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カードワースシナリオ「機械仕掛けの番犬」(groupAsk様)感想
Ask御三方のうちの赤塚氏による作品です。赤塚氏はシナリオこそこの1作しか発表しておられませんが、カードワースのデフォルトBGMを作られた方でもありますよね。
ファラン=ディトニクスと名乗る魔導士からの依頼で、実験の助手を頼まれます。その実験というのが蒸気と魔法力で動くゴーレム、スチームゴーレムと戦ってほしいというものです。つまり、このシナリオはカードワースにおける戦闘シナリオの元祖と言えるでしょうね。
と同時に、連作シナリオの元祖でもあります。シナリオの最後に「魔導師の娘」という連作タイトルが表示されますが、残念ながら続編は作られていません。むしろ、最初からユーザーによる続編制作を望んでおられたのかもしれません。
さてこのシナリオ、張り紙上の対象レベルは設定されていませんが、ギルドでの対象レベルは1~3となってるみたいですね(いま確認して初めて知りました)。ただ、レベル3でこのシナリオを完全クリアするのはかなり難しい気がします。
3戦目のスチームサイクロプスに勝つには「祝福」や「魔法の鎧」といったバフスキルがないと厳しいと思うんですが、これらはスキルレベルが5なので、カードワースに慣れたプレイヤーでないと、駆け出し冒険者向けのシナリオで使うという発想は出てきにくい気がするんですよね。もっともこのシナリオは、負けてもゲームオーバーになることはないので、その意味ではどのレベルで挑戦しても問題はないわけですが……。
【ここから重大なネタバレ注意!】
ところで、実はこのシナリオ、真の依頼人はファランではなく、その娘のルーシー(ルーシェラン)だったというのがシナリオの後半で明かされますよね。言ってみればルーシーは冒険者たちに嘘をついて依頼を出したわけですが、そのことがユーザー間で批判されることは殆どない気がします。バレた後で謝罪してますし、約束した報酬もきちんと払ってくれますし、依頼に失敗しても(戦闘で負けても)まず死ぬことはないという悪質性のなさも理由なんでしょうかね?
もし依頼を受けたのが歴戦の冒険者であれば、冒頭の宿の亭主の話(「依頼は(ファラン氏の)娘さんが持ってきたんだがね」)と、実際に会ったルーシーの年格好を見て、ピンと来るのでしょうね。ただ、このシナリオは冒険者が一切しゃべらないので、どの時点までルーシーをファランだと信じていたのかはわからないままです。