【ワンピ創作夢小説】貴方と永遠を飛べないなら、せめて私と。堕ちて。



※ワンピ創作 夢注意


「ねえ、その羽。キミって飛べるの?」
そう聞いても彼は…





「ほっほほ〜う♬へそ!」と呑気な顔をして、いつもみたいに玉雲を揺らす。


•サトリ(スカイピア神官 玉の試練"森の"サトリ)の夢小説です。

•一人称視点で純愛描写多めです
→ご理解いただける方のみご覧ください。
•基本的に原作基準の世界設定ですが用語や概念など一部表現で現実世界側側のワードを使っています。
•ギャグ展開無し、シリアス多めです。
•ゲダツ→ほぼ出す予定ありませんが需要は理解してるので反響あれば考えます()
•では↓から本編どうぞ!


「ヤハハ、余興だ。(夢子)、おれにポッキーゲームとやらを見せてみろ。」
またエネル様の無茶振りだ。

王様ゲームなんて、チョロいもんじゃない。正真正銘の"神様"ゲームが今日も始まる。

〜〜10日前〜〜

青海人なのに、5人目の神官として「墜落の試練」を任されてひと月。
普段は1人で過ごすことが多いため、神兵たちの集まる「お呼び出し」は未だに慣れない。

今回だって、エネル様がおいでになるまでにオームさんとシュラさんが喧嘩を始めて、ヤマ神兵長と私が止めに入らなければ社が潰れるところだった。

ゲダツさんに至ってはうっかり特急エビに乗って、白海の方まで下りてしまっているらしい。

全く。この人たち、強いんだから協力すればいいのに。
ため息混じりで呆れていると、巨大な玉雲がゆっくりと目の前に降ってきた。

わぁ。雪だるまみたいだな。

二つ重なった玉雲をみて、そんなくだらない感想を抱いていたが、よく見ると上の玉は人だった。

「ほっほほう!へそ!!お前新入りだな?」

真珠のようなシルエットによく目立つ、橙の帽子のつばの下、
長くしなかやな髪が揺れ、丸く大きなサングラスが月を反射している。

(…!!!??!!!!???)


ー ド ク ン ー

一目惚れだった。

それまで人に恋心など抱いたことのない私は、仕舞っていた衝撃貝(インパクトダイアル)が暴発したのかと、一瞬本気で焦った。

そうでないとわかっても、自分の気持ちを整理するのに頭がいっぱいいっぱいで、私は絞り出すように「へそ。」と呟くことしかできなかった。

これが彼と私の最初の出会いであった。

感情の昂りを必死に隠そうとする私を見て、彼は意外そうな反応を見せた。

「む?動揺…?何かに焦がれるような…ほほっ!さてはお前誰かに惚れてるな?」

忘れていた…!まずい、、、!!


ー 心網(マントラ)だ。ー


焦った私は、感情を押し殺し、そ の後はこの気持ちがバレないよう、ただ必死に冷静であるようひたすらに努めた。

それからも彼の視線は度々感じたが、そのサングラスの下で、何を考えているのか。心網(マントラ)の修行が足りていない私には、わからなかった。

彼とは今日までろくな会話ができていない。

〜〜現在〜〜

「ふむ、ポッキーゲームの相手は、そうだな…」
エネル様の指が

「…サトリだ。」
彼を指差した。

そんな、、、よりによって、、、

「ほっ!?…ほう…承知!神の仰せのままに。」

無茶振りに困ったのか、いつもの調子ではなさそうだ。

彼が私の正面に向かって歩いて来る。

あと一歩で彼のふくらんだお腹に触れてしまう。そこまで近寄った瞬間、私の心網(マントラ)が、彼の心を捕らえた。

まだ未熟な心網(マントラ)でも、直感ではっきりとわかった。

私と同じ…心の波長。。。
彼も今、同じことを考えている…?

もしかして、いや、そうだ。

-これは-

            ---    両  思  い   ---

ああ、ダメ。丸裸な私の気持ちは、もう、制御できない。

丸い丸いサングラスには、同じくらいに目を丸くした顔の私が写る。

「ほっ…"恋の試練"、か。」彼がそう呟いた。

瞬間、私たちを隠すように煙が立ち込める。

「これは…ホトリ君とコトリ君の"匂貝(フレーバーダイタル)"!?」

「ほっほう。アイツら…」

「ヤッハッハ。愚か者ども。筒抜けだ。この私がお前らのことを何も知らずに呼んだとでも?あとは2人で好きにしろ。」

匂いの壁に遮られ、私たち2人きりの空間が出来上がった。

ああ、これが、"神"が神たる所以なのか。

「まったく、お戯れを。」

彼がもう一歩近寄る。
本当に、始めるのだろうか。
口に咥えたポッキーが震える。

これ以上顔を近づけるなど、心臓に衝撃(インパクト)を喰らうようなものだ。

するとサトリは、私の口元からポッキーを外した。
(…!?)

そしてそのまま、腕を私の首の後ろに回して抱え込む。
(…!!!)

彼の顔が近づく。
(…だめ!!)

反射で顔を背けてしまったが、もう片方の手で押さえられた。

「ほっ。ほほう。おれは幸福と誇りに満ちているんだ。」


そして彼は、私に口付けをした。



----"排撃(リジェクト)だった"----





ここまでお読みいただきありがとうございます!
更新は不定期ですが、また頑張りたいと思います!

(並行で書いてる"四足歩行の奇人"ハンバーグ夢もあるので遅れるかもです←)

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