カードワースシナリオ「旧き沼の大蛇」（groupAsk様）感想

このシナリオは齋藤氏のシナリオの中では今のところ最後となるシナリオですね。Askシナリオ自体の最後は今のところ倉貫氏の「遺跡に咲く花」ですが。「今のところ」とわざわざ書いてるのは、いつかまたAskの御三方にシナリオを作ってほしいと思っているからです。まあこれは余談ですね。

この「旧き沼の大蛇」という作品、実は私はあまり遊んだことがありません。齋藤氏のシナリオの中では一番遊んだ回数が少ないと思います。というのも、このシナリオはクリアに時間がかかるわりに報酬が少ないんですよね。基本報酬600sp。それに加えて、運が良ければ（能力判定に失敗する必要があるので、「運が悪ければ」と言った方がいいかもしれませんが）ユーザーシナリオで活用できる「魚人語辞書」が入手できます。

600spの報酬と言えば「ゴブリンの洞窟」の基本報酬と同じですからね。しかもゴブリン退治にしてもちょっと安い額なんですよね。それでヒドラを相手にするのですから、正直、割に合わないと思います。

何故ここまで報酬を安くしたんでしょうね？ 想像ですが、他のAskシナリオ、特に「奇塊」で報酬アイテムを配りすぎたので、全体のバランスを取るためにこのシナリオの報酬を抑えたのかもしれません。そもそも冒険者って楽に儲かる仕事ばかりではない、というリアリティを出すためかもしれません。また、依頼人のアントン氏がそこまで裕福ではない、という演出の一環もあるかもしれません。

さらにこのシナリオ、プレイヤーの選択次第では罰金まで取られてしまうんですよね。そうなると報酬もらうどころか赤字です。本当に、このシナリオの割に合わなさはAskシナリオの中でも異例であり突出してると思います。

なんだか文句を書いたようになってしまったので、最後にこのシナリオの魅力も挙げておきます。このシナリオは「敵（ヒドラ）が移動する」のが大きな特徴ですよね。正直に言うと、どういう方法でやってるのか私には今もわからないのですが、多くのユーザーシナリオに受け継がれている手法です。いつか自分のシナリオでも使ってみたいです。

なお、プレイの際は「聖水」や「亡者退散」など聖なる力をもつアイテムやスキルを所持してないと詰むので注意して下さい。