰にも披露したことがなかったもので……。

 さかえさんと高坂さんの歌は初めて聞いたのだが、コシのある歌声で「好きです!」と心の中で叫んでいた。きさいさんの高音はいつ聞いても瑞々しくて好きだ。何より、フォロワーのイメージソングが聞けて嬉しかった。読む本もそうなのだが、聞いている音楽にも「その人らしさ」が現れる。私の場合は「メランコリーキッチン」と「パレイドリア」あたりだろうか。基本的に歌詞のない曲ばかり聞いているせいで全然アップデートされていないな……。

↑歌えなかった曲


 最後は「KICKBACK」で〆。大変盛り上がってよかった!


お風呂に入る

 お風呂だ、温泉だ! 各々選んだ浴衣を持って大浴場へ。このお宿はアメニティが豊富で、身軽に入れるのが嬉しかった。ゆっくり浸かりたくはあったが、お湯の温度がかなり熱く、のぼせる前に素早く出た。体重計に乗ると、今までにない低体重でぎょっとしてしまった。た、食べなきゃ……。
 お風呂から出たあとはどっと疲れが来て、ふわふわしていた。眠い……と思いつつも足のストレッチをする。首は、高坂さんにお灸パッチをいただいたおかげで大分楽になっていた。TRPGの話をしたりしながら、本を読む。


 今回の旅のお供は『インカ帝国地誌』である。たっぷりある移動時間を使って読むぞ、と意気込んでいた。が、眠気に負けてそんなに進んでいなかったのだ。なんとか3分の1まで読み進めて寝る。島国である日本と高地に阻まれていたペルーは地理的になんとなく似ているのかもしれない、と思ったり。旅先ではSNSやテレビを見ないので、読書が大変はかどるなあ。

 ホットアイマスクを装着し、目の疲れをしっかり取った。これまた高坂さんの恩恵を受けている。重ね重ねありがたい……。

 「旅に縁あり」とおみくじ占いで出た言葉を胸に、眠りについた。初めての寝床で眠りは浅かったが、疲れはとれたと思う。朝日が差し込むと同時に目が覚めてしまった話の続きはまた今度。

1日目の詩

 何かが終わった日
 である今日は
 何かが始まる日

 動き動いて
 静め静まる

 朝と夜の
 幕開け

 静かなる処に
 次の動きが生まれ
 動きある処に
 静けさがひそむ

 夕暮れ
 夜明けが
 来ない日はなく
 再び何かが起ころうと
 息を殺して待っている

静と動

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