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チーム内で取り組んでいること:技術共有

ここ最近、個人の活動としてチーム内での技術共有を意識的に取り組んでいて、その経緯だったりとか、取り組んでいるときに思ったことや改善したことを残しておこうと思います。(書いておこかないとすぐ忘れる、、、)


きっかけ

リリースがコケたとか、そういう大きなハプニングがあったわけではないでく、参画してから半年と少し経った頃、スクラムマスターの方から「チームとしてのTryを増やしていきたい」という意見が出てたのがきっかけです。

その意見があったときに「こうしてふりかえりは終わってしまった」というスライドを紹介していただいて、個人的には”しっくりこないな”という感覚を持ったりとか、チームのTryを増やすにしてもリソースをどこから持ってくるだとか。

と言うかそもそも、チームの強みとか方向性とか、そういうのを決めた上で取捨選択するのであって、ざっくりふんわりと「チームとしてのTryを増やしていきたい」と言われてもなぁみたいなことを思ってました。

あーだこーだ考えてましたが、”反感”とも呼べるような感情が湧いてきたときは自分の視野が狭くなってたりとか、相手と自分の持っている情報にギャップがあるとかで、筋違いになっていることがよくあるので、一旦ここはフラットに考えようという結論に至ったのを覚えてます。


”技術共有”を選んだ理由

いくつか課題に感じていたことはありました。
そのなかから、他のチームメンバーも始めやすそうなもの、チームのこれまでの価値観だったりコンテキストに破壊的な影響を与えないもの(マイナスの影響を考慮する必要性が小さいもの)、自分がモチベーションをもって続けられそうなものということで技術共有の改善をしようと思いました。


当時の状況

現状:
チームの運用として「技術共有の時間」が、毎日、5〜10分ほどの幅で設けられているが、ほとんど活用されておらず(日々、今日も技術共有する人いませんねみたいな確認をするだけ)、半年あまりでその時間を利用した回数は片手で足りるほどだった。
進行のプログラムとしては存在しているけれども、今までの人はどのようなことを発表していたとか、どういう経緯でその時間にやることになったとか、そういった情報は伝わってこなかったし、自分から聞くこともなかった。

課題設定:
・形骸化した運用を残すことでチームの無力感に繋がる、割れ窓理論
・ドメイン知識の理解、スキルセットがバラバラの状況のなかで知識の共有やキャッチアップは本人任せ、チームの文化や仕組みとして形になっているものはなかった(SM兼テックリード兼ドメインエキスパートの方がめっちゃ頑張ってた)


やり方

Try:
そのスプリント期間中(2週間)、毎日、何かしらの技術共有をする
技術共有の内容は小さなTips(IDEの便利機能とか)とか、5分ちょっと話して「へーそうなんだー」ってなる感じの、あまり深すぎない内容にする

このやり方をした理由としては、これだけ過去手を付けてなかった運用なので、他のメンバーにインパクトを感じてほしかったからです。

勝手に目立って、勝手にコケて、それで学びをシェアして、、、
「やりやすそうだな」「たまには私もやってみようかな」みたいに感じてくれて、後から続いてくれる人が出てきてくれたらなという狙いがありました。

内容に関しては単純に自分のアウトプットできる知識ストックが無いというのもあります。ただ、これは後から実感が湧いたことですが、知識が無いと感じている人こそ身内でのアウトプットがとても効率的だという考えに至ったので、結果的に良かったです。


やってみて

メンバーからの反応:
思っていたより良かったです。
発表内容について、簡単なものにする!という方向性を決めてはいましたが、それで本当にメンバーの役に立つのかとか、こんな情報を共有して自分のこと仕事できない奴として思われないかとか、不安がたくさんありました。

ただ、そんな不安は杞憂で、これはほんとメンバーに恵まれているということを実感したところでもあるんですが、皆さん優しい方しかいなかったですね。自分より知識のある方もリアクションしてくれたりで盛り上げていただいて、メンバーに変化を楽しんでほしくてはじめたのに、逆に自分の帰属意識が高まるという変化を感じて自分が楽しくなっているという状況でした。


自分の負担:
少なからずありました。
発表内容について何らかのストックがあったわけではないので、何を発表しようかネット上でネタを漁ったりとか、最低限の発表できる形に整えたりとか、ある程度の時間はかかりました。
やり始めて効率的な進め方もわからないので、最初は1日1時間〜2時間弱くらい使ってたかと思います。後半になるとネタが決まってたら30分〜1時間弱くらいで準備できてたかと思います。


その後

2スプリントくらい全く技術共有をしない期間が続きました(笑)

1スプリントやったくらいじゃ発表準備もまだまだ最適化されないし、ましてや習慣化なんてもってのほかということですね。言い訳としてはタスクがカツカツで残業続きみたいな状況だったので、技術共有の準備している暇あったら作業しないと、、みたいな状況に陥ってしまってたというのもありますが。

で、余裕が出てきたので改めて技術共有のTryを行おうと思い、これまでの経緯をまとめておこうということでこの記事を書いてみました。

他のメンバーからの技術共有はまだありませんが、「やってみたいと思っている」と言っていただけたメンバーがでてきたので、そういったメンバーを後押ししながらチームの文化として根付くように活動を続けていきたいと思います。


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